ビートたけし、井戸をテーマにした巨大オブジェに“怒り”を込めた

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NHK BSプレミアム「たけしアート☆ビートスペシャル ~楽しくなければやっぱりアートじゃない~」記者会見
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NHKのBSプレミアムで放送される「たけしアート☆ビートスペシャル ~楽しくなければやっぱりアートじゃない~」で、ビートたけしと現代芸術家のヤノベケンジのコラボレーションで制作された8メートルに及ぶ巨大アートが1月15日(火)、東京現代美術館で報道陣にお披露目された。

「たけしアート☆ビートスペシャル」はたけしさんがいま会いたいアーティストに会いに行くというもので、昨年レギュラー放送されて人気を博した。今回放送となるスペシャル番組では、たけしさんが京都造形芸術大学を訪問し、同校の教授でもあるヤノベさんらの授業を受けると共に、たけしさんのアイディアを実際にヤノベさんと学生たちが形にするというプロジェクトが進められた。

最初、会場には石垣で囲まれた巨大な井戸があったが、学生がリモコンで操作すると轟音が響きわたり、井戸の中から体を黒い毛のようなものに覆われ、頭はロボットのような化け物じみたものが登場。その口からは大量の水があふれ出た。

タイトルは「ANGER from the Bottom(地底からの怒り)」で、井戸から出てきたのは怪物であり神様とも言える存在。たけしさんは自身の幼少期の思い出を踏まえ、「井戸はかつてはコミュニティの中心として生活の中にあったが、コミュニティの崩壊と共に民話のような形でしか残らなくなった存在」と語り、「時代が進むにつれて井戸は単なるゴミ捨て場、廃棄場になっていった。それで怒って顔を出した」と説明した。

ちなみに怪物(=神様)の頭には斧が突き刺さっているが、これはイソップの寓話の中にある、斧を泉に落として泉の精が「落としたのは金の斧か? 銀の斧か?」と尋ねるエピソードのパロディで、落とした斧で神様が死んでしまったことを表しているとか。

こうしたユーモアを含みつつも「環境問題やいろんなことを含んでいて、裏には社会問題がある。一つのロボットが動く中にいろんな表現が含まれている」と語った。

たけしさんはアイディアを出したが、制作したのはあくまでヤノベさんと学生たち。美術館への搬入も含め三日三晩徹夜で作業が続けられたそうで、たけしさんは「好き勝手なアイディアをぶつけて先生が必死に形にしてくれた。私の間抜けな発想にこれだけの人が徹夜で動いてくれるのはありがたく申し訳ない」と感謝しきり。その上で「アートってやっぱりすごい! (日本は)アート先進国だと思う」と満足そうに頷いた。

ヤノベさんはこれまで核や原発問題をテーマに作品を発表してきたが、社会への“怒り”という点でたけしさんと発想を共有できたと語り「意味あるコラボレーションだった」と笑顔を見せた。

「たけしアート☆ビートスペシャル ~楽しくなければやっぱりアートじゃない~」はNHK BSプレミアムにて1月31日(木)に放送。

公式サイト:http://www.nhk.or.jp/takeshi-art/
《text:cinemacafe.net》

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