【ヴェネチア映画祭レポートvol.02】“世界のキタノ”より“足立区のたけし”?

最新ニュース

照れくさそうに挨拶をする北野武監督
  • 照れくさそうに挨拶をする北野武監督
ヴェネチア映画祭2日目の8月30日、特別招待部門であるヴェネチア・マエストロ部門に北野武監督が登場。招待作『監督・ばんざい!』の上映に先立ち、北野監督へ今年から新設された“GLORY TO THE FILMMAKER!賞”が贈られた。この賞は挑戦的で偉大な監督を表彰するもので、ヴェネチア映画祭に長年貢献してきた北野監督の『監督・ばんざい!』の英語タイトル『GLORY TO THE FILMMAKER!』から名づけられたもの。ヴェネチア映画祭ディレクターのマルコ・ミューラー氏は監督を「大きな実績がありながら、常に新しいことに挑戦する監督」と紹介。監督は照れ笑いしながら、「こんな賞をもらったときに、最も自虐的な映画を撮ってしまってすみません。我慢して観てください」と語ると、満場の観客から大きな拍手を浴びていた。

上映後の会見では、副賞であるジャガー・ルクルート社の純金製腕時計を手に「こんなのつけられないよ」と笑わせながらも、「映画監督として悩んでいた時期に、『いつも挑戦的なあなたにこの賞をあげたい』と言われて嬉しい。次は役者としての賞がいいね。これからはもっと時間をかけて、いい映画を作っていきたい。死ぬときに代表作が『タケちゃんマン』じゃ、困るもんなぁ」と冗談を言いつつも、飛び切りの笑顔を見せていた。

個人的なことだが、足立区出身の私にとって北野監督は特別な存在。ヒーローといっていいかも。郷土愛なんて普段は大して持ち合わせてないんだけど、満場の喝采を浴びる“世界のキタノ”の雄姿には感激してしまった。一方、取材のときは“足立区のたけし”として、まったく飾らない北野監督の人柄に触れられて、これまた大感激。地元に帰ったら、大威張りで自慢しちゃうよ!

《text:Ayako Ishizu》

関連ニュース

特集

page top