「ジブリ後継者筆頭」米林宏昌監督が『思い出のマーニー』にかける思いとは?

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『思い出のマーニー』ポスター&米林宏昌(監督)/(C)2014 GNDHDDTK
  • 『思い出のマーニー』ポスター&米林宏昌(監督)/(C)2014 GNDHDDTK
  • 海辺に佇む“湿っ地屋敷”/『思い出のマーニー』 -(C)2014 GNDHDDTK
  • 『思い出のマーニー』ポスター/(C)2014 GNDHDDTK
  • 有村架純が声優を務める、少女・マーニー/『思い出のマーニー』 -(C)2014 GNDHDDTK
  • 高月彩良が声優を務める、杏奈/『思い出のマーニー』 -(C)2014 GNDHDDTK
  • ジブリ新作『思い出のマーニー』でWヒロインの声優を務める、高月彩良(杏奈役)&有村架純(マーニー役)
この夏公開されるスタジオジブリ最新作『思い出のマーニー』のメガホンをとるのが、米林宏昌監督。長年アニメーターとして手腕を振るい、2010年公開の『借りぐらしのアリエッティ』で監督に大抜てきされた“ジブリ後継者筆頭”の米林監督が、新作にかける思いとは?

『思い出のマーニー』の企画が立ち上がったのは、宮崎駿監督が最後の長編アニメとして取り組んだ『風立ちぬ』の製作期間中で、米林監督は原画担当として同作に参加していた。当時をスタジオジブリの西村義明プロデューサーはこうふり返る。

「本当に唐突でしたね。麻呂さんが鈴木敏夫プロデューサーの部屋を訪ねてきて、開口一番『僕に映画を作らせてほしい』と言ってきたんです。『アリエッティでやり残したことがあるんです』と」(西村プロデューサー)。“麻呂さん”とは米林監督の愛称だ。

米林監督は1973年、石川県生まれ。1996年にスタジオジブリに入社し『もののけ姫』『ホーホケキョ となりの山田くん』で動画を、『千と千尋の神隠し』で初めて原画を担当した。その後『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』で原画を、『ゲド戦記』では作画監督補を務めた。『千と千尋の神隠し』に登場した“カオナシ”のモデルとしても、ファンには知られた存在だ。

そして初メガホンをとった『借りぐらしのアリエッティ』は興収92.5億円を記録する大成功を収めたが、米林監督にとっては“やり残したこと”があった。それだけに『思い出のマーニー』には、誰よりも熱く強い思いをぶつけているという。その表れが現在、劇場で配布されている本作のチラシ裏面に記された、米林監督による約740文字に及ぶ「企画意図」だ。

「僕は宮崎さんのように、この映画一本で世界を変えようなんて思ってはいません。ただ、『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』の両巨匠の後に、もう一度、子どものためのスタジオジブリ作品を作りたい。」(米林監督の「企画意図」より)

米林監督は、丹羽圭子氏、安藤雅司氏との共同執筆の形で、初めて脚本も担当。宮崎駿が1か月で書きあげた脚本をもとに、絵コンテを4か月で仕上げた『借りぐらしのアリエッティ』と比較し、今回は脚本から絵コンテ完成までに20か月が費やされた。「“絶対的な責任を負う”という宣言だと思う。音楽やキャスティングに関しても、自分の意見をはっきり伝えてくるし、本人も『前回とは違う』と言っていますから」(西村プロデューサー)。

『思い出のマーニー』は7月19日(土)より全国にて公開。

※文中の西村氏の発言は、2014年4月14日(月)に東宝本社で行われた『思い出のマーニー』記者会見より抜粋。
《text:Ryo Uchida》

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