【シネマVOYAGE】台湾の魅力を“サイクリング”で味わう…『南風』

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『南風』-(C) 2014 Dreamkid/好好看國際影藝
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タイトルに“風”がついているように、この『南風』は風を感じる映画だ。自然に吹く風はもちろん、自転車に乗って、自分でペダルをこいで、自分で作りだす風がなんとも心地よさそうで自転車に乗ってみたくなる。

もちろん、毎日の生活のなかで自転車はごくごく身近なもの。決して特別な乗り物ではないけれど、場所が変わり旅先となると、“ちょっとコンビニまで”の感覚ではなくなっているから不思議。しかも『南風』の舞台となる台湾は観光のためのレンタサイクルやサイクリングロードが整っている、というのも魅力的。

実際、ヒロインの藍子(黒川芽以)は、サイクリングイベントの取材で台湾を訪れるという設定。彼女が自転車でまわる九ふん、淡水、日月潭といった台湾の観光地を映画と同じようにめぐってみたくなる!

とは言っても、藍子が4日間かけて旅をする距離は、台北市から日月潭まで地図上ではざっくり260km! さすがにこの距離を自転車で…というのは相当キツイので、距離と場所を決めてサイクリングを楽しむというのがベスト。台湾には自転車メーカー「GIANT」が展開するレンタサイクルのショップがあちこちに点在しているので、自分の気に入った名所を、自分の走れる距離を、自転車で走って風を感じたい。

藍子がサイクリングショップで出会い、一緒に旅することになるトントン(テレサ・チー)。この2人の旅とそれぞれが抱える悩みが描かれる。その舞台となる道のりは──1日目は台北から九ふん、基隆。2日目は富貴角燈塔から淡水、新北、永安漁港、通霄。3日目は龍騰断橋、鹿港天后宮、九曲巷、そして日月潭というコースで、4日間、台湾を旅する。そのどれも行ってみたくなる場所ばかり。藍子がレンタルしたママチャリが壊れて、偶然出会ったサイクリストのユウ(コウ・ガ)に助けてもらって、新しい自転車を手に入れて、トントンとユウと3人で颯爽と走るシーンは本当に気持ち良さそう!

また、“台湾のヴェニス”と呼ばれる淡水(と、その対岸にある八里)エリアは美しい景色だけでなく、屋台やカフェ、レストランも充実しているので、藍子やトントンの食べ歩きを真似るのもあり。ちなみに、映画のなかで最初に目を引いたのは、藍子とトントンが食べていた九ふん名物のデザート、頼阿婆芋円の芋圓(タロイモ団子)。ほかにも、藍子が美味しそうにカニを食べていた永安漁港の市場で新鮮な魚介類を食べるのも、いい!

市場を後にした藍子とトントン、ユウが宿泊したのは、通霄にあるレトロでかわいいホテル石蓮園。あの青い電車のホテルにも実際に泊まれる! 旅の最中地点、日月潭は2012年に“世界で美しいサイクリングロード”トップ10にランクインしている台湾最大の淡水湖。ここにも「GIANT」のレンタルステーションがあるので、台北から日月潭までは鉄道とバスを使って、現地で自転車を借りて湖畔を一周、というのが初心者にはいいかも。

心地いい風を感じて美味しいものを食べたら、仕事の悩みも、恋愛の悩みも、日常のごたごたもしばし忘れてリフレッシュできるはず。そして、ユウのような素敵なイケメンサイクリストと出会ったりなんかしたらもう、最高! そんな映画のような人生を変えちゃうような劇的な旅は滅多に訪れない…かもしれないけれど、成田、羽田空港から台北までは飛行機で約3時間35分! 思い立ったときに行けちゃう台湾の旅、風を感じる旅はクセになりそう。

<参考文献>
GIANT http://www.giantcyclingworld.com
台湾観光局 http://jp.taiwan.net.tw/
台湾観光協会 http://www.go-taiwan.net/
《text:Rie Shintani》

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