【玄里BLOG】デスティン・クレットン監督『ショート・ターム』

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グループホーム(group home)とは:

病気や障害などで生活に困難を抱えた人達が、専門スタッフ等の援助を受けながら、小人数、一般の住宅で生活する社会的介護の形態のことである。そこでは、地域社会に溶け込むように生活することが理想とされる。集団生活型介護という言い方もある。ヨーロッパから始まった、障害者解放運動、ノーマライゼーションの一環で、精神障害者、知的障害者を社会的な隔離施設から解放しようとする脱施設の動向が、患者、高齢者、要養護の児童にも拡大されて、広く浸透してきたもの。(Wikipediaより)

ふむふむ。
今日ご紹介するのは、
家族や心に問題を抱えたティーンエイジャーをケアする『ショートターム12』という短期保護施設にまつわるお話。

主人公のグレイスは恋人のメイソンと共に、ショートターム12で働くケアテイカー。観たところ、施設長やカウンセラーは別にいて、グレイスが職場のリーダーという感じ。少年院や精神病院のような何かを矯正する施設ではないものの、そこにはルールがある。例えば施設の外に子供が出たら触れられない。だからもし子供が脱走して施設の敷地から一歩でも外を出たら帰るまで、ひたすら根気強く追いかける。その子が、帰りたいと自ら言い出すまで。

ただでさえ脆い十代の子供たちが、家族の問題で心に傷や闇を抱えてやってくる。まるで、いつ爆発してもおかしくない時限爆弾。


観ながら、どうしてグレイスはここまで献身的なんだろう。でもブリー・ラーソンの抑えた演技からは偽善の匂いは一切しない。
どうして恋人のメイソンはここまでグレイスに寄り添うのだろう。ジョン・ギャラガーjrの軽やかな演技は苦労に酔う人間を装ったりしない。

そう、この映画の一番凄いところは
演技だって分かっているのに 泣いちゃう。心配しちゃう。自分のことのように、心が痛い。

傷つけられた人はまた誰かを傷つける。その人はまた弱い誰かを傷つける。
食物連鎖のように。まるで当たり前のように。その権利があるかのように。

でも私はこの映画の中で
それを自分で止めようとする人たちを見た。
その人たちの心の闇に光が射すのを観たし
その闇に自分が呑まれてしまう人も見た。

どんなに辛い過去も思い出も、いつか神さまが向き合うチャンスをくれる。
そういう風にきっと、出来ている。


良い脚本と抑えた演技。

自分の感情まで、ゆっくりゆっくり抽出されていくような 豊かな余白。

映画において 余白と空白は違うんだなと気付かせてくれた一本。


11月15日(土)より 新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷 他にて全国順次公開です。


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《text:Hyunri》

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