“感情たち”はエネルギーで出来ている!? ヨロコビ&カナシミの作り方

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『インサイド・ヘッド』-(C) pixar-japan-press-day
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世界初の長編フルCGアニメーション『トイ・ストーリー』から20周年を記念して贈るディズニー/ピクサーの最新作『インサイド・ヘッド』が大ヒット公開中だ。

すでに映画を鑑賞した人からは11才の少女ライリーの幸せを見守る“感情たち”が可愛い! と話題になっている本作。そのキャラクターたちがどのように誕生したのかを探るべく、シネマカフェはアメリカのカリフォルニア州に存在するピクサー・アニメーション・スタジオに潜入。今回は、キャラクターが何で作られて、どのように完成していったのか…キャラクター・アート・ディレクターのアルバート・ロザーノとキャラクター・スーパーバイザーのサージャン・スカリアにインタビューを敢行した。

ピート・ドクター監督が手掛けた『モンスターズ・インク』『カールじいさんの空飛ぶ家』そして『インサイド・ヘッド』と3作全てに携わってきたアルバート・ロザーノは、ピート監督がこの映画のアイディアを持って来たとき、彼の娘・エリーについての作品になるだろうと分かったという。「『モンスターズ・インク』を覚えてる? エリーの年齢の女の子についての映画だったんだ。その後、『カールじいさんの空飛ぶ家』をやったときには、エリーはもっと大きくなっていたよ。彼女は、キャラクターの声(エリーの幼少期)の吹き替えをやっただけではなく、キャラクターの名前も彼女にちなんでつけられたんだ。そして、ピートは、彼女が11歳という年齢で、変わってきていることに気づいた。一体、彼女の心の中で何が起きているのか…彼がそのアイディアをピッチしたとき、僕らは、多分彼の娘についての話になるんだろうと思ったよ」。

ピート監督は娘の変化から彼女の頭の中を舞台に“感情たち”を主役にした。そのアイディアにアルバートとサージャンはどういったキャラクターになるのかとても興奮したそう。

基本的な形を思いつくところから始めたというキャラクター作り。ヨロコビは最初ポンポンがついた髪型をしたとてもシンプルな形になるだろうと想定していたという。「初期の頃、僕が初めてキャラクターデザインを始めたとき、もしヨロコビがとてもシンプルな形なら、彼女はとてもエモーショナルに、はじけるように感じるだろうと思ったんだ。その例に出たのが、星だよ。アメリカで宿題をうまく出来れば、時々、先生たちがその宿題に星のステッカーを貼ってくれる。そうすることで子どもたちは、とてもハッピーに感じるんだ」と語り、その後も花火や、オードリー・ヘプバーン…と“ハッピー”を連想させるものをいくつかピックアップ。

さらにヨロコビは何で出来ているのか…? と考えた結果、まるでエネルギーのような光を発した、粒子で出来たキャラクターにしようと決まったという。サージャンは「毎週1種類ずつを手がけ、13種類の違うアプローチの仕方を試したんだ。(ダメなものは)除外していくことで、ヨロコビが何で出来ているかを考えた。最終的に決めたものは、ガスのようなもの。彼女は実はホログラムなんだよ。電球みたいに。そしてこれらの粒子がヨロコビから出ているんだ」。

そしてアルバートは実際にキャラクターが動く様子を見せながら、「それからヨロコビが歩くとき、粒子をいくらか残していくことになる。そのテストを何度か行って最終版に仕上げた。ヨロコビをどういう風にするかという問題を解決したことで、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリといったほかのキャラクターがどういう見た目になるべきかも考えることができたよ」と話した。このエネルギーで出来たヨロコビをジョン・ラセター氏も気に入ったそうで「彼らはみんな同じ種類の存在なんだ。だから彼らはみんな同様に見えるべきなんだ」と語り、ほかの感情たちの“素材”もすべてエネルギーから出来ているように仕上げたという。

それから次々とキャラクターを作っていったわけだが、作った当初はヨロコビとカナシミがメイン・キャラクターではなかったとアルバートが明かした。「一緒に出かける2人のメイン・キャラクターは、ヨロコビとビビリになるはずだったんだ。でも、カナシミがビビリと替わって…だから、ヨロコビ、ビビリ、カナシミが最初僕らが手がけたものになるよ」と語るとサージャンは「もっとも大変だったのはムカムカだったな」とポツリ。「ムカムカは本当に難しかった。あのキャラクターを作り上げるのには2年もかかったんだよ」と話した。

そんな個性豊かな感情たち。特に日本では“ネガティブ可愛い”とカナシミに夢中になる人が続出している。その秘密は愛くるしいビジュアル。丸メガネに、柔らかなボブヘア、ちょっぴり大きめのセーターにマシュマロボディ…これにはアルバートとサージャンもこだわりがあったという。「カナシミは、悲しくて、寒く感じていて、体をすり寄せて、自分自身を抱きしめたいんだ。だから、とてもソフトなトレーナーやセーターが適切だろうと思ったよ。悲しいとき、ベッドから決して出たくないからパジャマとかも試してみたんだけど、彼女は昼間に外に出て行って、動き回ることになったから、セーターにすることにしたんだ」と悲しいときを連想しながらピッタリな衣装を選んだという。

続けて「カナシミのメガネはね…」と話すアルバート。「あのメガネにはレンズが入っていないんだ。ほとんど小道具みたいなものだよ。だから彼女の目はしっかり見えているよ」「メガネはただ浮かんでいるだけなんだ」「耳にはつながっていないんだよ」とカナシミの製作秘話をこっそり教えてくれた。

考えたことも見たこともない“感情たち”につい感情移入してしまうのは、人々がどんなときに怒ったり、悲しんだり、楽しむのか…徹底的に考え抜かれ作られたキャラクターだからなのかもしれない。
《text:cinemacafe.net》

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