【インタビュー】ポール・ラッド、史上最小のヒーロー“アントマン”になるまで

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『アントマン』ポール・ラッド/photo:Nahoko Suzuki
  • 『アントマン』ポール・ラッド/photo:Nahoko Suzuki
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  • ポール・ラッド/『アントマン』(C)Marvel 2015
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  • 『アントマン』(C)Marvel 2015
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『スパイダーマン』『アイアンマン』『キャプテン・アメリカ』『マイティ・ソー』など、強さと格好良さで、女性のハートをがっちりつかんで離さないマーベル・スタジオ生まれのヒーローたち。そこに新たなヒーローが加わった! それは身長わずか1.5cmの“最小”ヒーロー『アントマン』。主人公は、天才でも大富豪でもない、崖っぷちに立たされたスコット。愛する娘のためにアントマンという仕事を得て、一生懸命に戦う姿が格好いい! 女性はきっと惚れるはず! そのアントマンを演じるのは『ナイト ミュージアム』や『40歳の童貞男』などコメディ映画で名を馳せるポール・ラッド。もちろん彼も、アントマン以上に格好いい男だった!

──特殊なアントマンのスーツを着ると、サイズは1.5cmと小さくなりますが、縮小させることで超人的なパワーを発揮。あのスーツの着心地は良かったですか?

「この手のスーツは着心地が悪いと思われがちだけど、アントマンスーツは思っていたよりも着心地は良かった。ただ、撮影の時季が悪かった。夏に撮影だったんだよ(苦笑)。さすがに夏にあのスーツで過ごすのは暑くて…。一日の撮影が終わってスーツを脱ぐ瞬間は、ものすごくほっとした。ちなみに、あのスーツは着るのも脱ぐのも、スタッフ数人がかりで20分もかかるんだ!」

──そのスーツを身につけて、ほとんどのアクションを自身でこなしたというのは本当ですか?

「アクションシーンの80%は僕が実際に演じているよ。たとえ顔が見えないシーンであってもね。監督から──走り方ひとつにしてもポールらしい走り方がある。だからなるべく自分でやってほしい、と言われたんだ。面白い撮影方法だなと思ったのは、顔のマスクのガード部分をアップで撮影するとき、ガード部分をつけずに撮影をして、その後CGでガードを作ってもらい、最終的に僕の目がガード部分に映り込む映像になるんだ」

──面白いですね。80%自分で演じたということは、それだけアントマンになるための準備も大変だったということですか? 

「そうだね。約1年前から肉体改造をしたよ。体操のコーチに回転や宙返りを教えてもらったり、スポーツトレーナーとは筋力作り、栄養士とは相談をしながらダイエットもした。しっかりしたプランを立てて撮影に臨んだ。昔、出演した映画で、どんどん痩せてく映画を順撮りで撮影したことがあったけれど(2003年の映画『彼氏がステキになったワケ』のアダム役)、今回ように1年近くかけて身体を整えたのは初めてだった。余談だけど、『40歳の童貞男』シリーズのジャド・アパトー監督と仕事をするときは、きまって太らされるんだ。その方がウケるからだって(笑)」

──太らされた後、その撮影が終わるとどうやって元の体型に戻すんですか?

「やるべきことは簡単だよ。砂糖を抜いて、パンも抜いて、アルコールも抜く。1年間、食の楽しみをカットすれば痩せられるよ(笑)。まあ、僕の場合は我慢強いというよりも、太ることも痩せることも役のため、自分が引き受けた役を責任をもってやらなければならないわけだからね。個人的なダイエットだと難しいかもしれないけれど、演じるため、映画としてずっと残るんだ…と思うと、苦じゃないしメンタルも強くなる。今回は、スーツを着たときにより格好良いいアントマンでありたいという思いも強かった。スーツの下にしっかりと作り込んだ肉体があることで、僕が本当にアントマンをやっているんだと信じてもらえると思ったし、何より、鍛えていることで僕自身が自信を持てたんだ」

──とても格好良かったです。ふつう、ヒーローのモチベーションは「世界を救うこと」が多いですが、スコットのそれは「娘のヒーローになること」。いそうでいないヒーロー像でした。アントマンを演じたことで、ラッドさん自身もお子さんにとってのヒーローになれましたか?

「僕には10歳の息子と5歳の娘がいて、2人が僕の出演した映画を観るのはこの『アントマン』が初めてになる。でも、娘はまだ5歳だから映画を観るのはもう少し後になるかな。息子はすでに観ていて、『大好き!』って言ってくれるし、僕がアントマンを演じたことを誇りに思ってくれている。よく絵を描いてくれるし、友だちにも『うちのパパはアントマンなんだよ!』ってね、嬉しいよ。ただひとつ、映画のなかで僕(スコット)が刑務所に入れられたことについては、あまり快く思っていないみたいだけどね(笑)」

──(笑)そんなふうに、やる気も能力もあるのに仕事がうまくいかないスコットが、別れた妻と暮らす娘に会いたいがために頑張る姿、娘への愛に心打たれました。

「同じく、心打たれたよ。スコットは間違った選択をしたり失敗もするけれど、ハートはとても真っ直ぐで、正しい方向を向いている。すべては娘のため、というのも気に入っているし、それがアントマンの魅力だと思っているよ」

──また、アントマンと共に戦うアリたちとのチームプレーにも驚かされました。アリって、すごいんですね!

「僕もアリに対する見方が変わった。今は、ものすごく尊敬しているし魅力的な生き物だと思っているよ。今回、僕は脚本にも携わっていて、脚本を書くにあたってアリについて膨大なリサーチをしたんだ。世の中には、変わったアリがたくさんいてね。たとえば、トラップジョーという名前のアリは、アゴにバネが入っていて、アゴを地面にぶつけて飛ぶんだ(笑)。想像つくかな? それはまだまだ序の口で、もっと変わったアリがいる。調べたすべてのアリを登場させると映画が10時間くらいになっちゃうから、厳選したよ。そして、映画でも描かれているけれど、アリは本当に仲間意識が強い。それも驚いたことのひとつだ。今はアリを見かけると『ハロー!』って声をかけるんだ(笑)」

──アントマンがクロオオアリ“アントニー”の背中に乗って飛ぶシーンも楽しかったです! もしもアリサイズになれるとしたら、何をしたいですか?

「そうだな…アリのことは尊敬しているけれど、実際のアリになるのは遠慮しておくよ(笑)。映画のなかで、アリに限りなく近い大きさのアントマンになれただけで十分だ。でも、人間のまま1.5cmのサイズになれたとしたら、飛行機とかいろんな乗り物に自由に乗れそうだから…世界中を旅したいね(笑)」
《text:Rie Shintani/photo:Nahoko Suzuki》

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