「相手がいてこそ自分の芝居ができる」高良健吾が語る『サッド ヴァケイション』

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『サッド ヴァケイション』 高良健吾 photo:Yoshio Kumagai
  • 『サッド ヴァケイション』 高良健吾 photo:Yoshio Kumagai
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『サッド ヴァケイション』オフィシャルサイト連動インタビュー企画
“サッド ヴァケイションを紡ぐ者たち”


『HELPLESS』、『ユリイカ』に続く北九州三部作の集大成として青山真治監督が手がけた『サッド ヴァケイション』。本作で浅野忠信演じる健次の父親違いの弟・勇介を演じたのが、TVドラマ「ごくせん」で注目を浴びた高良健吾だ。突然姿を現した兄に対して屈折した感情を持つ高校生を演じた彼に話を聞いた。

北九州三部作の最終章に新たに参加した高良さん。青山組としての雰囲気などがすでに出来上がっている現場だけに、不安などなかったのだろうか?
『サッド ヴァケイション』の現場だから、というよりも僕は、どの現場であっても、役が決まったら不安に思うんです。でも今回は、キャストにしろ監督にしろ、とても豪華なので、やっぱりすごいプレッシャーでした。でも撮影に入る前に、“そんなプレッシャーなんて余計だな。関係ない!”って気持ちで現場に入ったんです」。意気込むというよりは、訥々と語る高良さん。とはいえ「やっぱり緊張しました」と語る。

自身が演じる勇介というキャラクターを「勇介って普通にかわいそうなヤツなんです」と分析する。家族に振り回されちゃってるんですよね。何も悪いことはしてない。(石田えり演じる)母も健次に気が向いちゃっているから嫉妬しているんだと思うんです。実際はちゃんと勇介のことも気にかけているんですけど、勇介はまだガキなんですよね。もちろん僕もまだガキなんですけど(笑)。でも、だから勇介は嫉妬する。しかも健次の矛先も自分に向いていて、万引きするのだって何だって、親に自分を見てほしいだけなんですよね」。

かといって、キャラクターを作りこんでいたかというと、そうでもない。「確かに、現場に入る前はすごい考えるんです。でも実際に現場行ったらゼロになっちゃうんですよね。現場に行かないと分からないことが多い。もしかしたら、自分が考えてきたことが間違いかもしれないし。どんなに作りこんでもとりあえず現場行ったらゼロになるんだな、って思いました。考えてきたことは引き出しに置くっていう感じです」。

「芝居は一人でしているわけではない」と言う高良さん。「一人で突っ走っちゃってもいい映画もあると思うし、それで成り立つ役者さんもいると思うんです。でも今回は登場人物も多いし、独りよがりな芝居になるのはいやだったんです。相手がいて、それでやっと僕の芝居ができるんだと思いながら演じました」。

実は監督と同じ幼稚園出身という高良さん。「きっと出演の決め手はそこ!」と笑い、「漫画を描きたい」と将来を語る。「浅野さんとは漫画の話で盛り上がった」そうだ。彼のクリエイティビティはきっと、この先、どこまでも広がっていくだろう。



“サッド ヴァケイションを紡ぐ者たち”その他のキャストインタビューはコチラ
http://www.sadvacation.jp/tsumugu
《photo:Yoshio Kumagai》

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