女は過去をふり返らない…一大叙事詩『クラウド アトラス』が描く“理想の未来”

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ペ・ドゥナ『クラウド アトラス』 -(C) 2012 Warner Bros. Entertainment. All rights reserved.
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  • ハル・ベリー『クラウド アトラス』 -(C) 2012 Warner Bros. Entertainment. All rights reserved.
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「男性は『あの頃は良かった』なんて言って過去にしがみつくでしょ。片や女性は過去をふり返ったりしない…。常に未来を見つめているの」。

そう語ってくれたのは、弟のアンディ・ウォシャウスキー監督、ドイツの俊英トム・ティクヴァ監督とのタッグで超大作『クラウド アトラス』を完成させた女流監督のラナ・ウォシャウスキーだ。彼女は今年1月、同作のプロモーションを行うために、実に10年ぶりとなる来日を果たした。

映画は長らく“映像化不可能”といわれたデイヴィッド・ミッチェルの同名小説を原作に、19世紀の南太平洋、1973年のロサンゼルス、2144年のネオ・ソウル、世界崩壊後の2321年ハワイなど、時空を超えた6つの世界が織りなす人間ドラマを通して、「なぜ私はここにいるのか?」という運命の輪廻(りんね)を描き出す172分の一大叙事詩。かつて『マトリックス』シリーズ3部作で“哲学+SFアクション”というチャレンジを成功させた姉弟監督が、その革新的なヴィジョンをさらなる高みへ押し上げた作品だ。

肉体は滅びても、魂は生き続ける。そんな理念をビジュアル化すべく、主演を務めるトム・ハンクスを始め、ハル・ベリー、ヒュー・グラント、ヒューゴ・ウィービング、ペ・ドゥナら豪華キャストが、特殊メイクなどを駆使し6つのキャラクターを演じ分け、各時代のエピソードに登場する。一見バラバラに見える彼らの意思と言動、そして選択が、脈々と受け継がれ、やがて物語は大団円を迎える。

特にハル、ドゥナら女優陣が演じるキャラクターは“未来”に多大な影響を与える存在になっている。例えば、ハルが演じる6つの役柄のうち、1973年を生きる女性ジャーナリストは、原子力発電所での企業汚職を暴こうと奮闘。ドゥナ扮する2144年の給仕用クローン人間は、仲間を解放する革命運動の旗手として立ち上がる。その理由は「私が想像する未来では、女性の役割がより重要になっているから。女性のあり方こそが、人類の進化の尺度といっても過言ではないわ」(ラナ)。

加えて、冒頭の発言が示すように、理想の未来を切り開く女性たちの姿こそが、ラナ・ウォシャウスキー監督が届けたいメッセージなのだ。この春、慣れ親しんだ場所を離れ、新たな人生の扉をたたくあなたにとって、『クラウド アトラス』は過去への思いをぬぐい去り、「これぞ自分が選んだ未来」だと後押ししてくれる“道しるべ”になるはずだ。

『クラウド アトラス』は3月15日(金)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。

(C) 2012 Warner Bros. Entertainment. All rights reserved.
《text:Ryo Uchida》

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