【ディズニーの楽しい映画の作り方 第1回】監督&美人プロデューサーが語る『プレーンズ』

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ディズニー・トゥーン・スタジオ(ロサンゼルス)にて/『プレーンズ』クレイ・ホール(監督)&トレイシー・バサザール=フリン(プロデューサー)
  • ディズニー・トゥーン・スタジオ(ロサンゼルス)にて/『プレーンズ』クレイ・ホール(監督)&トレイシー・バサザール=フリン(プロデューサー)
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『美女と野獣』や『ピーター・パン』などのスピンオフ作品を製作し、良作なアニメーションを生み出し続けるディズニーの新たな顔となる――ディズニー・トゥーン・スタジオ。アメリカ・ロサンゼルスにある、誰も足を踏み入れたことのないこのスタジオに、シネマカフェが初潜入! まもなく公開される映画『プレーンズ』の制作スタッフたちに取材を敢行。「ディズニーの楽しい映画の作り方」と題して、制作の裏側をスタッフたちの特別インタビューを通してご紹介!

第1弾は、監督を務めたクレイ・ホールと“美人すぎるプロデューサー”トレイシー・バサザール=フリンの2人。2006年の一作目公開から全世界で大ヒットを記録したディズニー/ピクサーの傑作『カーズ』シリーズの世界観にインスピレーションを受け、舞台を大空に移し描かれた『プレーンズ』の誕生秘話をたっぷりと語ってもらった。


――まずお聞きしたいのは、『カーズ』の世界観を引き継いだ『プレーンズ』然り、『ピーターパン』からのスピンオフ作品『ティンカーベル』シリーズ然り、すでに世界観が確立している作品の新作を作るとき、“前作よりも面白く”といったハードルと、“世界観を壊さない”という暗黙のルールの狭間で作っていくことの難しさ。そして、その魅力とはどんなものですか?

トレイシー: そうね。それは私たちが出来るとても素晴らしいことの一つだわ。そこには、私たちがさらに豊かなものに出来る、豊かな世界があるの。その世界の中で、新しい世界をクリエイトすることが出来るし、新しい領域を開発することも出来るの。

ホール監督:新しいキャラクターもね。

トレイシー:そう、新しいキャラクターも。その世界にもっと深く引き込まれるようなところを作れるし、新しいストーリーを語ることが出来る。でも、同じ世界にいるように感じられ、キャラクターたちも似ていると感じられるようにしないといけないというチャレンジがあるわ。もし、ティンカーベルのようなキャラクターが、すでにある世界から新しい世界にやってくるとしたら、彼女はその(新しい)環境の中にいるのが自然に感じられないといけないの。

『カーズ』の世界では、幸運なことに、私たちはあの世界の中に新しい環境をクリエイトすることが出来たし、“プロップウォッシュ・ジャンクション(『カーズ』に登場する村)”に少しだけ私たちの解釈を加えることが出来たわ。『カーズ』のより大きな世界の一部だと感じられるけど、その中で独自のコミュニティーがあるような感じなの。


そんな『カーズ』にインスピレーションを受けて生み出された『プレーンズ』では、飛行機なのに“高所恐怖症”のダスティが、大空の世界一周レースで優勝するという、壮大な夢に挑戦する姿を描いた物語が展開する。

――この作品の前が『カーズ』になるわけですが、『カーズ』はピクサー作品です。ピクサー映画のスピンオフをディズニー・トウーン・スタジオで作るのは、苦労が多かったのではないかと思うのですが、その点はいかがでしたか? ジョン・ラセター(ピクサー代表)の助けはあったのでしょうか?

トレイシー:とてもチャレンジングだったわ! ピクサーは、『カーズ』の世界で2つの映画を作ったの。それは美しくて、技術的にも素晴らしいものだった。幸運なことに、私たちは、彼らが10年間にわたって作り上げてきたものを使えたから、まったく一から作るということはしなかったわ。

私たちは、(この映画の)世界観がどういう風になるべきか? というアイディアはすでに持っていたし、キャラクターや世界を「カーズ」の世界に似たものにすべきだということは分かっていたの。

とは言っても、私たちには、独自のチャレンジがあったわ。“空を飛ぶ”ということは、とても大きなチャレンジだった。私たちはみんな、飛行機が飛んでいるときにはどういう風に見えるか知っているし、ほとんど習性で分かるのよ。でも、飛行機が正しく飛んでいないときには、脳がすぐに「違う」って分かるの。

だから、これらの飛行機を正しく動かすのに、約6か月かかったわ。シミュレーションのシステムがなかったから。すべて手でアニメートされたのよ。とても才能のあるアーティストたちがその仕事をしていたし、私たちの手助けをしてくれるスペシャリストを何人か連れて来たのよ。

また、『カーズ』とは違ったステージング(キャラクターの並べ方)の心配があったわ。『カーズ』では、2台の車や、3台、4台でも同じショットに簡単に入れることが出来た。でも、今作では、飛行機には大きな翼長(翼端から翼端までの距離)があるから、飛行機同士がしょっちゅうぶつかってしまうのよ(笑)。

それから、もう一つ。飛行機には、口と目を遮ることになるプロペラがあることよ。キャラクターの(表情を)失わないようにするために、プロペラを適切なところに置くのは難しかったわ。

ホール監督:少しそれに追加させてもらうね。ジョン・ラセターについてのことだけどね。『カーズ』『プレーンズ』もジョン・ラセターの世界なんだ。彼の“ベイビー”だよ(笑)。だから、彼はこの映画のプロダクションのすべての面に、とても深く関わっていた。脚本だけではなく、カラー・スクリプトやキャラクターのデザイン、この世界のルックスや雰囲気にもすごく関わっていた。彼は、僕たちをインスパイアし、助けてくれたんだ。


『プレーンズ』では、飛行アクションはもちろんだが、世界一周レースを通して、夜に浮かぶN.Y.の街並み、インドのタージマハル宮殿、ペルーの空中都市マチュ・ピチュなど世界各地の名所旧跡を楽しむことができる。

しかも、ディズニーが描くとあってはその映像美は折り紙つきだ。そしてダスティ以外にも、メキシコ代表のエル・チュパカブラや日本代表のサクラ、インド代表のイシャーニなど世界中から様々な特色をもった飛行機たちが登場する。


――世界各地のキャラクターが登場したり、レース時、全世界が舞台となっていますが、場所はどのようにして決まったのでしょうか? また、監督ご自身が気に入った国の飛行機はどれですか?

ホール監督:それはいい質問だね。僕たちが、どのように全世界のロケーションを選んだのかを話すには、まず、ジョン・ラセターと映画を作るときには、いつもすごくリサーチをして、事実を正しく把握する、という話から始めないといけないね。

僕たちはパイロットたちに実際会って、「もし、ダスティのようなタイプの飛行機を飛ばすとしたら、どこで給油するだろうか?」と尋ねたんだ。どこに着地して、世界中を飛べる燃料を手に入れるのかと。だから、実際のレース・コースを選んだんだよ。彼はミネソタからニューヨーク、ニューヨークからアイスランド、アイスランドからドイツへと飛ぶ。そういう場所に普通、飛行機は立ち寄って燃料補給するからだよ。

トレイシーと僕は、これらの多くの国々を実際に訪問して、そこの雰囲気を見たり、人々と会ったり、その国の特徴や文化などを見たり出来た。そういうことが、リサーチをしていて、そしてジョン・ラセターと一緒に仕事をしていて素晴らしいことなんだ。


――キャラクターの色や名前、ストーリーの一部でも、「実はこうだった」という、今完成しているものとは違うものは何かありましたか? いまだから語れるというものはありますか?

トレイシー:たくさんあるわ(笑)。

ホール監督:そうだね、たくさんあるよ。この映画の製作に4年半かかったからね。例えば、ダスティーは元々黄色だった。でもそれから、ヒーローにはちょっと弱虫っぽい色だなと思ったんだ。エル・チュー(エル・チュパカプラ)の色も変えたよ。ルーチャドア(マスクをしたメキシカン・レスラーのこと)を少し反映させようとペンキの色を変えたんだ。レスラーのようにしようとね(笑)。


最後に聞いてみたい。『プレーンズ』に登場する飛行機たち。彼らにはただの機械ではなく、生きているキャラクターとしてスタッフたちからたっぷり注がれた“愛”が見える。

――監督は飛行機が大好きで、飛行機の映画をずっと撮りたかったんでしょうか?

ホール監督:まさに夢が実現したんだ! 僕はずっと飛行機についての映画を作りたかったんだからね。僕の父親もパイロットだったし、祖父もパイロットだった。

――パイロットにはなりたくなかったんですか?

ホール監督:パイロットにはなりたかったよ。僕はパイロットになる“半分くらい”まできているんだ。空は飛べるけど、まだ着地したり、離陸したりということができないんだよ(笑)。
《text:cinemacafe.net》

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