【シネマモード】マリオン・コティヤールから学ぶ!美力を放ち続ける努力『エヴァの告白』

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マリオン・コティヤール/『エヴァの告白』-(C)2013 Wild Bunch S.A. and Worldview Entertainment Holdings LLC
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  • マリオン・コティヤール in 第66回カンヌ国際映画祭 -(C) Getty Images
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  • マリオン・コティヤール/『エヴァの告白』 -(C) Getty Images
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これまで、いろいろな女優さんとお会いしてきましたが、一番印象的だった方のひとりが、マリオン・コティヤールでした。あれは、『エディット・ピアフ~愛の讃歌』のプロモーション時だったので、7年も前になるでしょうか。

インタビュールームに入るなり、とびきりの笑顔で迎えてくれ、握手を…と思ったら、いきなりハグされました! インタビュー中は、にこやかにほほ笑みながらも、演技への真摯な姿勢とプロ意識を存分に見せてくれ、演じる喜びを全身からにじませているのも印象的でした。そばにいるだけで、こちらも幸せな気分になれるほど、温かい雰囲気を持つ女性だったことを鮮やかに記憶しています。

その後、史上2人目、49年ぶりとなるフランス人女優のアカデミー賞主演女優賞受賞者に。美しい容姿だけでなく、演技力にも高い評価が集まり、国際的活躍に勢いがついた彼女。役にも恵まれ、フランスを代表するファッションブランド、「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」のキャンペーンモデルも務めるなど、仏映画界のみならず、フランスのアイコンともなりました。そんな彼女が、最新作にと選んだのは『エヴァの告白』

1921年、戦火のポーランドからアメリカへと、妹と共に希望を抱いて移住してきたエヴァ。ところが、病気の妹は隔離され、エヴァ自身も理不尽な理由で入国拒否されてしまいます。そこへ手を差し伸べたのが、移民の女たちを劇場で踊らせ、売春を斡旋する危険な男・ブルーノ。妹を救いだすため、エヴァは厳格なカトリック教徒から娼婦に身を落とし…という物語です。

本作は、マリオンの美しさに圧倒されたジェームズ・グレイ監督が、彼女のために書き下ろしたもの。マリオンの人を突き動かすほどの美しさには、例え直接会ったわけではなくスクリーン越しに見たのだとしても、誰もが納得することでしょう。そして直接会ったなら、彼女の美しさが、整った外見だけでなく内面から滲み出ているものだということも良く分かるはず。美しさを決定づけるのは独特のエレガントな佇まい。それは、美女としてのというよりも、美しい人間としてのエレガンスと言えるような気がするのです。

もちろん、彼女が才能に甘んじず、努力を重ねる人であることは業界では良く知られています。本作でも、ポーランド訛りの英語、そしてポーランド語を見事に話して見せています。それに関するエピソードにこんなものが。監督は、エヴァの叔母役を演じた女優に、マリオンのポーランド語をどう思うか尋ねたのだそうです。

すると彼女は、「素晴らしいけれど若干ドイツ語訛りがある」と指摘。そこで監督がマリオンに確認すると、彼女は「エヴァはドイツとポーランドの間のシレジア出身だから、わざとやっているの」と答えたのだそうです。もちろん、こんなマリオンの完璧主義は、本作を成功に導いた要因のひとつ。でも、どんな姿であっても人としてエレガンスを失わないマリオンだからこそ、監督はただただ華やかなだけでなく、不本意ながら信仰に背き、娼婦に身を落とそうとも、人間としての威厳を保ち続ける、幸薄くも凛と生きる女性の役を当て書きしたのでしょう。この役でのマリオンは、常にファッショナブルというわけではありませんが、これまでに幾度か演じてきた華やかな役よりも、彼女の圧倒的な美しさがとても印象深いのです。

残念ながら、生まれながらのエレガンスというのがあるのは否定できません。たぶん、マリオンはその典型。ただ、彼女のように笑顔を絶やさず、良いムードに包まれるように心掛けることなら真似できそう。わずかな時間ながら、近くでその魅力を観察した7年前の経験からすると、それこそが、マリオンをエレガントに見せている要因のひとつと言えそうですから、まずは、そこから自分のなりのエレガンスを探すのもよさそう。まずは、上級者の姿を、『エヴァの告白』で目撃してみてください。
《text:June Makiguchi》

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