「第69回カンヌ国際映画祭」パルムドールにケン・ローチ!次席はグザヴィエ・ドラン

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ケン・ローチ/第69回カンヌ国際映画祭授賞式の様子
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第69回カンヌ国際映画祭授賞式が5月22日夜(現地時間)に開催され、イギリスの名匠ケン・ローチ監督の『I,Daniel Blake』(原題)が最高賞パルムドールに輝いた。

2006年の『麦の穂を揺らす風』以来、10年ぶり2度目のパルムドール受賞となったケン・ローチ。『I,Daniel Blake』は、心臓病で失業した木工職人ダニエルと、貧困にあえぐシングルマザーのケイティが生活保護を求めるものの拒まれ、窮地に陥る姿を描く。

社会主義者として知られるケン・ローチは「貧困にあえぐ人々に取材した作品で、このような豪華な場にいるのは、やや違和感がありますが」と前置きしつつ、「カンヌ映画祭を支える労働者の人々に感謝します」とスピーチした。社会保障システムの欠陥を告発しつつも、『天使の分け前』に通じるユーモアもあり、観客、評論家の評価も高く、納得の結果となった。

次席にあたるグランプリは、カナダの若き天才グザヴィエ・ドランの『It’s Only The End of the World』(原題)に贈られた。一昨年『Mommy/マミー』で審査員賞を受賞したグザヴィエは、さらなる名誉に感激の涙をぬぐった。本作はギャスパー・ウリエル、マリオン・コティヤール、ヴァンサン・カッセルらフランスのオールスターで描く、秘密を抱えた家族のドラマ。受賞者会見でグザヴィエは「いままでは観客はどう思うのか、ということを考えていたが、これからは自分に忠実でありたい」と語った。

監督賞はクリスチャン・ムンジウとオリヴィエ・アサイヤスの同時受賞。アサイヤスが『アクトレス~女たちの舞台~』に続いてクリステン・スチュアートを起用した『Personal Shopper』(原題)は心霊映画だったためか現地での評価が低く、『マッドマックス 怒りのデスロード』のジョージ・ミラー率いる審査員団の意外な選択に記者席からはブーイングが起きた。

このほかの主な受賞作は以下の通り。
パルムドール『I, Daniel Blake』ケン・ローチ(イギリス)
グランプリ『It’s Only The End of the World』グザヴィエ・ドラン(カナダ)
監督賞『Graduetion』クリスチャン・ムンジウ(ルーマニア)
監督賞『Personal Shopper』オリヴィエ・アサイヤス(フランス)
脚本賞『The Salesman』アスガル・ファルハーディー(イラン)
審査員賞『American Honey』アンドレア・アーノルド(イギリス)
男優賞『The Salesman』シャハーフ・ホセイニ(イラン)
女優賞『Ma’ Rosa』ジャクリン・ホセ(フィリピン)
《photo / text:Ayako Ishizu》

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