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「放置すれば何も解決しない」ウーピー・ゴールドバーグ製作『ティル』ほか「世界人権デー」に寄せた映画4選

ウーピー・ゴールドバーグが「黒人が主人公の映画は客が入らない」と言われ続けるも、数多の困難を乗り越えて映画化にこぎつけた『ティル』。12月10日(日)の世界人権デーにあたり、本作をはじめ“見るべき映画4選”を紹介

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『ティル』© 2022 Orion Releasing LLC. All rights reserved.
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  • 『インスペクション ここで生きる』©2022 Oorah Productions LLC.All Rights Reserved.
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アメリカ合衆国ミシシッピ州で1955年8月28日に起きた「エメット・ティル殺害事件」。アフリカ系アメリカ人による公民権運動を大きく前進させるきっかけとなったこの事件をもとに、ウーピー・ゴールドバーグが製作の1人を担い、初めて劇映画化した『ティル』。

10年以上エメット・ティル事件を追い続け、そして「黒人が主人公の映画は客が入らない」と言われ続けるも、数多の困難を乗り越えてようやく『ティル』の映画化にこぎつけたとウーピーは語る。彼女の「放置すれば何も解決しない」というメッセージとともに、12月10日(日)に世界人権デーを迎えるにあたり、実話がもとになった“見るべき映画4選”を紹介する。

★『インスペクション ここで生きる』2023年

ゲイであることで母親から捨てられ、16歳から10年間ホームレス生活を送った本作の監督エレガンス・ブラッドン。生きるためのたった1つの選択肢として海兵隊に入った後、しごきという名の暴力と、ゲイであることへの差別に遭いながらも映画監督となったブラッドン自身の体験をもとに映画化。

2005年アメリカでは、イラク戦争中が長期化していた頃。青年・フレンチ(ジェレミー・ポープ)は、自らのアイデンティティを追い求めるため、そして生きるために海兵隊に志願入隊する。そこで待っていたのは、教官の過酷なしごきと、さらにゲイであることが知れ渡った自身への激しい差別。幾度も心が折れそうになりながらも、その都度、毅然と暴力と憎悪に立ち向かうフレンチ。“自分が自分のままで在るために、自らの意志でここに居る”という、孤立を恐れず、決して他者を見限らない彼の信念はやがて徐々に周囲の意識を変えていくことになる。

海軍で映像記録係として働いていたブラッドンはやがてその実力が認められ、気鋭の映画スタジオ「A24」から白羽の矢が立つことに。本作が初長編作となった。

2024年2月2日(金)よりDVDリリース。



★『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』2022年

『恋に落ちたシェイクスピア』『英国王のスピーチ』『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』などなど、アカデミー賞の常連だった映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン。ハリウッドの絶対的権力者だった彼のセクハラ・暴行事件を暴き、世界中の#Me too運動を加速させる告発をした女性記者たちのベストセラー回顧録を映画化。

ニューヨーク・タイムズ紙のミーガン・トゥーイー(キャリー・マリガン)とジョディ・カンター(ゾーイ・カザン)はハリウッド屈指の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが長年続けてきた数々のセクハラ疑惑について取材を始める。やがて、続々と明らかになる“もみ消し”の事実。ワインスタインサイドからの狡猾で執拗な妨害工作に遭いながらも、“真実の記事”を公開するために奔走する。製作総指揮にはブラッド・ピットの名も。

AmazonPrimeVideo、U-NEXTほかにて配信中。



★『それでも夜は明ける』2013年

ある日突然、拉致され奴隷として売られた音楽家ソロモン・ノーサップ。1841年から12年間、奴隷として人生を送ったソロモンの驚愕の人生を映画化。

N.Y.で“自由黒人”として白人と変わらぬ暮らしを幸せに送っていたソロモン(キウェテル・イジョフォー)。しかしある日、騙されて誘拐され、奴隷として農場に売られることになる。財産、名前、自由…全てを唐突に、そして理不尽に奪われるソロモン。容赦ない差別と暴力に苦しめられながらも、「家族のもとに帰る」という一縷の希望を持つ彼は、奴隷解放論者バス(ブラッド・ピット)と出会う。

本作の原作は、南北戦争が勃発する8年前の1853年に出版されベストセラーとなったソロモン・ノーサップの回想録。 監督のスティーブ・マックィーンは「アンネの日記」と同じく、世界の歴史において重要だと感じ映画化を決意したと振り返っている。第86回アカデミー作品賞受賞、助演女優賞、脚色賞受賞。

AmazonPrimeVideo、Hulu、U-NEXTほかにて配信中。



★『ティル』12月15日公開

リンチで亡くなった息子の凄惨な遺体を、世界に公開するーー。黒人差別をアメリカ、そして世界に知らしめるきっかけを作り、やがて公民権運動を大きく前進させるきっかけとなった実話「エメット・ティル事件」をもとに映画化。

1955年、イリノイ州シカゴ。夫が戦死して以来、空軍で唯一の黒人女性職員として働くメイミー・ティル(ダニエル・デッドワイラー)は、ひとり息子で1歳のエメット:愛称ボボ(ジェイリン・ホール)と平穏な日々を送っていた。しかし、エメットが初めてひとりで故郷を離れ、ミシシッピ州マネーの親戚宅を訪れた際に悲劇は起こる。

エメットが飲食雑貨店で白人女性キャロリン(ヘイリー・ベネット)に向けて「口笛を吹いた」ことが白人の怒りを買い、1955年8月28日、彼は白人集団にさらわれ、壮絶なリンチを受けた末に殺されて川に投げ捨てられた。我が息子の変わり果てた姿と対面したメイミーは、この陰惨な事件を世に知らしめるため、常識では考えられないある大胆な行動を起こす。そんな彼女の姿は多くの黒人たちに勇気を与え、一大センセーションとなって社会を動かす原動力となっていく――。

母メイミーを演じた主演テッドワイラーの演技には各国の映画祭で賞賛の嵐が巻き起こり、主要60映画祭21部門受賞86部門ノミ ネートで賞レースを席巻したにも関わらず、第95回アカデミー賞にノミネートされなかったことも海外メディアを騒がせた。製作には世界的な人気を誇るウーピー・ゴールドバーグ、『007』シリーズのスタッフら超一流プロデューサー陣が名を連ねている。

『ティル』は12月15日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。


《シネマカフェ編集部》

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