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『Dearフランキー』ジェラルド・バトラー来日記者会見

今年の初めに『オペラ座の怪人』で来日した“ファントム”ことジェラルド・バトラーが早くも帰ってきた。今回の『Dear フランキー』は超大作『オペラ座の怪人』より前に撮影されており、俳優としてのジェラルドのキャリアの分岐点ともなった作品である。仮面を脱いだ素顔のジェラルドがその思い入れを語った。

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今年の初めに『オペラ座の怪人』で来日した“ファントム”ことジェラルド・バトラーが早くも帰ってきた。今回の『Dear フランキー』は超大作『オペラ座の怪人』より前に撮影されており、俳優としてのジェラルドのキャリアの分岐点ともなった作品である。仮面を脱いだ素顔のジェラルドがその思い入れを語った。

本作は先に公開された『オペラ座の怪人』とは対照的に小規模な体制とコストで作られたが、その世界は叙事詩的な広がりを持っている。「『オペラ座の怪人』は非常に大きな作品でしたので、とにかく大変なプレッシャーを感じていました。それだけにストレスも充実感も大きかったのですが、この映画はシンプルで簡素ながらも心あたたまる映画です。脚本を読んだとき、このストーリーに心が洗われるような気持ちになり、世の中に対して楽観的になれる映画だと思いました」。

舞台となったのはスコットランドのグラスゴー地方の街である。自身もスコットランド出身のジェラルドは「子供の頃はちょうどこの映画のポスターに写っているようなところで遊んでいたのに、大きくなってそこで映画を撮影し、今こうして日本に来るとは想像もしませんでした」と感慨深げな様子だった。「私の故郷である偉大なスコットランドでこの映画を撮ることができたのは本当に幸せなことでした。スコットランドの多くの人たちもそう感じてくれたと思います。スコットランド人は非常に誇り高くナショナリスティックな民族です。色々な人が持っていたアイディアと才能が美しく合体したのがこの映画だと思います」。

今回ジェラルドが演じたのは素性もわからない“1日だけのパパ”という難しい役どころだが、演技には何の違和感もなかったという。「私自身も子供の頃にフランキーと同じような問題を抱えていたり、愛していた人を失った経験もありました。この名もない男の人生は哀しみでいっぱいであり、本当はとても優しいのにそれを全て自分の中に閉じ込めてしまっている人物です。私は俳優として専門的な訓練を受けたことはないのですが、この役ほど自分の本能に従って演じたことはありません」。

本作は昨年のカンヌ映画祭にも出品され、10分間ものスタンディング・オベーションを受けた。その経験はジェラルドにとっても特別だったようで、「全く予想もしていなかったことだったのでその分感動も大きかったです」とまるで昨日のことのように思い出をふり返った。「この映画はローカルな映画ですが、世界のどこでも同じような受けとめられ方をするということには驚いています。イタリアでこの映画が上映されたときは観客のほとんどは英語ができず字幕もなかったのに、上映後のリアクションはやはり他のところと全く同じでした。文化や国が違っても、世界のどこに行っても、この映画の描いている微妙な心のひだや感情の動きを同じ人間のものとして感じることができるのだなと思います」。

最後にはゲストに“カーリー”こと華道家の仮屋崎省吾が来場し、ジェラルドをイメージしたオリジナルの花束を贈呈した。『Dear フランキー』を観て感動して立てなかったぐらい泣いたというという仮屋崎は「ジェリーさん(ジェラルド)の色々な映画をみせていただきましたが、この映画を観なかったら人生で大損するのではないかと思います」と語り、ジェラルドも喜びを見せた。

「この映画は笑いながら同時に泣ける映画です。笑いと涙、家族、親、子供時代…といったことをビタースイートでメランコリーに描きながらも、世の中に出ていこうという気持ちにさせてくれます。『オペラ座の怪人』は映画の壮大な世界に圧倒されるという感じでしたが、この映画はは赤ちゃんのように自分の手で抱きしめ、世界のあちこちで色々な人に観てもらいたいなと思っています」というジェラルドの言葉からはこの映画に対する愛情が伝わってくる。怪人とはひと味ちがうジェラルド・バトラーの新たな魅力を発見しに行きたい。 
《シネマカフェ編集部》
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