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『マイアミ・バイス』コン・リー インタビュー

オリエンタル・ビューティーの代表として、アジアの秀作を彩ってきたコン・リー。アメリカ本格初進出となった『SAYURI』に続き、新作はマイケル・マン監督のハリウッド大作『マイアミ・バイス』。美貌、才能、強いプロ意識、そして気さくな人柄で、アジアのみならず、欧州でも人気の彼女だが、まだ進出して間もないハリウッドでの仕事をどう楽しんだのか。香港でインタビューに応じてくれたコン・リーに、現場でのエピソード、働く女性としての信念などを聞いた。

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オリエンタル・ビューティーの代表として、アジアの秀作を彩ってきたコン・リー。アメリカ本格初進出となった『SAYURI』に続き、新作はマイケル・マン監督のハリウッド大作『マイアミ・バイス』。美貌、才能、強いプロ意識、そして気さくな人柄で、アジアのみならず、欧州でも人気の彼女だが、まだ進出して間もないハリウッドでの仕事をどう楽しんだのか。香港でインタビューに応じてくれたコン・リーに、現場でのエピソード、働く女性としての信念などを聞いた。

80年代、一世を風靡したTVシリーズ「マイアミ・バイス」。当時、製作総指揮を務めていたマイケル・マン監督が、満を持して映画化に挑んだ今回、ヒロインに選んだのは、アメリカではまだほぼ無名のコン・リーだった。彼女が演じているのはキューバで生まれ育った華僑の役。ラテンの熱さを感じさせるファム・ファタールを熱演し、新境地を開拓した。

ジェイミー・フォックス、コリン・ファレルという、トップスターとの共演について聞くと、「とにかく楽しかった」と振り返る。「撮影が始まった頃は緊張していたわね。私だって緊張はするわよ(笑) でも、1ヶ月ぐらいすると、監督や共演者と親しくなり、プレッシャーもなくなってやり易くなった。特に二人とは仲良くなったわ」。かなり濃密なラブ・シーンもあるコリンについて聞くと、「とてもいい役者」と嬉しそうに話し始める。「お互いに刺激し合いながら、なかなかいいラブ・シーンが撮れたと思う。監督も化学反応があったと言ってくれたわ。また共演したいわね。あの若さであのレベルに到達しているなんて凄い。人柄的にも素晴らしい。役者にとって大事なのは演技力と人間性。彼にはどちらも備わっているのよ」。彼女自身、すでに国際的な評価を得ている名女優。だが、そんなコン・リーにとっても、ハリウッドは特別な所であるようだ。「製作も監督もスタッフも、皆がプロフェッショナル。そこが中国とは違うかしら」。とはいえ、ハリウッド作品だけを特別視しているわけではないという。「脚本も監督も良くて、自分が演じる役が特別なら、ハリウッド、中国、日本だろうと気にしない。今回は監督も脚本も良かったから引き受けたの。誰にでも自分では気づかない潜在的な能力や素質がある。それを監督が見つけてくれることも。初めは自分には出来ないと思っても、挑戦したら新しい可能性を見つけられて驚くこともある。それって凄く面白いことよ」。

『Young Hannibal:Behind the Mask』への出演も意外性があって話題だが、ファンにとって嬉しいのは『Curse of the Golden Flower』でのチャン・イーモウ監督との黄金コンビ復活のニュース。公私に渡るパートナー関係を解消してからは、不仲が囁かれたこともある。「何しろ長いこと一緒に仕事して何本も撮ったから、お互いが何を求めているかよく分かる。あまり言葉で説明するが必要ないの。古い友だちだから(笑)。彼はいい監督だから、すべて熟慮の上でのこと。その役に私が必要だから話が来たのだと思う。“興味があって、やってもいいと思うなら、受けてくれないか”と礼儀正しくね。これからも機会があれば一緒に仕事をする可能性はあると思うわ」。ただし、「自分の人生はわりと成り行き任せだけれど」と笑って続ける。「絶対にこうしたいとか、将来の計画とかあまりないの。他人に束縛されるのもいや。だから好きなことするだけ。人は好きな仕事となれば一生懸命やるでしょ。気の進まない仕事はいいものにならないから、引き受けない。そうしているうちに自分が何をしたいのかはっきり見えてくるのよ」。

プロとしての信念を貫くことで、輝かしいキャリアを築いてきた彼女。だからこそ、中国語圏の若い女性からは、“理想の女性”として慕われている。「しっかりと自分の仕事を持ち、生きるってことは大切よ。女性も社会の一員としての役割を果たすべきね」。そう話し、優しく微笑む彼女は、現在40歳。「楽しい気分でいること。勿論、嫌なこともあるけれど、大したことじゃなければあまり気にしないことね。それとあまりムキにならないこと」が、美しさを保つ秘訣だそうだ。「人生は淡々と生きるのが一番。特に私は映画の中でドラマは十分経験してるから、“普段は淡々”が一番いいのよ(笑)」。

《text:June Makiguchi、photo:Kaori Suzuki》
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