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『夢遊ハワイ』トニー・ヤン来日インタビュー

2年間の兵役終了を間近に控えたアーチョウは、ある日、小学校の同級生だったチェン・シンシンが海辺で死んでいる夢を見る。それ以来、度々彼女が夢に出てくるようになった。そんなある日、新人兵のクンフーが脱走してしまう。アーチョウと、彼の相棒であるシャオグェは、休暇という名目で上官からを捜すように命令される。しかし、アーチョウはクンフーを捜すよりも先に、チェン・シンシンに会いに行こうとする——。2004年の『僕の恋、彼の秘密』で純真なゲイの青年を演じ、その爽やかさで台湾の女性を魅了したトニー・ヤンが最新作『夢遊ハワイ』のプロモーションで久々に来日してくれた。

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2年間の兵役終了を間近に控えたアーチョウは、ある日、小学校の同級生だったチェン・シンシンが海辺で死んでいる夢を見る。それ以来、度々彼女が夢に出てくるようになった。そんなある日、新人兵のクンフーが脱走してしまう。アーチョウと、彼の相棒であるシャオグェは、休暇という名目で上官からを捜すように命令される。しかし、アーチョウはクンフーを捜すよりも先に、チェン・シンシンに会いに行こうとする——。2004年の『僕の恋、彼の秘密』で純真なゲイの青年を演じ、その爽やかさで台湾の女性を魅了したトニー・ヤンが最新作『夢遊ハワイ』のプロモーションで久々に来日してくれた。

台湾では20歳前後の男性に2年間の兵役が義務付けられている(実際には、期間が短くなっており、徴兵制から志願制に移行していくと台湾政府は発表している)。まだ兵役に行っていないトニーにとっても、未知の世界だ。
「小さい頃は父に、大人になれば同級生から兵役の話を聞いたりするので、台湾の男性にとって兵役というのは、そう遠い世界のことではないんですよ。今回の撮影でも、男性スタッフのほとんどが兵役経験者だったので、当時の心境などもいろいろ教えていただきました」。

しかし、夜中に抜け出して、女の子のところへ行ったりするなど、少し規律が乱れているような…。
「もちろん、新兵でこっそり抜け出すというのはできませんが、もうすぐ除隊という人が、長官の目を盗んでやるというのは、特権なんですって(笑)」。

にこやかに笑ってそう答えるトニー。しかし、前作で演じたゲイの青年のように、際だったキャラクターと違い、今回は等身大の青年。“普通”を演じるのが、一番難しいと言われている。
「僕もそう思います。『僕の恋、彼の秘密』は、確かにチャレンジでした。でも一度キャラクターを作り上げたら、スッと入っていけたんです。今回は、自分自身に向き合わなければいけなかった。本当の自分とは何か、という大きな問題に直面しました。でも、ほかの3人の共演者と監督が、その面ですごく手助けしてくれたんです」。

その共演者とは、少々やんちゃなシャオグェを演じたホァン・ホンセンと、チェン・シンシンを演じたチャン・チュンニン、軍での生活に耐えきれず、逃げ出してしまったクンフーを演じたホァン・タイアンだ。現代の台湾の若者が抱える矛盾や社会への不安をリアルに描こうとした監督は、撮影前に彼ら4人を一緒に生活させたと言う。
「一緒に食事をしたりして、とても親しくなりました。その間に脚本も随分変わったので、みんなでストーリーを作っていったという感じです。役者として映画に参加したというよりは、監督と4人の役者で、一緒にこの作品を作っていったという感じでした」。

次回作は、『僕の恋、彼の秘密』でも組んだ監督DJチェンの最新作『国士無双/CATCH』(原題)。そして10月には『天堂口』(原題)の撮影が上海で始まる。
「30年代の上海が舞台で、僕はマフィアのボスの弟という役です。すごく丁重に扱われてはいるんだけど、実は情けない男なので、影では馬鹿にされている、というキャラクターなんです。今までの役とはかなり違っているので、これまでとはまた違った面を見せたいと思っています」。

24歳の台湾の新星は爽やかな笑顔で、こう締めくくった。彼のチャレンジはまだ当分続きそうだ。
《シネマカフェ編集部》
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