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『トンマッコルへようこそ』シン・ハギュン、チョン・ジェヨン来日インタビュー

韓国で国民の6人に1人が見たというメガヒット作『トンマッコルへようこそ』は、1950年代の朝鮮戦争の最中、偶然出会った敵国同士の兵士たちがトンマッコルというユートピアに迷い込み交流を深めていくというヒューマン・ファンタジーである。オリジナルは韓国の三谷幸喜と言われている人気劇作家チャン・ジンの舞台劇で、本作が本格的な長編デビューとなるパク・クァンヒョンが監督を務めた。そして舞台版にも出演したシン・ハギュン、チョン・ジェヨンが映画版でも抜擢され新たな感動を生み出した。

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韓国で国民の6人に1人が見たというメガヒット作『トンマッコルへようこそ』は、1950年代の朝鮮戦争の最中、偶然出会った敵国同士の兵士たちがトンマッコルというユートピアに迷い込み交流を深めていくというヒューマン・ファンタジーである。オリジナルは韓国の三谷幸喜と言われている人気劇作家チャン・ジンの舞台劇で、本作が本格的な長編デビューとなるパク・クァンヒョンが監督を務めた。そして舞台版にも出演したシン・ハギュン、チョン・ジェヨンが映画版でも抜擢され新たな感動を生み出した。

これまでにも『シルミド/SHILMIDO』『JSA』『ブラザーフッド』など、南北間の争いをテーマにした韓国映画は数多く作られているが、この『トンマッコルへようこそ』はそれらと少々雰囲気が異なる。
「戦争をテーマにしているけれど、伝えようとしているのはもっと人間的なもの。現実的な状況を素材としていながらも、その中に非現実=ファンタジーがあるんです」とシン・ハギュン。今回は韓国軍のリーダーを演じている。

対する人民軍のリーダーを演じたチョン・ジェヨンは、韓国でタブーとされてきたファンタジー映画がヒットに繋がった理由をこう語ってくれた。
「タブー視されていたわけではなく、今までファンタジー映画を試みた人がいなかっただけ。でも、パク監督はリアリティある実写にアニメ的なファンタジーを取り入れて、それをうまくミックスして作ってくれました。今まで見たことのない映画であり共感できるストーリーが成功に繋がったんだと思います」

6ヶ月に及ぶ撮影は大変だったが、監督と役作りについて納得いくまで話し合いをすることで、常にスムーズな撮影が行われたとチョン・ジェヨンは言う。
「監督はどういう演出スタイルを持っているのか、どのような考え方を持っているのか、自分たちはどう受け止められるのか——十分な話し合いをすることで撮影前には80%のすりあわせが出来ていました。パク監督はとても粘り強い心を持った人なんです」

また、トンマッコルに住んでみたい? という質問に「お腹いっぱい食べさせてくれるので一度は住んでみたいけれど、電話もテレビもないから(苦笑)……バケーションとしてトンマッコルへ行ってみたいです」と笑顔で答える2人。最後にこの作品にどんなメッセージが込められているのか訊いてみた。

「韓国は世界唯一の分断国家。この作品もそれを題材にした映画ですが、戦争を起こしてはいけないというメッセージも込められています。そして、時代や国を超えて共有できる話。世の中にはお互い理解できないゆえに不和が起き、辛い状況で生きている人がたくさんいます。だからこそトンマッコルのような純粋な村、平和な村で生きることができたら…と想像することが大切だと思うんです」(シン・ハギュン)

「映画に登場する軍人は、私たち現代人の自画像でもあるんです。トンマッコルの人々の純粋さに触れることで現代人が忘れかけている人間性を取り戻し、自分たちの生きている“今”について真剣に考えるきっかけになってもらえたら嬉しいです」(チョン・ジェヨン)

すでにブレイクしつつあるシン・ハギュンとチョン・ジェヨン、そして新たな奇才パク・クァンヒョン監督のタッグ作という点でも『トンマッコルへようこそ』は見逃せない1作である。

《text:Rie Shintani》

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