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【『黒帯』撮影現場レポート 最終回】いよいよエンディングに向けて決戦の時!

快晴とはいかなかったが薄曇りで絶好のロケ日和。木更津の真福寺ってすごい景色だ。見渡す限りの広大な平原にススキが生えている、正に絵に描いたような決戦の場所だなあ。

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『黒帯 KURO-OBI』撮影現場レポート photo:Akira Sano
『黒帯 KURO-OBI』撮影現場レポート photo:Akira Sano
  • 『黒帯 KURO-OBI』撮影現場レポート photo:Akira Sano
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快晴とはいかなかったが薄曇りで絶好のロケ日和。木更津の真福寺ってすごい景色だ。見渡す限りの広大な平原にススキが生えている、正に絵に描いたような決戦の場所だなあ。

今日の撮影シーンはキャストが全て登場する大団円。ヤクザに追い詰められて農具を手に立ち上がった農民たち。そして義龍。だが教えを守り、攻撃をしない義龍。そこに助っ人に現れた長英。だがヤクザの背後には憲兵隊が現れて銃を構えていた。絶体絶命。

今日の撮影は恐ろしいほどのハイペースで進んでいる。本番も一発で監督のOKが出ることが多い。スタッフやキャストも撮影に集中していて話しかけることが出来ないほどだ。昼休みになるとその緊張が一気にゆるんでキャストのみなさんがカメラにいい笑顔を向けてくれた。長かった撮影も終わりに近づいているんだなあ、と改めて実感させられる。

午後もこの調子で進むかと思いきや、思わぬ邪魔者が現れた。飛行機だ。成田空港からの(と思われる)飛行機が轟音を響かせる。飛び去るのを待つ。するとすぐに次の便が…。だが苛立つスタッフはいない。現場にお邪魔させていただいて身に沁みて分かった。「待つのも仕事」なのだ。やがて「誰か停めてこい」と冗談が飛んで現場が和む。

飛行機の合間を縫って義龍が憲兵隊に向かって行くシーンが撮影される。繰り返しリハーサルをしていくうちに義龍役の八木さんが悲壮な面差しになってきた。だが義龍には何も出来ないのだ。その身を楯にする以外には…。憲兵隊の銃がまさに火を吹くかと思ったその瞬間、大観が現れて憲兵隊の隊長を捕らえる。

う〜む、さすがにクライマックス。大観を演ずる中さんも表情が引き締まっている。隊長を演じる大和田伸也さんの悪漢ぶりも見事に憎々しい(笑)。

さあ、ついに佳境に入った。大観はなぜ隊長を襲ったのか? それはもちろん義龍と闘うため。義龍と大観が師匠の黒帯を引き継ぐ者を決めるために最後の死闘を繰り広げる。

ついに向き合う大観と義龍。じっくりと描かれたドラマで義龍に対してすっかりシンパシーを抱いていたが、大観の強さと人間臭さにも惹かれる。翌日に予定されているのは雨の中での2人の血戦。だが残念なことに撮影に立ち会えない。そこには意外なほどにドラマティックな結末が待っているはずだ。是非劇場でそのドラマに涙してほしい。

(text/photo:Akira Sano)
《シネマカフェ編集部》

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