監督3人が描くそれぞれの『TOKYO!』ミシェル・ゴンドリー監督パートが撮影終了

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『TOKYO!』(仮題)の1本『Interior Design』の撮影終了会見にて(左から)ガブリエル・ベル、ミシェル・ゴンドリー監督
  • 『TOKYO!』(仮題)の1本『Interior Design』の撮影終了会見にて(左から)ガブリエル・ベル、ミシェル・ゴンドリー監督
韓国からは『グエムル 漢江の怪物』のポン・ジュノ、フランスからは『ポンヌフの恋人』のレオス・カラックス、そして『恋愛睡眠のすすめ』のミシェル・ゴンドリーという、その演出力に定評のある3人の監督がそれぞれの角度から“東京”を描くオムニバス作品『TOKYO!』(仮題)。ポン・ジュノ監督による『Shaking Tokyo』はすでに撮影を終えているが、10月23日(火)からスタートしたゴンドリー監督の『Interior Design』(『Hiroko and Akira in Tokyo』からタイトル変更)の撮影も11月13日(火)に無事終了。そのクランクアップ会見が行われ、ゴンドリー監督と原作者のガブリエル・ベルが出席した。

「やはり自分が大好きな監督である、ポン・ジュノ、レオス・カラックスがすでにこのプロジェクトに参加することが決まっていたこと」を本企画に参加した一番の理由に挙げたゴンドリー監督。「彼らと名前を連ねることができるというのは大変光栄なことだし、また刺激的だと思いました。それに自分がやりたいことができる自由な企画だと感じたからでもあります。今回ガブリエルと2人で参加したんですが、日本人でなかったのは私たち2人だけ。僕としても、俳優さんたち、スタッフたちと一緒に仕事をするという環境が重要でしたから、国から自分のスタッフをたくさん引き連れてくるようなことはしませんでしたので、日本人の方たちと密に仕事をすることができました。素晴らしくて興味深い体験でした。実は以前からこの原作(「CECIL AND JORDAN IN NEW YORK」)を何らかの形で映像化したいと思っていたんです。舞台にしようと考えたこともあったんですが、長編映画にしろ舞台にしろ、フォーマット的にあまり上手くいかなかったんです」と、原作についてもあわせて語ってくれた。

主人公のカップルには藤谷文子と加瀬亮が起用されているが、キャスティングについて監督は、「日本語でオーディションをしたので演技力を判断するのは難しかったんです。ですから、キャスティングは、自分たちが彼らに会ってどう感じたか、彼らがストーリーに対してどういうリアクションを見せるかというところで判断しました。藤谷さんの場合は、このキャラクターにすごく共感してくれて、すぐに彼女がピッタリだと思ったんです」と藤谷さんを起用した理由を語る。またガブリエルも、「彼女に会った時に原作の主人公の女の子を思い出しました。身体の動きだったり振る舞いに似通ったものを感じたんです。何か温かいもの、とても素敵なものを持っている印象を受けました」と彼女を絶賛した。

加瀬さんについて監督は、「加瀬さんは参加したいと言ってくださっていたんですが、スケジュールが合わなくて、最初はもっと小さい役だったんです。でも僕はどうしても彼に主役の男性を演じてほしかったので何とか説得した」そうだ。続けて「加瀬さんが素晴らしいのは、ほかの俳優さんが持っていない資質を持っているところ。特に男性の俳優の場合、強いとか、勇気を持っているとか、マッチョだというイメージに自分を近づけなければならない、というような思いが演技に反映されがちなんです。でも加瀬さんはそういうことをしない。そういう人をキャスティングするのは難しいんです」と加瀬さんの演技力を高く評価した。

レオス・カラックス監督の『Merde』も11月11日(日)より撮影がスタート。徐々にその姿が明らかになりつつある『TOKYO!』(仮題)の完成が楽しみだ。

『TOKYO!』(仮題)は2008年公開予定。
《text:cinemacafe.net》

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