イム・サンス監督自身が語る一部削除公開の理由とは? 『ユゴ〜大統領有故〜』

1979年10月26日、パク・チョンヒ韓国大統領が暗殺された。この事件の裏側を描いた『ユゴ〜大統領有故〜』。韓国では公開直前に大統領の遺族が名誉毀損での訴えを起こし、一部削除された状態で公開。現在も係争中ということでも話題を呼んでいる本作。日本では無修正完全版で12月15日(土)より公開されるが、これに先駆けて監督のイム・サンス(写真右)、プロデューサーのシン・チョルが来日し12月6日(木)に記者会見が開かれた。

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『ユゴ〜大統領有故〜』来日記者会見。(右から)イム・サンス監督、シン・チョルプロデューサー
  • 『ユゴ〜大統領有故〜』来日記者会見。(右から)イム・サンス監督、シン・チョルプロデューサー
1979年10月26日、パク・チョンヒ韓国大統領が暗殺された。この事件の裏側を描いた『ユゴ〜大統領有故〜』。韓国では公開直前に大統領の遺族が名誉毀損での訴えを起こし、一部削除された状態で公開。現在も係争中ということでも話題を呼んでいる本作。日本では無修正完全版で12月15日(土)より公開されるが、これに先駆けて監督のイム・サンス(写真右)、プロデューサーのシン・チョルが来日し12月6日(木)に記者会見が開かれた。

韓国での公開時の様子について監督は「とにかくすごい騒ぎで、私は9時のニュースに5日間連続出演し、1か月間ずっとボディーガードがついているという状態でした」とふり返る。そして「削除版での公開決定には胸が痛みました。日本で完全版で公開できることを嬉しく思います」と語った。

削除に至った理由について監督は「(パク元大統領の長女で自身も政治家の)パク・クネさんが葬儀の映像に映っていたからではないかと思います。判事は彼女の力を恐れて、映画の上映を許可できないと判決を下したのではないでしょうか。いま、政治家として非常にパワフルな人ですから」と自身の見解を語った。一方で「恐らく彼女は、この映画を観ていないと思います。遺族にとってはこの映画を観ることは辛い経験でしょう。遺族の方々に対しては申し訳ないと思いますが、事件のことは別のことだと思いますし、映画として描きたかったのです」と自身の覚悟を述べた。

ハン・ソッキュの起用について監督は「彼はこの時期スランプに陥っていたんですが、この映画に出てもらって良かったと思います。プロの仕事はあれこれ言われなくても通じ合うものがあります」とコメント。さらに大統領役のソン・ジェホについては「実際の大統領は厳しい表情が多いんですが、事件当日のような宴席の場面では優雅でソフトな表情をしていただろうと思います。そこで彼には“あの日”のパク・チョンヒを演じてもらったのです。このキャスティングは絶妙だったと思います」と自信のほどを語った。

プロデューサーのシン・チョルは「みなさんに申し上げたいのは、政治的な部分を排除しても、この映画は素晴らしい監督と俳優による素晴らしいエンターテイメントだということ。先入観を持たずに楽しんでいただきたいと思います」と呼びかけた。

監督が「当時の公式記録よりもこの映画の方が当時の状況に近い」とまで語る『ユゴ〜大統領有故〜』は12月15日(土)よりシネマート六本木ほか全国にて順次公開。
《text:cinemacafe.net》

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