※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

ノッポさんのお父さんはチャップリン? 寡黙なるアーティスト2人の深〜い関係とは?

笑いと涙を誘う数々の傑作を生み出し、いまなお世界中で愛され続ける“映画の神様”チャーリー・チャップリンが他界して30年。この節目の年を記念して「没後30年チャップリン映画祭 WITH CHAPLIN チャップリンと」が新宿ガーデンシネマ、大阪・千日前国際劇場にて開催されている。チャップリンの命日に当たる12月25日(火)、“ノッポさん”の愛称でおなじみの高見のっぽを迎えて親子を招いてのクリスマスイベントが開催された。

最新ニュース レポート
注目記事
子供たちと一緒に記念撮影に応じるノッポさん
子供たちと一緒に記念撮影に応じるノッポさん
  • 子供たちと一緒に記念撮影に応じるノッポさん
  • チャップリンばりのチョビひげとステッキ姿で登場し観客の歓声を浴びた。
  • 自身とチャップリンのなんとも不思議な関係を語ってくれたノッポさん。
笑いと涙を誘う数々の傑作を生み出し、いまなお世界中で愛され続ける“映画の神様”チャーリー・チャップリンが他界して30年。この節目の年を記念して「没後30年チャップリン映画祭 WITH CHAPLIN チャップリンと」が新宿ガーデンシネマ、大阪・千日前国際劇場にて開催されている。チャップリンの命日に当たる12月25日(火)、“ノッポさん”の愛称でおなじみの高見のっぽを迎えて親子を招いてのクリスマスイベントが開催された。

チャップリンそのままにチョビひげ姿で杖を携えて登場したノッポさんを会場は大きな拍手で迎えた。TVでおなじみの一言も話さずに見る者を魅了するという芸は、チャップリンを彷彿とさせるが、実は高見さんとチャップリンの間にはもう一つ不思議な縁が。「今日はしゃべりますよ(笑)」と前置きして語ってくれたところによると「大正時代に日本でも、日本人俳優がチャップリンに扮して製作された映画がいくつかあるんですが、そのうちの『活動狂時代』という作品でチャップリンを演じているのは僕の父なんです」とのこと。「親父は“チャーリー高見”という名でチャップリンに扮装し、芸を披露していたんです。僕が疎開していた岐阜の街でも人々にチャップリン芸を披露してました。僕は『父さん、やめてよ!』なんて言ってたんですが親父は芸を見せて、ニコニコしながら家に帰ってきたものです」と当時を懐かしむ。だが、戦前に映画にまで出ていたことはノッポさんもつい最近まで知らなかったと言う。「国立近代美術館のフィルムセンターでいま、“チャップリンの日本”という展示会が開かれてるんですが、そこの方が電話で『もしかして、こちらはあなたのお父様ではないですか?』と1枚だけ残った写真を元に知らせてくださったんです」とチャップリンの没後30年を経て初めて知った事実を感慨深げに明かしてくれた。

さらに話はチャップリンを愛した父親の思い出に。「父は戦時中の、外国の映画が入ってこない時期に僕に『チャップリンの映画にこういうのがあってね…』と物語を全部語ってくれました。だから戦後すぐに映画館が復興され、チャップリンの映画が上映されたとき、僕は次に何が起きるのか全部知ってました(笑)。それから、チャップリンの集大成とも言える『ライムライト』が公開されたときには、僕ももういい歳になっていましたが親父と2人で観に行きました。そこで隣に座って嬉しそうに映画を観てる親父を見て『この人はチャップリンが本当に大好きなんだなあ』って改めて思いましたよ」と嬉しそうに語ってくれた。

そして、会場を訪れた子供たちお待ちかねの工作タイム! ノッポさんは客席の子供たち、さらには大人たちをも壇上へ呼び込んで紙を渡す。ノッポさんのやり方を真似しながら紙を折って、切って、広げてみるとみんなの手にはクリスマスにふさわしく大きな星が! 間近で見るノッポさんの見事な工作に会場から大きな拍手がわき起こった。続いて、ノッポさんの合図によって事前に観客に配られた蛍光ペンが次々と光を帯び、客席は鮮やかに彩られた。この光景を壇上から見たノッポさんは嬉しそうに「今日は僕、本当に嬉しいです。チャップリンのこと、そして親父のことを思い出しました。このみんなの光でチャップリンに『ありがとう』って伝えたいですね」と語った。

こちらの「チャップリン映画祭」は新宿ガーデンシネマでは2008年1月25日(金)まで、大阪・千日前国際劇場では2008年2月29日(金)まで開催。さらに、名古屋、札幌、福岡など全国にて順次開催。

「没後30年チャップリン映画祭 WITH CHAPLIN チャップリンと」
http://www.withchaplin.com/

「没後30年記念 チャップリンの日本 チャップリンの秘書・高野虎市遺品展」
http://www.momat.go.jp/FC/Chaplin/index.html#outline
開催期間:12月27日(木)まで
場所:東京国立近代美術館フィルムセンター展示室
《シネマカフェ編集部》
【注目の記事】[PR]
page top