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“ハゲタカ”大森南朋、セリフの多さに悲鳴 柴田恭兵は「あぶない刑事」気分で演技?

世界金融危機前夜、日本のマーケットに舞い降りた“赤いハゲタカ”。再生か? 破滅か? 再び幕を開けた壮絶な買収戦争の勝者は——? 2007年にNHKで放送され、大きな反響を呼んだドラマ「ハゲタカ」がその4年後を描く形で映画化! 6月6日(土)に公開を迎える。5月11日(月)に本作の完成記者会見が行われ、主演の大森南朋、玉山鉄二に栗山千明、柴田恭兵、遠藤憲一、高良健吾、中尾彬、大友啓史監督、訓覇圭プロデューサーが出席した。

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『ハゲタカ』完成会見。(左から)大友啓史監督、中尾彬、栗山千明、大森南朋、玉山鉄二、遠藤憲一、高良健吾、訓覇圭プロデューサー
『ハゲタカ』完成会見。(左から)大友啓史監督、中尾彬、栗山千明、大森南朋、玉山鉄二、遠藤憲一、高良健吾、訓覇圭プロデューサー
  • 『ハゲタカ』完成会見。(左から)大友啓史監督、中尾彬、栗山千明、大森南朋、玉山鉄二、遠藤憲一、高良健吾、訓覇圭プロデューサー
  • “ハゲタカ”鷲津役の大森南朋
  • 鷲津と対決する“赤いハゲタカ”こと劉一華役の玉山鉄二
  • キャスターの三島由香役の栗山千明と鷲津の盟友・芝野役の柴田恭兵
世界金融危機前夜、日本のマーケットに舞い降りた“赤いハゲタカ”。再生か? 破滅か? 再び幕を開けた壮絶な買収戦争の勝者は——? 2007年にNHKで放送され、大きな反響を呼んだドラマ「ハゲタカ」がその4年後を描く形で映画化! 6月6日(土)に公開を迎える。5月11日(月)に本作の完成記者会見が行われ、主演の大森南朋、玉山鉄二に栗山千明、柴田恭兵、遠藤憲一、高良健吾、中尾彬、大友啓史監督、訓覇圭プロデューサーが出席した。

ドラマに続いて、主人公の天才ファンドマネージャー・鷲津政彦を演じた大森さんは「ドラマのときのテンションにもう一度戻すことができるのかと心配しておりましたが、やりきりました」と充実した表情で語った。昨年の秋に起こった、リーマン・ブラザーズの破綻に端を発した金融危機、いわゆる“リーマン・ショック”によって脚本の変更が施されるなど、実際のニュースを脚本に取り込んでいったという本作。大森さんは、たびたびの脚本変更について「年末に“派遣村”のニュースをTVで見ながら『また脚本が変わるかも』と思っていたら案の定、年が明けたら変更されてまして…(苦笑)。いつ、完成した脚本をもらえるのかと不安で仕方なかったです」と明かした。

日本を代表する自動車会社であり、今回、中国系ファンドに買収を仕掛けられるアカマ自動車の社長・古谷を演じた遠藤さんは「実は僕は車に詳しくないので、新車発表で難しいエンジンの説明をするシーンでパニクって、NGを十数回出してしまいました。でも、みなさんが『社長、社長』とおだててくださるのでその気になって演じました」と苦笑交じりに明かした。今回は柴田さんとの共演シーンが多いが「昔、『あぶない刑事』で犯人役を演じてたんですが、今回は逮捕されることもアクションもなく、心情を語るシーンばかりで不思議な気持ちでした。時間が流れたんだな、と思いました」と感慨深げに語った。これに対して柴田さんは「僕は、(遠藤さんが)犯人だと思って演じてたよ」と語り、笑いを誘った。

アカマ自動車で派遣工として働く守山に扮した高良さんは、並んで座る先輩の俳優陣の豪華な顔触れに「(撮影のときよりも)この会見が一番緊張しています」と語った。撮影については「毎回、現場に行くと脚本がいい感じに仕上がっていて、現場に行くたびにドキドキしていました。玉山さんとのシーンでも脚本にないことをいきなり現場で言われて、大変でしたが楽しかったです」と頼もしいコメントも。

そして今回、中国ファンドマネージャーとして鷲津の前に立ちはだかる、“赤いハゲタカ”劉一華(リュウ・イーファ)を演じた玉山さんは「すでに完成されたドラマの続編映画に出るということで、恐怖も期待もありました。2〜3年後の日本の姿を映し出したドキュメンタリーのようでもあり、硬派で骨太なドラマに仕上がっていると思います」と完成した作品への自信をうかがわせた。撮影についても「いままでの現場とは違った緊張感があり、役者として貴重な経験を積むことが出来たと思います。クランクアップ直後の2週間ほどは脱け殻のようでした」とふり返った。

中尾さんが演じたMGS銀行頭取の飯島は、旧来の日本の銀行マンの典型のような男だが、中尾さんは「ドラマのダイジェストや予告編に映っている僕は、相当悪そうに見えますが、実はここにいる中で、僕の役が一番良い人間なんです!」とアピール。さて、その真偽のほどは…?

TVキャスターとして、今回のアカマ自動車買収劇に迫る由香を演じた栗山さんは「ドラマのときから、緊張感のある刺激的な現場でしたが、映画ではよりハラハラドキドキさせる内容に仕上がっていると思います」とアピールした。

柴田さんが演じるのは、鷲津の盟友であり、アカマ自動車の役員を務める芝野。「監督の熱意と粘りにみんなが付いて行きました。この1本で、2〜3本分を撮ったような濃い内容になっています」と落ち着いた口調の中に自信と充実感を感じさせた。

キャスト陣には「もし、さらに続編が製作されるならば、どんな役で出演したいか?」という質問がなされたが、キャスト陣一同、本作のセリフの多さ、難解さによっぽど手を焼いたようで「セリフの少ない役でお願いします」(大森さん)、「無言の中東の石油王」(遠藤さん)、「全くセリフなしで、目線と腹芸だけで演じる無声映画にしてほしい」(中尾さん)など弱気な意見が相次いだ。

ドラマに続いてメガホンを握った大友監督は「決して“金融ドラマ”ではなく、いまの時勢の問題を含めて、いろんなことを訴えられる作品になっています」と語り、訓覇プロデューサーも「“経済”を描いたわけではなく経済を通して人間ドラマを描きました」とうなずいた。

『ハゲタカ』は6月6日(土)より全国東宝系にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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