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仏・ヌーヴェルヴァーグの巨匠、クロード・シャブロルが死去

フランス・ヌーヴェルヴァーグの巨匠、クロード・シャブロルが12日、自然気胸の合併症が原因の徐脈(不整脈の一種)のため亡くなった。享年80。

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クロード・シャブロル監督 -(C) CATARINA ERIC/Gamma/AFLO
クロード・シャブロル監督 -(C) CATARINA ERIC/Gamma/AFLO
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フランス・ヌーヴェルヴァーグの巨匠、クロード・シャブロルが12日、自然気胸の合併症が原因の徐脈(不整脈の一種)のため亡くなった。享年80。

ジャン=リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォーらと同様に「Cahiers du Cinema」誌の批評家から映画監督の道へ進み、1957年に『美しきセルジュ』でデビュー。2作目の『いとこ同志』でベルリン映画祭金熊賞に輝き、その後もイザベル・ユペール主演の『ボヴァリー夫人』をはじめ数々の映画、TVドラマを監督。多作な作家として知られた。独特の愛敬ある風貌で俳優としても活躍した。

シャブロル監督の遺作となった『Bellamy』(原題)で主演を務めたジェラール・ドパルデューは「クロードは生きる喜びそのもののような人だった。彼が死ぬなんて誰も考えられないことだった。彼が逝ってしまったと想像することさえできない。私はこう考えたい。彼はもう電話には出ないけれど、そこにいる。いまもあらゆる場所に存在しているんだ」と哀悼の意を表した。

ニコラ・サルコジ大統領は「バルザックのように鋭く社会を描写し、ラブレー(16世紀の作家)のように生き生きとしたユーモアがあった」とシャブロルの才能を讚えた。フランスではTV局各局がシャブロルの作品を追悼放映するなど、国をあげてその死を悼んでいる。



写真は2009年のベルリン国際映画祭でのもの。

© CATARINA ERIC/Gamma/AFLO
《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

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