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クロエ・グレース・モレッツ インタビュー 恋愛映画は初体験、14歳の新しい挑戦

10代にして…いや10代だからこそと言うべきか、スクリーンの中で特別な輝きと瑞々しさを見せる女優が時に現れる。かつて『レオン』で鮮烈にデビューしたナタリー・ポートマンはその代表例だろう。今年のオスカーで助演女優賞候補に名を連ねた『トゥルー・グリット』のヘイリー・スタインフェルドに、『つぐない』、『ラブリーボーン』での演技が絶賛を集めたシアーシャ・ローナン然り。10代半ばにしてベテラン俳優陣と渡り合い、観る者を惹きつける。だがいま、最も強い輝きを放つ10代は誰かと聞かれたら、クロエ・グレース・モレッツを挙げたい。昨年公開された『キック・アス』でコミカルかつ強烈なキャラクターを演じたクロエ。そんな彼女がまもなく公開となる『モールス』では、雪に閉ざされた街で、ある秘密を抱えながら主人公の少年と淡い恋に落ちる不思議な少女・アビーをゾッとするほど美しく、そして切なく演じ上げている。あどけなさと大人の“女”の色気をあわせ持った14歳が公開を前にその胸の内を明かしてくれた。

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『モールス』クロエ・グレース・モレッツ
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10代にして…いや10代だからこそと言うべきか、スクリーンの中で特別な輝きと瑞々しさを見せる女優が時に現れる。かつて『レオン』で鮮烈にデビューしたナタリー・ポートマンはその代表例だろう。今年のオスカーで助演女優賞候補に名を連ねた『トゥルー・グリット』のヘイリー・スタインフェルドに、『つぐない』『ラブリーボーン』での演技が絶賛を集めたシアーシャ・ローナン然り。10代半ばにしてベテラン俳優陣と渡り合い、観る者を惹きつける。だがいま、最も強い輝きを放つ10代は誰かと聞かれたら、クロエ・グレース・モレッツを挙げたい。昨年公開された『キック・アス』でコミカルかつ強烈なキャラクターを演じたクロエ。そんな彼女がまもなく公開となる『モールス』では、雪に閉ざされた街で、ある秘密を抱えながら主人公の少年と淡い恋に落ちる不思議な少女・アビーをゾッとするほど美しく、そして切なく演じ上げている。あどけなさと大人の“女”の色気をあわせ持った14歳が公開を前にその胸の内を明かしてくれた。

前作の過激なヒーローから一転、今回は哀しい運命を背負う少女に

その残酷さすら美しいと世界中で注目を集めたスウェーデン映画『ぼくのエリ 200歳の少女』のハリウッド版となる本作。クロエにとっては初めてのラブストーリー出演となった。「まだ14歳だし、恋に落ちたことがないから(笑)、恋愛感情の表現は難しかった」とふり返る。
「そうなの。今回が全く初めてだったのよ。これからもラブストーリーに出てみたいな。兄や母とか、家族以外の他の人を愛する経験をしたことがないから、私にとっては新しい挑戦だったわ。これまでと違う新しい経験だったし、役を演じていて楽しかったし、面白くてとても勉強になったわ」。

いやいや、彼女が演じるアビーからは「これが演技?」と思わせるような妖艶さと色気が匂い立っていた。哀しい運命を背負った少女を見事なまでに表現しているが、クロエはアビーの内面の葛藤や思いについて、自らと重ね合せながらこんな言葉で表現する。
「アビーは運命のために苦しんでいると思う。悲しいばかりじゃなく、幸せなときもあるわ。オーウェンと一緒にゲームセンターに行くところなんて幸せそうだもの。アビーが“恋しい”、そして“愛しい”と感じる人間性に気づくの。彼女はきっと人間であることが恋しくて愛しいと思っているはずだわ。特に誰かを愛したり、呼吸しながら生きていくこと、そして死んでいくことをね。だからアビーは悲しさと幸せな部分と両方を持っているわ。私自身もそんなアビーに共通点を感じるわ。口では上手く言い表せないことなんだけど、彼女が私自身の一部だと感じるの。私自身の中にこの役柄の一部が存在するんだと感じるわ」。

今回、「私なりのアビーを演じるために影響を受けたくなかった」と、事前に原作小説(「モールス」)もオリジナル版の『ぼくのエリ 200歳の少女』もあえて手に取らなかったというクロエ。演じる上でのアプローチも徹底しているが、それ以前に作品の選び方についても「常に全く違った役を演じていきたい」と語り、一番の理解者である“家族”の存在の大きさを挙げる。
「次の出演作品を決めるのは難しいわ。いろいろ考えなきゃいけないから。アクション映画をやった後は、すぐにまたアクションではなくて、何かまた別の違った作品、変わったものに出るべきだと思うの。自分をひとつのジャンルに絞り込んでしまうのではなくて、もっとオープンに様々な役に挑戦して、いろんな感情を引き出していくべきだと思う。出演作を選ぶのは私の母や兄、つまりマネージメントの方の仕事でもあるの。次回作を決定するときは母と兄の2人が中心となって手伝ってくれて、脚本を読んで、それから私のところに持ってきてくれてみんなで決めるの。つまり家族事業ってわけね(笑)」。

ラストはハッピー? それともバッド? クロエの分析は…

本作以降も『Movie 43』(原題)に『Texas Killing Fields』(原題)、『Hick』(原題)と出演作が続く。彼女の“いま”をフィルムに焼き付けたいという、フィルムメイカーたちの思いはもっともなところ。「常に違った役柄を」という言葉通り『ユゴーの不思議な発明』では巨匠マーティン・スコセッシの手によるファンタジー映画に挑戦し、『ダークシャドウズ』(原題)では、ティム・バートンの下で、ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーターら“バートン・ファミリー”と共演を果たしている。
『ダークシャドウズ』はいま、撮影中なの。ジョニー・デップはすごく素敵で、あんなにいい人に会ったことないわ。ティム・バートンも素晴らしいし、ヘレナ・ボナム=カーターも素敵よ。ミシェル・ファイファーも、もうとっても素敵な人なの! 映画の全てが完璧なの。夢が叶ったって感じがするわ」。

そう興奮して語る表情には確かに14歳のあどけなさが残っているが、なおさら、劇中での研ぎすまされた美しさが非現実的なもののように思えてくる…。本作の結末を巡り、果たしてハッピーエンドなのか、それともバッドエンドなのかと話題を呼んでいるが、彼女の答えは「両方だと思うわ。幸せでもあれば悲しくもあるわ」。そのどちらの要素も含んだ“危うさ”が彼女自身に内包されている。冒頭に挙げたナタリー・ポートマンは、彼女が目標とする女優でもある。ナタリーと同様に、いや、彼女が歩んだ道をさらに塗り替えていくような輝きをこの先も見せてほしい。

限定解禁!『モールス』本編 衝撃映像スペシャルサイト
実施期間:8月1日(月)〜4日(木)19:00〜5:00
http://www.morse-movie.com/secret/index.php
《シネマカフェ編集部》

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