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トム・ハンクス×ジュリア・ロバーツインタビュー 仲良しの秘訣は「家族第一主義」?

いくつになっても新しい一歩を踏み出せる——。『フォレスト・ガンプ/一期一会』や『アポロ13』など数多くの名演技で人々の心を動かしてきたトム・ハンクスが自ら監督として、メガホンをとった『幸せの教室』は、観る者すべての背中を押してくれる一作となった。本作で彼の熱烈なオファーを受け、初の本格的な共演を果たしたのが、彼と同じくハリウッドのトップを走り続けるジュリア・ロバーツ。とっても仲良しの2人が手を組み、創り上げた新たなるストーリーについて、語ってもらった。

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『幸せの教室』 -(C) 2011 Vendôme International, LLC. All Rights Reserved.
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いくつになっても新しい一歩を踏み出せる——。『フォレスト・ガンプ/一期一会』や『アポロ13』など数多くの名演技で人々の心を動かしてきたトム・ハンクスが自ら監督として、メガホンをとった『幸せの教室』は、観る者すべての背中を押してくれる一作となった。本作で彼の熱烈なオファーを受け、初の本格的な共演を果たしたのが、彼と同じくハリウッドのトップを走り続けるジュリア・ロバーツ。とっても仲良しの2人が手を組み、創り上げた新たなるストーリーについて、語ってもらった。

本作の題材としてトムが選んだのは、アメリカでは広く普及しているコミュニティ・カレッジ。主人公・ラリーのように再就職のための資格を取る人、新たな道を進むために勉強をしなおす人、それぞれの理由でセカンドチャンスを掴もうとする人々に開かれた教育の場である。この、大人のための“キャンパス・ライフ”を舞台にした物語は、トム自身の経験から生まれている。

トム:僕は普通の人が親近感を抱く、現実に根付いた映画を作りたかったんだ。これまでみたいなヒーローではなく、普通のアメリカ人と同じ問題を抱えている、地味な主人公を演じたかった。「自分にも起こるかもしれない!」と観る人が感じる、現実味のある人間ドラマを狙ったんだ。そして「その場合は、この主人公を見習って、切り抜けよう!」と思ってほしいんだ。この映画では、鋼鉄の鎧に全身を包み、炎の中を歩くシーンもない! 今回はしていないよね?

ジュリア:していないわ! 私は「炎の中を歩きたい!」ってリクエストしたけど、却下されたわ。

この映画の背景になっているのは、アメリカを含め世界を直撃している不況。このご時勢について思うところとは?

トム:不況は新聞の見出しではなく、実際に普通のアメリカ人を直撃している。ラリーは仕事だけでなく、家、そのうえ車まで失う。国の経済が低迷すると、普通の人の生活にも、いろんなしわ寄せが来てしまうからだ。僕らはそうした状況を映画の中で再現した。20年前の不況を経験した世代には、「あの頃は、こんな状態だったな」と思ってほしい。同時にいままさに、当時と同じことが起こっていることに気づいてもらいたい。「家族を飢えさせず、家賃を払う」ことに苦心する時代が再来したんだ。

ジュリア:私はまず、この映画のタイムリーな時事的テーマに惹かれました。アメリカが陥っている不況の深刻さについてはいろいろ報道されているけれど、テレビのニュースを2分見ると「理解できないから、もういい!」と感じてしまう。でもこの作品は、こうした暗い経済状態を誰もが分かる言葉で説明しながら、「解決策は個人の中にある!」と、やさしく教えてくれるの。人はみんな、自分の人生を再生する可能性を持っているってね! だから私はトムのこの作品に出演することを決めた。この暗い時代を乗り越える可能性は、その人の中にあるというメッセージを伝える作品に参加したかったの。

ある日突然、職を解雇され再スタートを切るべく大学へと通い始めるラリー。彼の姿は、あらゆる可能性を感じさせてくれる。初めての大学での講義、一回り以上離れた世代の同級生、彼の前には新しい世界が広がるが、中でも車通勤からスクーター通学へと切り替えるというエピソードは印象的だ。実はこのスクーター探しには、トムのこだわりが相当あったそうで…。

トム:ヘルメットを選ぶだけでも一苦労だった。13個試して、一番マヌケに見えないのを選んだ。人生を変えたいなら、まずスクーターを買うことを薦めるよ! 自然と笑顔になるし、危険と背中合わせで生きていることを思い出させてくれる。車を捨てて、全身に風を感じながらスクーターで街を走ると、これまで知らなかった喜びを覚えるよ!

トム扮するラリーとジュリア扮する教師・メルセデスがヘルメットを被り、スクーターに2人乗りするシーンもとびきりキュート。どうやってトムは彼女にヘルメットを被ってもらったのだろうか?

トム:有無を言わさずだよ! 「これがきみのヘルメット」と言って渡し「今回の撮影ではカリフォルニア州が定める“ヘルメット着用”規則に従ってもらう。勝手にヘルメットを外したらダメ! マヌケに見えても、必ず着用!」と言い放ったんだ。

ジュリア:二人乗りしているときに、運転者とヘルメットが何度もぶつかるというジョークを採用してもらえたから、文句言わずに着用したわ! 

2人の掛け合いからいかに撮影現場がユーモアに満ちていたかが伝わってくるが、ジュリアにとって監督・トムの存在とは?

ジュリア:トムは私がどう思っているか、聞かなくても知っているけど…、とにかく私は、私生活でも俳優としても同じものを他人に求めるタイプなのね。心が通じ、親近感が持てて、私より頭がいいのに、私の意見を大切にしてくれる人がタイプ! そしてトムはまさにこのタイプの友人で監督よ。

同じ俳優として互いへの称賛を惜しまない2人。だが、それを超えて2人が仲良しでいられる秘訣は「仕事と私生活のバランス」の考え方が同じことにあるという。良き父親で本作でも家族と共演を果たしているトムと、3児の母親であるジュリア。その考えとは?

トム:お互い、大好きな映画づくりを職業にしているけれど、2人とも「家族第一主義」なんだ。

ジュリア:常に状況に応じて優先順位を変えている。いつも家庭を大切にしているし、妻・母・そして主婦をしているのも好きよ。でも「家から出て、外で仕事をしたほうがいいな!」って感じるときもあるの。外でクリエイティブな仕事をすることで、心がまた満たされるから。最近は1年に一作のペースね。

トム:きみの子供たちは、きみの職業は俳優だって理解している?

ジュリア:だんだんと、ママは仕事をしているって分かってきたみたい。でもレストランで働いているんじゃないってこともね。私のミートローフは絶品なんだけどね(笑)。正確にはまだ分かってないみたいだけど…、アニメの『The Ant Bully』は子供たちに見せたわ! 「映画のなかではいろんな役を演じるんだ」って説明しても、よく分からないみたいだったから見せたの。すると娘のヘーゼルに「ママの声じゃないみたい」と言われちゃった。

トム:ママの声じゃないみたいだって? やられたね!

本作を通して、その絆をより深めた様子のトムとジュリア。最後に本作での「収穫」を語ってもらった。

ジュリア:友達としての想い出がまた一つ増えたわ。

トム:そうだね。一緒に映画を製作すると、絶対に友達になる。今回の経験でますます友情が深まった。とにかく楽しい撮影だったし。二人で演じたことで作品に貢献できた。互いに尊敬し合っているおかげだよ。

2人のあうんの呼吸を、ぜひスクリーンで感じてほしい。

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《シネマカフェ編集部》

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