【美的アジア】ぶっとび映画『ボス その男ジヴァージ』主演シュリヤー・サランの女道

「インド」と聞いて“美的”女子のみなさんが真っ先に頭に思い浮かべるのはヨガやアーユルヴェーダ、無難なところでやっぱりカレーライスでしょうか? いやいや、いまは俄然「インド映画」です。

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『ボス その男シヴァージ』
  • 『ボス その男シヴァージ』
  • 『ボス その男シヴァージ』 -(C) 2007 Ayngaran International (UK)Ltd. All Rights Reserved.
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「インド」と聞いて“美的”女子のみなさんが真っ先に頭に思い浮かべるのはヨガやアーユルヴェーダ、無難なところでやっぱりカレーライスでしょうか? いやいや、いまは俄然「インド映画」です。

今年5月に日本で公開された『ロボット』は「なんだかよく分からない“しっちゃかめっちゃか”な展開」が受け、久しぶりにインド映画で大ヒットを記録。そんな『ロボット』と同じ製作チームが手がけた『ボス その男シヴァージ』も、『ロボット』のさらに上をゆくハチャメチャ度満載。『ムトゥ踊るマハラジャ』('98)、『ロボット』の主演俳優・ラジニカーントが序盤から逮捕され、踊りまくり、宙を飛び、肌の色を変え、気づけばなぜかツルッパゲ…という奇想天外、摩訶不思議なパラレルワールドに誘ってくれます。

そんなラジニ扮する強引&積極的なシヴァージのテンポに観客同様、惹きこまれていくのが古風で奥ゆかしい性格の女性・タミルを演じた、シュリヤー・サラン。
今回、初来日を果たした彼女に同性ながらまず目がいってしまうのは、やはりその肉感的なボディー。しかし、インタビューではラジニへの称賛、尊敬を表しながらも自身に関する考えはなんとも男前。
「ぶっとび映画」に真面目にぶっとんだ、ラジニカーントの新ミューズ、シュリヤー・サランの心意気をご覧あれ。

——インドの超ビッグスター、ラジニカーントさんとの共演はいかがでしたか?

「ラジニと共演して、本当に学ぶことが多かったわ。彼は、あれだけ多くのことを経験しているにも関わらず、未だに努力し続けているの。読書が好きな方なので、普段から本を読んで勉強してたわね。そんな勉強熱心な彼を尊敬してるわ。独学でスーパースターの座まで上りつめたんですもの。質素で貧しい家の出身であったけど、自力で地位を築いた彼は、本当に素晴らしいと思う。そして彼にはユーモアがあるの。周りを笑わせるのが好きな人だから、私もたくさん楽しませてもらったわ。彼は私の目標よ。彼のように私もなれたらいいなと思うの」。

——どのシーンもインパクトが強烈ですけど、その中でも特に印象的だったシーンはありますか?

「今回の映画で一番印象に残っているのは、美しいロケ地と素晴らしいセットね。トーダ・タルニーさんの美術、そしてオスカー受賞者であるラフマーンの音楽も素晴らしかった。そしてやっぱり、ラジニカーントという非常に謙虚でインドで一番有名と言ってもいい俳優と共演できたということね。この映画はミュージカルシーンが本当に美しく素晴らしいの。監督たちが準備した完璧な土台に乗って、私は演じるだけで良かった。とてもやりやすかったわ。いままでのキャリアをふり返る中で、この作品は私のハイライトと言えるかもしれないわね。そのくらい素晴らしい作品であり、参加できたことにいまでも感謝しているわ」。

——大変だったけど、俳優としての「学び」もあったんですよね?

「そうね。今回一度だけ体調を崩したときがあったの。本当に気分が悪かったんだけど、撮影せざるを得ない状況で…。そんなときに、ラジニが『僕のシーンを先に撮って、その間彼女を休ませてあげて』と言ってくれたの。そのときに学んだことが、“Show must go on”。『演技は止められない、撮影は続けなければいけない』ということ。俳優である以上、オフ日以外は撮影をしなければいけない。しかも、そのときは200名もの俳優がいたので、撮影せざるを得なかった。だから、『ギブアップしてはいけない』ということを撮影で学んだわ。何事もそうよね」。


——ところで今、日本の男子は「草食系」、「ロールキャベツ男子」などと言われているんですが、インドの男性はシヴァージのように超積極的にアタックしてくる「肉食系」の方が多いのでしょうか?

「そうねぇ…私も“真の男”という人にいままで会ったことがないのよ。そういう人に会えたらいいわね。どんな国でも追いかけるタイプの男性もいれば、女性が追いかけなきゃいけないタイプの男性もいるわよね。インドでも日本でも同じね(笑)」。


——シュリヤーさんの衣装を始め、劇中衣装がどれも色鮮やかで素敵でしたが、インドの女性たちの間でいま流行っているファッションはありますか?

「私が着た赤や青の目が覚めるような衣装は本当に素敵だったでしょ(笑)? 今回は、マニーシュ・マルホトラさんと、ニータ・ルーラさんというインドでとても優秀なデザイナーの2人が衣装を担当してくれたの。彼らの衣装が素晴らしすぎて、今回は何も言うことがなかったわ。インド女性のファッションについては世界の流行とあまり変わらないと思うわ。インドの女性でも、世界中を旅している人はいるから、ファッションに敏感な人も多いの。インドの伝統的な服を着る人もいれば、世界のファッションを楽しんでいる人もいる。インドにおいて、ファッションはとても大切なものだから、ファッション業界においてもインドは強いといえるんじゃないかしら」。

——シュリヤーさんのしなやかなダンスとグラマラスなスタイルに同じ女性ながら見とれてしまったんですが、日頃からどのようにして見事な体型を維持されているんですか?

「できるときは、1日40〜45分くらい運動してるの。ジムでトレーニングしたり、ヨガをしたり。泳げるときはできるだけ泳ぐようにもしてるわ…あ、あと、瞑想もするわね」。

——外見的な美しさはもちろんですが、シュリアさんは慈善団体での活動もされていますよね。今後「女性」としてどんな生き方を目指していますか? どんな女性になりたいですか?

「どんな女性…。ん〜…分からないわね。というのも、人間というのは変わっていくものよね。様々な環境の中で生きているわけだし。でも、人間の、その人の“核”というのは同じであるべきだと思うわ。私はこれからもできる限りチャリティ活動を続けていきたいし、人の助けになるような事をしていきたい。そして何よりも幸せになりたいと思う。ジョン・レノンが子供のときに、学校で先生に『将来、何になりたい?』と聞かれて、『僕は幸せになりたい』と答えたら、先生が『質問の意味を理解してないわね』と彼に言ったんだけど、彼は『いや、先生の方こそ人生を理解してないね』と言ったの。彼のように、私も自分自身、そして周りも幸せにしたいと思って生きていきたいわ」。



photo:Tsuyoshi hashimoto
Hairmake:Noriko Aizawa(Kamidoko)
《text:Tomomi Kimura》

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