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英国アートシーン注目の作家による日本初個展で体験する、見ることに依らない“鑑賞”

2011年、ヴェネチア・ビエンナーレにおいて銀獅子賞を獲得し、2010年代ブリティッシュ・アートシーンにおいて最も注目される若手新鋭作家、ハルーン・ミルザの日本初個展が、1月18日(金)~2月23日(土)まで、台東区谷中にあるSCAI THE BATHHOUSEにて開催される。

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「ハルーン・ミルザ」日本初個展
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  • 「ハルーン・ミルザ」日本初個展
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アートは「答えを与えるものではなく、問いかけるもの」。そう語るのは、1977年イギリスに生まれのアーティスト、ハルーン・ミルザだ。2011年、ヴェネチア・ビエンナーレにおいて銀獅子賞を獲得し、2010年代ブリティッシュ・アートシーンにおいて最も注目される若手新鋭作家のひとり。2013年1月18日(金)~2月23日(土)まで、彼自身が来日し、制作した作品をメインにした日本初の個展が、台東区谷中にある「SCAI THE BATHHOUSE」にて開催される。

自身をサウンドアーティストではなく、“コンポーザー”と名乗るハルーン作品の特徴は、まさに音・物と空間が織りなすコンポジションにある。家具、家電、アンティークの日用品、またジェレミー・デラー(Jeremy Deller)やガイ・シャーウィン(Guy Sherwin)といった他作家による過去の作品を用い、時にはLEDライトや映像をLo-fiな電子音と絡み合わせ、複雑かつ深みのあるアッサンブラージュやインスタレーション作品を創り出す。

その根底には、“音響の空間”への作家の興味が秘められている。現代の情報社会では、テレビやラジオといった電子メディアから流れる動的な聴覚空間が私たちの生活を支配している。視覚と聴覚の空間における関係性を問いながら、一定の緊張感を保った空間の中で、あえて意味を込めすぎず、与えすぎない行為を行う事によって鑑賞者にその答えを委ねている。一方で、彼はパキスタンをルーツに持ちイスラム文化で育ったという背景からも、音楽と音、ノイズの境界については固有のスタンスが垣間見れるところなどは興味深い。

社会・文化・歴史・宗教、様々な要素が取り込まれたその建築的な音響空間に身を委ねた時、低くうねるビート音が鼓動に響きわたってくる。見ることに依らない“鑑賞”、という行為を新たに確立しつつある本個展。感性と感覚を研ぎ澄まして作品を聴いて、体験する。ぜひ足を運んで、そんなアートな時間を過ごしてみてはいかがだろうか。

「ハルーン・ミルザ」
期間:2013年1月18日(金)~2月23日(土)
開廊日時:12:00~18:00 日・月・祝日休廊
会場:SCAI THE BATHHOUSE(東京・日暮里)
公式サイト:http://www.scaithebathhouse.com/ja/
《text:Miwa Ogata》

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