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『桐島』に日本アカデミー賞作品賞 『テルマエ』阿部寛も主演男優賞戴冠!

「第36回日本アカデミー賞」の授賞式が3月8日(金)に開催され、『桐島、部活やめるってよ』が「最優秀作品賞」と「監督賞」などに輝いたほか、『テルマエ・ロマエ』の阿部寛が…

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「第36回日本アカデミー賞」授賞式
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「第36回日本アカデミー賞」の授賞式が3月8日(金)に開催され、『桐島、部活やめるってよ』が「最優秀作品賞」と「監督賞」などに輝いたほか、『テルマエ・ロマエ』の阿部寛が「主演男優賞」を受賞。また樹木希林と故・大滝秀治が最年長で「主演女優賞」、「助演男優賞」を獲得した。

関根勤と昨年の「最優秀主演女優賞」受賞者の井上真央のコンビが司会を務めた今年の日本アカデミー賞。俳優部門のトップを切って発表された「最優秀助演女優賞」では、寺島しのぶ(『ヘルタースケルター』)、広末涼子(『鍵泥棒のメソッド』)、満島ひかり(『北のカナリアたち』)、宮崎あおい(『わが母の記』)、余貴美子(『あなたへ』)といういずれも劣らぬ実力派が名を連ねたが、長崎の漁村で夫亡き後、食堂を切り盛りする女性を演じた余さんがブロンズ像を手にした。壇上に上がった余さんは「あまりにも意外で…」と半ば呆然。「人生、上手いこといかないことも多いですが、こうしてご褒美をいただけると力になります」と喜びを語った。

続く、「最優秀助演男優賞」は遺作となった『あなたへ』で昔気質の漁師役で決して多くはない出演時間の中で存在感を見せつけた大滝さんの最年長(享年87)での受賞となった。代理で壇上へ上がった俳優の山本哲也は「大滝さん、やったよ!」とガッツポーズ。「ホメられるのが大好きな人でした。遺影の前で乾杯したい」と語った。

「主演女優賞」も実力派がズラリ。樹木さん(『わが母の記』)に草刈民代(『終の信託』)、沢尻エリカ(『ヘルタースケルター』)に松たか子(『夢売るふたり』)、吉永小百合(『北のカナリアたち』)とビッグネームが並んだが、発表前の壇上でのインタビューでは樹木さんがほかの4人を見やり「女優さんというのはこういう綺麗な人を言うんですね。もうハンディがあります」と牽制。さらにほかの4人の挨拶の途中で樹木さんは疲れたのか司会者の席に座って休憩し笑いを誘う。

だが蓋を開けてみれば70歳の樹木さんが見事、歴代最年長で「最優秀主演女優賞」を獲得。原田眞人監督の祝福の抱擁を受けて再び壇上へ上がった樹木さんは「これをもらうと来年の司会をしないといけないので…とにかく困りました」と困惑! さらに「若い監督、次の役者さんがどんどん出てくるのを見て、日本映画はいいなと実感しています。(賞金の)振り込みはいただいて、名誉は小百合さんやエリカ様にあげたい」とアカデミー賞の歴史に残る名(迷?)挨拶で再び場内を爆笑の渦に包んだ。

「最優秀主演男優賞」は『テルマエ・ロマエ』で濃い顔と肉体美で古代ローマ人を演じきった阿部さんの手に。異色のコメディ作品での受賞に場内はどよめいたが、阿部さん自身も信じられない様子。「まさかと思いました。こんなことが起きるとは…。こんなにデカい体なのに、鳥肌が立って情けないです」と恐縮気味に喜びを語る。「この壇上にまた帰って来ることがあるなら、今度は日本人の役で(笑)」と語っていた。

一般からのファン投票による「話題賞」(作品部門)に加え、橋本愛、東出昌大が「新人俳優賞」を受賞していた『桐島、部活やめるってよ』は勢いそのままに「最優秀監督賞」(吉田大八監督)、そして「最優秀作品賞」を獲得。大手配給会社の作品ではなく、また公開後も爆発的にではなくジワジワとファンを増やしてロングランを達成していった本作だが、改めてその質の高さを証明する結果となった。

若手俳優を導き作品を完成させた吉田監督は「若い頃は青春なんて大嫌いでしたが(笑)、若い俳優たちのパワーと野心に背中を押されてできた作品です」とキャスト・スタッフへの感謝を口にする。橋本さんは「監督が喜ぶ顔を見られてよかった」と喜びを語り、東出さんは「座長の神木(隆之介)くんが来れなかったけど、みんな心は一つ。また後で食事会を開きたい」とチームとしての結束の強さを見せつけた。

このほかにも、「最優秀アニメーション作品賞」は『おおかみこどもの雨と雪』が受賞。また大島優子(AKB48)が「話題賞」の俳優部門を獲得し、プレゼンターを務めた昨年の受賞者の前田敦子との久々のツーショットが実現した。

<第36回日本アカデミー賞 主要部門・最優秀賞受賞一覧>

■作品賞:『桐島、部活やめるってよ』
■監督賞:吉田大八監督(『桐島、部活やめるってよ』
■アニメーション作品賞:『おおかみこどもの雨と雪』

■主演男優賞:阿部寛(『テルマエ・ロマエ』
■主演女優賞:樹木希林(『わが母の記』
■助演男優賞:大滝秀治(『あなたへ』
■助演女優賞:余貴美子(『あなたへ』

■脚本賞:内田けんじ(『鍵泥棒のメソッド』
■音楽賞:川井郁子(『北のカナリアたち』))
■撮影賞:木村大作(『北のカナリアたち』
■照明賞:杉本崇(『北のカナリアたち』
■録音賞:橋本文雄(『聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実』
■編集賞:日下部元孝(『桐島、部活やめるってよ』

■外国作品賞:『最強のふたり』

■新人俳優賞
・武井咲(『るろうに剣心』『愛と誠』『今日、恋をはじめます』
・二階堂ふみ(『ヒミズ』『悪の教典』
・橋本愛(『桐島、部活やめるってよ』『HOME 愛しの座敷わらし』『Another アナザー』
・染谷将太(『ヒミズ』『悪の教典』
・チャンミン(『黄金を抱いて翔べ』
・東出昌大 (『桐島、部活やめるってよ』
・松坂桃李(『ツナグ』『麒麟の翼~劇場版・新参者~』『今日、恋をはじめます』

■話題賞
・作品部門:『桐島、部活やめるってよ』
・俳優部門:大島優子(『闇金ウシジマくん』
《シネマカフェ編集部》

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