日本初公開の海外作品を全国で無料上映するWOWOW主催のイベント「旅するW座」。放送作家・小山薫堂とイラストレーター・安西水丸が案内人を務めるWOWOWシネマの番組「W座からの招待状」から生まれた本企画の、締め括りを飾る第5弾の作品に、2人が今年のカンヌ国際映画祭で選定したフランス映画『シャンボンの背中』が決定した。「旅するW座」は、デジタル化などで閉鎖が相次ぐ全国のミニシアターを盛り上げることを目的に、テレビの枠を抜け出し、昨2012年の11月よりスタート。これまで、カトリーヌ・ドヌーヴ主演のフレンチミュージカル『愛のあしあと』、ヘレン・ミレン主演の濃厚な女性のドラマ『エメランスの扉』、モーリッツ・ブライブトロイ主演のサスペンス・アクション『イヤー・オブ・ザ・スネーク 第四の帝国』、フランスで40万人を動員し大ヒットを記録した『恋のベビーカー大作戦』など、様々なジャンルの話題作を上映してきた。第5弾となる『シャンボンの背中』は、『愛されるために、ここにいる』、そして12月に最新作『母の身終い』の全国公開が控えるステファヌ・ブリゼ監督による、上質な大人の恋愛ドラマ。2010年セザール賞・脚色賞の受賞をはじめ、数々の映画祭でも高い評価を受けている。小山さんと安西さんが今年のカンヌ映画祭を直接めぐって選び抜いた、とっておきの1本となり、『シャンボンの背中』という邦題も2人で決めたという。カンヌでの体験を、小山さんは「映画に情熱をかけている人達がこんなに集まっていて、その情熱を見ているだけで嬉しくなりました。映画を生業としている世界中の人々と接することが出来て、とても幸せな気分です」と語る。「良い作品をこの中から見つけ出して、日本に伝えることに責任の重さを感じています」と、『おくりびと』の脚本家ならではの目利きを期待させるコメント。また、「カンヌは初めて」という安西さんも、「風光明媚なカンヌという街の素晴らしさや、映画を好きな人がこんなに一杯いることに驚きました。(各社の)担当者が自分の映画を薦める姿勢が素晴らしい。その中で僕らが出来るだけ見応えのある良い映画を選んで、お贈りしたい」と語った。世界中の作品から2人が選んだ本作を、WOWOWでの放映に先駆けて無料で体験できるこのイベント。近くの劇場を訪れてみては。「旅するW座」上映劇場スケジュール一覧・山梨 テアトル石和:10月4日(金)、10月11日(金)・山口 下関シアターゼロ:10月18日(金)、10月25日(金)・千葉 TKPシアター柏:11月1日(金)、11 月8日(金)・京都 京都シネマ:11月15日(金)、11月22日(金)・福岡 KBCシネマ:11月29日(金)、12月6日(金)・東京 ユーロスペース:12月13日(金)、12月20日(金)※金曜夜の回にて無料上映。全6劇場12回公演。その後WOWOWシネマ「W座からの招待状」にて放送予定。