昭和54年から毎年1月2日に長編時代劇を放送してきたテレビ東京。36作品目となる来春2014年は、「徳川家康は、実は関ヶ原の戦いで暗殺されており、264年続く徳川・太平の世を作ったのは名も無き影武者だった」という設定の隆慶一郎による時代小説が原作の『影武者 徳川家康』が放送される。これに先がけて27日、都内ホテルにて記者会見が行われ、主演をつとめる西田敏行、観月ありさ、高橋英樹、山本耕史、名取裕子が登壇した。 徳川家康と、その影武者・世良田二郎三郎の2役を演じる西田は「子供の頃は、お正月になると必ず父や母に連れられて映画を観に行きました。特に時代劇を好んで観ていましたが、正月というとオールスター総出演で、きら星のごとくスクリーンの上で輝いているのを観ながら憧れを覚え、同時にお正月だなという思いをして過ごしてきました。当時、上映されていた映画も“清水次郎長と国定忠治が街頭でばったり出会う”といったような(笑)フィクション性・娯楽性の高いものでしたので、今回“家康を演じることを演じる”ことも同じように感じながら楽しんでやりました。正月気分に浸って、お屠蘇(とそ)をいただきながらご覧になれば、楽しい時間になると確信しております。正月2日の夕方はテレビ東京7チャンネルに合わせていただいて、視聴率“半沢超え”と、宜しくお願いします」と語った。家康の側室・お梶の方を演じる観月は、西田との共演が20年ぶりであることを明かし、「その時、私は10代だったのですが、まさか大人になって側室の役をつとめることになるとは思わず。感慨深いものがあります。20年前から変わらず、撮影現場では西田さんに身を委ねてお芝居をさせていただいているので、非常に楽しい時間でした」と西田に対する信頼感を覗かせた。すると、西田は「(20年前の共演では)中年のおじさんが、女学生に恋をするというドラマをやりました。その時から、僕はおじさんでしたが」と茶目っ気たっぷりに切り返した。 また、二郎三郎と敵対する家康の三男・秀忠を演じる山本は「今回、秀忠をつとめさせていただくのですが、テレビ東京の時代劇で3年前に竹中半兵衛をやらせていただいた時には、西田さんが豊臣秀吉を演じ、僕が20歳の時は(徳川家と敵対する)豊臣秀頼をやらせていただいていたので、今年は全部入れ替わっているというか……。俳優って面白い仕事だなと改めて思いました。このドラマは、“史実の一歩向こう側の世界”の話。史実で残る秀忠は優等生のイメージですが、ドラマで一歩越えるとこうなっていたのかも知れないなとワクワクしながら演じさせていただきました」と秀忠としての見どころを語った。時代劇への出演が10年以上ぶりだという名取は、自身が演じる淀君が戸板の上で自害するシーンで、その戸板が何枚も割れたというエピソードを語り、「淀君の重みや風格を出そうとしたら、体重だけが重くなっていたようで(笑)」と笑いを誘い、「皆さんの支えもあり、風格ある淀君になれたので、面白く楽しんでいただけると思います」とコメント。石田三成の家臣・島左近を演じる高橋も「大勢の名優たちに囲まれましてそれぞれが自分の持ち役を立派に演じられて、作品としては素晴らしいものになるなと思います」と作品の出来に太鼓判を押した。 太平の新時代を切り開いた男と女の物語に、“関ヶ原の戦い”、“大坂の陣”など一大スペクタクルを配し、時には笑いありの痛快エンタテインメント時代劇を新年の幕開けに是非、お楽しみあれ!!■テレビ東京開局50周年特別企画新春ワイド時代劇『影武者 徳川家康』2014年1月2日(木)18時から一挙5時間放送(テレビ東京系)【原作】隆慶一郎「影武者 徳川家康」(新潮文庫刊)【脚本】田村惠【監督】重光亨彦【製作】テレビ東京、松竹【出演者】世良田二郎三郎/徳川家康…西田敏行お梶の方(家康側室)…観月ありさ島左近(石田三成家臣)…高橋英樹徳川秀忠(家康三男。二郎三郎の敵で激しく対立する)…山本耕史石田三成(関ヶ原の戦い・西軍大将)…及川光博 ほか更なるキャスト詳細については公式ホームページをチェック!>>