人気アパレル・ブランド「ポール・スミス(Paul Smith)」のデザイナーのポール・スミスが現代の“英国風”に苦言を呈しているようだ。ポールのコレクションは“伝統”から発展したという。現代の“英国風”というスタイルが何か分からないとする67歳のポールは、自分がデザインを始めた当初には、数多くのデザインのコンセプトとなっていた典型的な英国風に“ひねり”を加えるという手法が主流だったものの、現代ではイギリスらしさを求めるのがより困難であると「インデペンデント」紙にその胸中を語っている。「最近の“英国風”って呼ばれているスタイルが理解できないよ。そんなものがまだ残っているかさえ疑問だね。僕が始めた頃は、初のコレクションなんてまさに伝統的なスタイルだったんだ。ツイードの細身のジャケットを作ったんだけど、ツイードながらも予想しない色合いにしてね。それにチェックのシャツなんかに関しては、カントリー調のような毛羽立ちのあるコットンを使っていたし、あとはコーデュロイのパンツとかね…でも、いまはそんな英国スタイルをほとんど目にしないじゃないか」。そんなポールは、マルチカラーのストライプが定番となっている自身のデザインよりも、自分自身の方がよりイギリスらしい感覚を持ち合わせていると続けている。「僕は典型的なイギリス人だよ。地に足が着いていて礼儀正しいし、ユーモアのセンスもあるしね(笑)。だから僕の性格はとてもイギリス風だって言えるね。たぶん洋服のデザインよりもね」。
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