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満島ひかりが 「アンネの日記」を朗読、ファシズムの狂気と人々の葛藤と優しさを知る『100分de名著』

185:一度は読みたいと思いながら、手に取ることができない古今東西の「名著」を25分×4回、つまり100分で読み解く番組『100分de名著』(NHK Eテレ)。MCに伊集院光、武内陶子アナウンサーを迎えて送る。

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一度は読みたいと思いながら、手に取ることができない古今東西の「名著」を25分×4回、つまり100分で読み解く番組『100分de名著』(NHK Eテレ)。MCに伊集院光、武内陶子アナウンサーを迎えて送る。8月は、ナチスドイツ占領下のアムステルダムで、ユダヤ人狩りを逃れ、隠れ家で暮らした日々を記録した「アンネの日記」を取り上げる。ホロコーストの悲劇を象徴する一冊として名高いこの世界的ベストセラーだ。

アンネが使った日記帳は、13歳の誕生日プレゼントだった。最初は、学校での先生や友人との出来事、厳しさを増すユダヤ人差別の状況などが書かれているが、ユダヤ人狩りの手が迫り、2年間にわたる潜伏生活が記されることになる。日記は戦後、唯一生きのこったアンネの父オットーによって出版された。その時オットーは、家族や同居していた人々への批判や、性についての記述を大幅に削ったが、1994年に、この削除されていた部分を復活させた「完全版」がまとめられ、2003年には、新たに発見された文章も加えた「増補新訂版」が刊行された。今回はこの「増補新訂版」を読む。

案内役は、作家の小川洋子。番組では、アンネの関係者を訪ねた本を執筆しており、ファンとしても知られる小川独自の視点を通してアンネの日記を読む。また小川さんが会った関係者の証言も交え、あまり知られていない潜伏生活の実体にも迫る。ファシズムの狂気と、その中での人々の葛藤と優しさ、そして才能に恵まれながら散った少女の夢を4回にわたり描く。

8月6日(水)は第1回「潜伏生活の始まり」を放送。ドイツから亡命したアンネの父は食品会社を営んでいた。オランダが占領されると、父は知人のオランダ人を名目上の社長に据え、財産没収をまぬがれる。しかしアンネの姉に出頭命令が届いたことから、会社の隠し部屋に潜伏することになった。当時は配給制がしかれており、身分証がなくては何も買えなかった。しかし逃亡中のユダヤ人にそのようなものはない。そこで父の部下であるオランダ人たちは、レジスタンス組織と連携して物資を調達した。なぜ彼らはそこまでして助けたのか。実は一家と社員との間には、戦時下で培われた強い絆があった。

■『100分de名著』
毎週水曜 23:00~23:24(NHK Eテレ)
《編集部@テレビドガッチ》

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