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【美的アジア】ハン・ヒョジュが語る“本物の愛の見つけ方”…『ビューティー・インサイド』

目覚める度に心以外、別の人物に変わってしまう男と、その男を愛することで心揺れる女性との恋愛ストーリー『ビューティー・インサイド』が1月22日(金)より公開中…

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『ビューティー・インサイド』ハン・ヒョジュ
『ビューティー・インサイド』ハン・ヒョジュ
  • 『ビューティー・インサイド』ハン・ヒョジュ
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  • 『ビューティー・インサイド』(C)2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD. All Rights Reserved.
  • ハン・ヒョジュ/『ビューティー・インサイド』(C)2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD. All Rights Reserved.
  • 上野樹里&ハン・ヒョジュ/『ビューティー・インサイド』(C)2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD. All Rights Reserved.
  • ユ・ヨンソク&ハン・ヒョジュ/『ビューティー・インサイド』(C)2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD. All Rights Reserved.
  • イ・ジヌク&ハン・ヒョジュ/『ビューティー・インサイド』(C)2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD. All Rights Reserved.
見た目と中身、本当に大切なものとは――。
目覚める度に心以外、別の人物に変わってしまう男と、その男を愛することで心揺れる女性との恋愛ストーリー『ビューティー・インサイド』が1月22日(金)より公開中。公開に先駆け来日したハン・ヒョジュに撮影現場でのエピソード、本物の愛の見つけ方、そして女優観を聞いた。

――ファンタジーでありながら、恋愛の本質を突いたとても素敵な作品でした。毎日姿が変わってしまう男性ウジンを愛するイスを演じる上で、苦労もあったのではと想像しますが、オファーが来たときと、実際にイスを演じる中で感じたことはありましたか?

オファーをいただいてから、シナリオを読んで一番最初に感じたのは「新鮮!」という思いでした。愛した男性が朝起きる度に毎日別の人間になるストーリーなんて、いままで見たことがありませんでしたから。この先もこのような展開の作品は作られないだろうと思えるほど、唯一無二のシナリオだと感じました。
私が愛することになるウジンを、大勢の素晴らしい俳優の方達が演じられるということ、また共演できるという期待もあって、すぐに出演を決めました。


――実際に現場に入ってみてからはどうでしたか? 何人もの俳優が1人の“ウジン”を演じている状況にヒョジュさんはたった1人、相対し、そして彼を“愛する”わけですが…。

出演を決めたときとは違った気持ちになりましたね。単純に「面白そう」と思って選択した部分がありましたけど、実際に撮影に入りイスを演じていくとなると簡単ではなかったです。とても努力が必要な映画だというのを後になって悟りました(笑)。
毎日、毎回違う相手役の方と共演し、ウジンとして受け入れ、時にとまどいながら愛していかなければならなかったので。劇中のイスと同じように私も素晴らしい俳優の方達を前にしながらぎこちなさを感じたり、馴染めない見知らぬ相手という気持ちを実際感じていました。


――『ビューティー・インサイド』の中のセリフはどれも詩的で、シンプルだからこそ伝わってくる言葉の数々が素敵でした。その中でもラストシーンのセリフはヒョジュさんご自身が提案されたと聞きましたが、その経緯を教えてください。

チェコで撮影したラストシーンは実際に撮影最終日に撮ったので、私もだいぶイスと重なっている部分が多かったんです。台本にちゃんとセリフもあったんですが、イスとして「もっといいセリフがあるんじゃないか、あるんじゃないか」とずっと考えていました。監督もラストシーンは特にこだわっていて、「この映画の意味を込められるようなセリフを入れたいね」とおっしゃっていたので、監督と一緒に直前までずっと悩んでいました。
そして出てきたのが「毎日違った姿でもかまわない…」と続くイスの一連のセリフなのですが、この言葉にはこの映画が持っている意味が内包されているような気がして、監督も納得してくださいました。


――本作は愛の作品、外見と内面、見えるものと見えないものをストレートに扱った作品だと思いますが、この作品を通してヒョジュさんも愛について深く考えたりされましたか?

「ヒョジュさんだったら、毎日姿が変わる男性を愛せますか?」という質問は韓国でもよく聞かれました。その中で必ずこう答えていました。「映画を撮る前は愛せないと思っていました。でも、映画を撮り終わった後は愛せるような気がします」と。
映画の中で私もイスの気持ちを経験しましたし、その時間の中で数多くのウジンと出会い、そしてそれぞれ違ってはいるけれどみんな魅力があると思えたんです。それになによりも大切なのが「姿が違っていても、その中にある共通した変わらない部分、共感できる部分がひとつでもあれば愛せるんじゃないか」と思えるようになったんです。


――監督とは、この愛らしくも奇妙なラブストーリーを完成させるにあたってどんなことをお話されたのですか?

監督と私がこの映画において一番気をつかったことは、「ファンタジー的な要素がある作品だけれど、ちゃんとリアルな物にしよう」、「現実感を感じられるようなものにしよう」ということでした。
そこにフォーカスを合わせていたので、とにかく深く入り込まざるを得ませんでした。そうしなければファンタジーの色が濃く出てしまう恐れがありましたから。ですので私もこの作品に深く入り込むことでイスの感情になったんです。イスの気持ちを感じてみるとどれほど大変かということもわかりました。なのでこの作品が出来上がっていくのと同じように、私もイスと一緒に呼吸をしながらイスを生きていたと思います。


――ウジンを演じた俳優の中には、唯一の日本人俳優、上野樹里さんも登場しています。上野さんとの共演エピソードなどを教えてください。

上野樹里さんにはビックリしました。台本に白い余白がないくらいギッシリ書き込みがされていたんです。彼女なりにすごく悩んで、いろいろな角度からウジンを深く考え演じられたんだなと本当に感心しました。上野さんがウジンを演じられたことで、イスがウジンを受け入れようと思わせる状況を作ってくれました。上野さんだったことによって、ウジンに対する疑いの念がなくなったんじゃないかとも思いました。そしてまたイスも自信を持てたと思うんですね。そういうふうに自然と思わせてくれるすごい女優さんだなと思いました。


――もともと共演してみたい日本人俳優の一人に上野さんをあげていましたよね。実際共演してみて印象は変わりましたか。

(日本語で)思った通りの方で、さらにプロフェッショナルを感じました。想像していた以上に信頼できる俳優さんでした。


――お芝居以外で思い出に残っていることなどはありますか。

韓国にどのくらいの頻度で来るかなどをお話してくれたり、「韓国語をいま勉強してるんですよ」と話してくださいました。韓国語で話をしてくれて、私も日本語でお話していました。(日本語で)ハチミツ梅干しが好きですけど、お土産にもらいました。ハチミツおいしかったです(笑)。


――数々の様々な作品を経て、今回もですが良い映画に出演されてきていますよね。

ありがとう(笑)。今回の作品も思っていた以上に素晴らしい作品でした。演技をしている時には気づかなかった部分もありましたが、完成作を観て本当にいい役をいただけたんだなと改めて感じました(笑)。あとは監督がキレイに撮ってくださったので感謝しています。


――ヒョジュさんと劇中のイスは同世代です。昔と今と比べて、仕事のスタンスや恋愛のスタンスなどご自身で変わってきたなと思う部分はありますか?

演技の上でのスタンスは昔も今も変わっていないと思います。以前から常に最善を尽くそうというスタンスでしたので、それは大きく変わっていないです。ですが、以前に比べるとより余裕が出来て、自由になれてきているとは感じます。映画が作られていく過程を何本も見てきたし、そのシステムにも慣れ、そこからくる余裕もでてきたんだと思うんです。余裕を得たことによって、より楽しめるようになったと思うので、とにかく今は撮影をすることが楽しいです。作品を創るという仕事が出来ていることをとても幸せに思いますし、私にとって本当に楽しい仕事です。


――スタンスは変わっていない、ということですが、演技をする上でもっとも重要だと考えていることはなんですか?

私は「常に自然体でいたい」と思っています。あるがままに受け入れて、自然に表現したいと思っています。なのでどんな状況でも合わせられるよう、感覚を常にオープンにしておき、どんなことも敏感に感じ取って柔軟に表現していきたいです。だからといってそういう素振りを見せずにいたいです。でも、それって本当に難しいことですよね(笑)。
《text:Tomomi Kimura》

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