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世界初“アンドロイド×人間”映画『さようなら』、ロッテルダム国際映画祭に出品決定!

昨年10月に行われた東京国際映画祭で話題に火がついた本物のアンドロイドと人間が共演する世界初の映画『さようなら』が、1月27日(現地時間)より開催される「ロッテルダム国際映画祭」に出品されることが明らかとなった。

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昨年10月に行われた東京国際映画祭で話題を集めた本物のアンドロイドと人間が共演する世界初の映画『さようなら』が、1月27日(現地時間)より開催される「ロッテルダム国際映画祭」に出品されることが明らかとなった。さらに、「ジュネーブ・ブラック・ムービー・フェスティバル」「ヨーテボリ映画祭」などへの出品も決定した。

日本で稼働する原子力発電施設の爆発によって放射能に侵された近未来の日本。日本の国土のおよそ8割が深刻な放射能汚染に晒され、政府は「棄国」を宣言。各国と提携して敷かれた計画的避難体制のもと国民は、国外へと次々と避難していく。その光景をよそに、避難優先順位下位の為に取り残された南アフリカの難民、ターニャ(ブライアリー・ロング)。そして幼いころから病弱な彼女をサポートするアンドロイド、レオナ(ジェミノイドF)。彼女たちのもとを過ぎていく多くの人々。そしてそれぞれの生と死。やがて、ほとんどの人々が消えていく中、遂にターニャとレオナは最期の時を迎えることになる――。

日本を代表する劇作家・平田オリザとロボット研究の世界的な第一人者・石黒浩が共同ですすめる演劇プロジェクトを映画化した本作。世界で初めて本物のアンドロイドと人間が共演した映画として、昨年の東京国際映画祭での上映で話題となり、海外の映画祭のプログラマーから出品要請が殺到し、今回の海外映画祭への出品が決定した。

監督の深田晃司は、社会問題を取り入れた作家性のある作品を数々生み出し、海外からも高い評価を得る気鋭の映画監督。『歓待』で東京国際映画祭日本映画「ある視点」部門作品賞、プチョン国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞したほか、二階堂ふみ主演の『ほとりの朔子』でナント三大陸映画祭グランプリと若い審査員賞のダブル受賞、タリン・ブラックナイト映画祭最優秀監督賞を受賞しており、最新作である本作の受賞にも期待が高まっている。

キャストには、深田監督作『歓待』にも出演し、ロボット演劇「さようなら」でも同じ役を務めたブライアリー・ロングがターニャ役を演じ、『永遠の0』『バクマン。』『女が眠る時』の公開も控える新井浩文、『ディストラクション・ベイビーズ』の公開を控える村上虹郎などが出演している。また、本作に出演しているアンドロイド“ジェミノイドF”が映画を語る動画が配信されると世界各国で再生され、日本のロボット工学のレベルの高さが世界中からの注目を集めた。

今回出品が決定した「ロッテルダム国際映画祭」は、カンヌ、ベネチア、ベルリンと並ぶ大規模な国際映画祭で、45回を迎える今年も1月27日から2月7日(現地時間)で行われる。また、現在1月22日から31日(現地時間)まで開催中の「ブラック・ムービー・フェスティバル」は、2001年よりスイス・ジュネーブで開催されており、ヨーロッパではなかなか観る機会のないアフリカ・アジア・ラテンアメリカの気鋭監督の作品を集めている。さらに「ヨーテボリ映画祭」は1979年よりスウェーデン・ヨーテボリで開催されている北欧最大級の映画祭であり、今年も1月29日から2月8日(現地時間)まで開催され、毎年20万人以上の来場者が訪れている。

また、「ロッテルダム国際映画祭」および「ジュネーブ・ブラック・ムービー・フェスティバル」への深田監督の現地参加が決定。今回の出品決定に関して深田監督は、「スタッフ、俳優の技術の結晶たる映画『さようなら』が海を越えていくことを誇らしく思います。いつも思うことですが、映画は完成してしまった瞬間、監督の手を離れていきます。親離れした子供が社会に揉まれて育っていくように、映画もまた観客に育てられます。ヨーロッパの国々での出会いがこのちょっとひねくれた子供をどんなオトナに仕立てるか、楽しみにしています」と語っている。

『さようなら』は全国にて公開中。
《シネマカフェ編集部》

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