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『攻殻機動隊』などの「プロダクション I.G」、Netflix独占で新作アニメ制作

プロダクション I.Gが、新作アニメシリーズ『パーフェクト・ボーンズ』の製作を発表した。監督には中澤一登を起用、12話から構成されたSF作品になる。

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国内大手アニメ製作会社のプロダクション I.Gが、新作アニメシリーズ『パーフェクト・ボーンズ』の製作を発表した。監督には中澤一登を起用、12話から構成されたSF作品になる。
また映像配信プラットフォームのグローバル企業Netflixオリジナル作品としてリリースされる。Netflixは全世界190 カ国に7500 万人の月額定額制視聴会員を持つ巨大なネットワークを持つが、『パーフェクト・ボーンズ』はこの190ヵ国に同時に独占配信される。Netflixが日本のオリジナルアニメを日本を含むグローバルで、独占配信するのはこれが初になる。

監督を務める中澤一登は、日本を代表するアニメーターとして知られている。『サムライチャンプルー』や『さらい屋 五葉』『残響のテロル』ほかで数々のキャラクターデザイン、作画監督を務めてきた。監督としても短編での経験がある。しかし、シリーズの監督は今回が初、当代きってのアニメーターがどんな作品を創り出すか、日本のみならず世界から注目を浴びそうだ。
発表によれば、『パーフェクト・ボーンズ』はオリジナル原作となる。舞台は未来の世界、そこでは科学者たちが平和維持を目的に完璧な子どもたちを生み出そうとしていた。しかし、ほぼ完成に近づいた子どもたち「新ヒューマン」は、彼らを利用しようとする悪の組織に攫われてしまう。そこで彼らはさらにトレーニングを受けるのだが……。
現在、明かされている情報は少なく、Netflixでの配信時期も未発表である。さらなる参加スタッフなど、今後の情報が待たれる。

アニメーション制作のプロダクション I.Gは1987年に設立された。『GHOST IN THE SHELL /攻殻機動隊』や『PSYCHO-PASS サイコパス』などのヒットで知られている。なかでも『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』は米国のカートゥーンネットワークで長年放送が続くなど、海外でもよく知られ、ブランド力も高い。こうした実績がNetflixとの事業につながったとみられる。

『パーフェクト・ボーンズ』で注目されるのは、やはりNetflixオリジナル、独占タイトルということだろう。2015年9月のNetflixの日本進出以来、同社は日本だけでなく海外でも通用するコンテンツとして日本アニメのオリジナル独占タイトルの獲得を目指していると言われてきた。
Netflixはこれまでに『シドニアの騎士』『亜人』といった作品の海外向け独占配信を行ってきた。しかし、いずれも日本でのテレビ放送、劇場上映が先行している。『パーフェクト・ボーンズ』は、Netflixスタンダードの初のオリジナル日本アニメタイトルになる。アニメ業界の黒船になるのでないかともされていたNetflixオリジナル作品の一端が初めて姿を現した。プロダクション I.Gの発表が、新作テレビシリーズや新作OVAでなく、新作アニメシリーズとなっているところにも新しい時代が感じられる。

制作は発表されたが、ビジネススキームなどは明らかにされていない。従来のNetflixの方針と同じであれば、Netflixは期間限定の独占配信権の獲得のみで、他の権利は製作者に残る。
音楽やキャラクターグッズ、イベントなど、日本のアニメが得意とするメディアミックスを『パーフェクト・ボーンズ』でも展開するのか、さらにそのビジネスを誰が担当するのか。作品と併せて、ビジネスのあり方、それがアニメ業界に与えるインパクト、『パーフェクト・ボーンズ』は様々な面から関心を集めそうだ。
[数土直志]

[アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載]

プロダクション I.GがNetflix独占で新作アニメ制作 中澤一登監督「パーフェクト・ボーンズ」

《animeanime》

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