最近、新たにその才能の一片を発揮しているのが刺繍の制作で、片手間でやっているとは思えないクオリティーの作品を多数生み出している。当初はフェルトの切れ端に線画だけの落書きのような刺繍をなんとなく繰り返していたそうだが、そこから腕を磨き独特な色と糸の使い方でセルフ・ポートレートや人物、動物の作品を作り上げていくようになった。「What a racket」というビンテージのラケットのネットに刺繍を施したプロジェクトや、メールで日頃使用する絵文字を刺繍にする「EMOJIS」、映画『スターウォーズ』のチューバッカやデス・スターを作品にするなど制作数もかなりの点数がある。中でも一際目を引くのが「Capsule Projects Exhibition」というマスクを作成したもの。これは選ばれた15人のアーティストが「自身の内面」をマスクで表現するというコンセプトのもと行われたプロジェクトだそう。彼女が作成したマスクは、黒をベースにしたマスクにフラミンゴのようなビビッドな配色の鳥が施され、鳥から糸の束が幾つも氷柱のように垂れ下がる印象的なものとなっている。