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【ドラマニア】松本潤VS竹野内豊「弁護士ドラマ」対決の行方は?

2016年4月クールは「どの作品も面白い!」と大好評。中でも、平均視聴率2ケタ代をマークしている“弁護士ドラマ”対決に多くの注目が集まっています。そこで今日は、話題の対決を徹底検証。

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「グッドパートナー 無敵の弁護士」
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2016年4月クールは「どの作品も面白い!」と大好評。中でも、平均視聴率2ケタ代をマークしている“弁護士ドラマ”対決に多くの注目が集まっています。そこで今日は、話題の対決を徹底検証。「99.9」VS「グッドパートナー」それぞれの見どころはどのようなところにあるのでしょうか。

■松潤演じる主人公は100%異端児!?
  “隠された真実”を痛快に暴き出す「99.9」

まず最初に、今クール最も掴みどころのない主人公・深山大翔(松本潤)についてご紹介しておきましょう。

通常刑事事件で被疑者が逮捕されると、検察がその真偽を調査。起訴された者は99.9%の割合で有罪判決がくだされるというのがタイトルの由来だということをご存知でしょうか。残る0.1%に潜む真実に焦点を当てるという意味では、法廷ドラマの王道「HERO」に真っ向勝負を挑んでいるといえるかも!? 主人公はいずれも“とことん空気が読めない”という共通項を持っていますが、深山の場合、飄々としていてどこにも人間味というものが見当たらないのが面白いところ。日々上司のデスクに悪戯を仕掛け、同僚女性にタクシー代を借りまくるザ・異端児。刑事事件専門の弁護士としては超一流なのに、その全ては「真実を明らかにしたい…ただそれだけ」と決して余計な詮索はしない。でもだからこそ、視聴者は「この主人公が感情をむき出しにする瞬間を見てみたい」と、物語から目が離せなくなってしまうのでしょうね。

また「99.9」では、深山のクッキングコーナーも人気。事件に煮詰まる度に調理場へ立ち、頭の中を整理しながらこだわりの一品を作る。その「出で立ちがカッコイイ」「料理が美味しそう」ということで、データ放送でレシピ公開まで行われています(笑)。絶対音感ならぬ絶対味覚を持つ深山は、いつ何時でも調味料セットを持ち歩いているので、是非注目して視聴してみては?

■クールさの中に潜む“人間味”が魅力
  竹野内のパパぶりも光る「グッドパートナー」

一方「グッドパートナー」が扱うのは、企業法務です。法廷ではなく、会議室を舞台に展開する珍しいスタイルの本作。ビジネス再建から著作権侵害、セクハラ案件まで企業に関する全ての弁護を行う最先端弁護士事務所で、主人公・咲坂健人(竹野内豊)がその実力を見せつけてくれています。彼の魅力は第一に、スマートでクールな外見とは裏腹、依頼人に対し「弁護士としてではなく、ひとりの人間として語りかける」秘められた熱さにあるでしょう。弁護士バッジを外し、プライベートボタンをオンにした竹野内さんの見上げるような眼差しに敵う者無し!? それを機に事件が大きく動くのが定番となっており、「水戸黄門」でいう印籠シーンのような痛快なオチまで一直線! 見終えた後、スカッと心地よい眠りにつかせてくれますよ。

加えて第2に、視聴者が期待する咲坂の意外な素顔…それは恋愛で見せるダメダメな一面です。彼と同じ事務所で働くライバル弁護士・夏目佳恵(松雪泰子)はなんと元妻! 会議の際、白熱のあまり互いのことを「パパ」「ママ」と呼び合って痴話喧嘩を始めてしまう“ダメ男”感が「ギャップ萌え」「逆にカワイイ」と世の女性たちのハートを鷲掴みにしているんです。一度は結婚した仲ですから、心の距離が近くて当たり前。だからこそ浮き彫りになるもどかしさが、見る者にリアリティ溢れる“恋心あるある”を届けてくれるのかもしれませんね。2人の行く末を温かく見守っていきましょう。

■ドジっこからは目が離せない!
  2つのドラマでは是非、このキャラに注目を

そして最後に、それぞれの作品で注目のサブキャラクターをピックアップ!

「99.9」からはまず、片桐仁さんのお名前を挙げておきましょう。独特のセンスを放つコントユニット「ラーメンズ」としての活動を軸に、俳優業でも活躍する片桐さん。代表作として印象強いのは、2008年の夏に放送された深夜ドラマ「ザ・クイズショウ」でしょうか。心の奥底に闇を抱えた主人公を見事熱演していました。懐かしいですね。そんな片桐さんが今回演じているのが、深山を支えるパラリーガル・明石達也。手拍子が聞こえればどんな場所でも踊り出し、事件の実証を課せられる度に怪我をしているお笑い担当キャラですが、深山の右腕として絶対に欠かせない存在というのもまた然り。文句を言いながらも深山のことを一番深く理解しているキャラクターなので、目に見えない糸で結ばれた2人の熱き友情をとくとお楽しみください。

さらに「グッドパートナー」では、咲坂のもとで新人弁護士として修業する熱海優作役の賀来賢人さんに注目! 熱海の発言、そして行動…その全てがとにかくウザったいんです(笑)。基本的には若々しくて可愛いらしい後輩くんなのですが、屈託ない性格が災いし、空気を読まないシーンもしばしば。1話の中で一体何度、咲坂から「黙れ!」と言われているか数えてみるのも面白いかも!? そんな彼が少しずつ大人になっていく様は必見です。成長物語という意味でも、物語を追ってみることをおすすめいたします。

今クールも残すところ、あと1か月となりました。いずれの作品も安定した視聴率を保っているため、続編への期待も高まりますね! ドラマの根幹となる、主人公自身が抱える問題の解決までもう少し。最後の最後までしっかり見届けていただければと思います。
《YUKI》

三度の飯よりドラマが大好き YUKI

テレビ局での勤務を経て、フリーに転身。毎クール全ての作品に目を通す【ドラマニア】としてコラムを執筆している。近年はシナリオライターとしても活動の幅を広げており、乙女ゲームをはじめ、CMや謎解きなど、ジャンルを問わず様々な企画に挑戦中。

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