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米アカデミー会員に選出! 黒沢清監督の魅力に迫る

今年、西島秀俊と実に4度目のタッグとなった『クリーピー 偽りの隣人』が公開され、10月には初めてオール外国人キャスト、全編フランス語で撮りあげた最新作『ダゲレオタイプの女』が控えている黒沢清監督。いま、日本のみならず、世界中に熱狂的

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『ダゲレオタイプの女』(C)FILM-IN-EVOLUTION -LES PRODUCTIONS BALTHAZAR -FRAKAS PRODUCTIONS -LFDLPA Japan Film Partners -ARTE France Cin ema
『ダゲレオタイプの女』(C)FILM-IN-EVOLUTION -LES PRODUCTIONS BALTHAZAR -FRAKAS PRODUCTIONS -LFDLPA Japan Film Partners -ARTE France Cin ema
  • 『ダゲレオタイプの女』(C)FILM-IN-EVOLUTION -LES PRODUCTIONS BALTHAZAR -FRAKAS PRODUCTIONS -LFDLPA Japan Film Partners -ARTE France Cin ema
  • 黒沢清監督/第68回カンヌ国際映画祭- (C) Getty Images
  • 『ダゲレオタイプの女』(C)FILM-IN-EVOLUTION -LES PRODUCTIONS BALTHAZAR -FRAKAS PRODUCTIONS -LFDLPA Japan Film Partners -ARTE France Cin ema
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今年、西島秀俊と実に4度目のタッグとなった『クリーピー 偽りの隣人』が公開され、10月には初めてオール外国人キャスト、全編フランス語で撮りあげた最新作『ダゲレオタイプの女』が控えている黒沢清監督。いま、日本のみならず、世界中に熱狂的な支持者=“キヨシスト”を有する黒沢監督の魅力と、その待望の最新作に迫った。

『ダゲレオタイプの女』は、被写体に苦痛を伴わせる世界最古の写真撮影方法“ダゲレオタイプ”を軸に、芸術と愛情を混同した写真家の父と、“永遠”を求める父の犠牲になる娘、そして“撮影”を目撃しながらも娘に心を奪われる助手を主人公に置いた、美しくも儚い愛と悲劇の物語。監督自らオリジナル脚本で紡ぎ出した。

SNS上では、早くも「2016年は2本も黒沢清監督作品が観られる贅沢な年!」「今年のベストは、邦画・洋画ともに、黒沢清監督作品になりそう!」といった声が続々と上がっている。また、昨年のカンヌで上映され好評を博したドキュメンタリー映画『ヒッチコック/トリュフォー』(原題/2016公開予定)では、ヒッチコックを語る監督の一人として、マーティン・スコセッシやデヴィッド・フィンチャーらと共に黒沢監督も出演を果たしている。

■米アカデミー会員・監督部門に選出!世界に“キヨシスト”が増殖
黒沢監督といえば、『CURE キュア』(’97)をフランスの著名な映画批評家ジャン=ミシェル・フロドンがルモンド紙で大絶賛し、“北野武に続く日本の才能!”と一気に世界的な注目を集め、『回路』(’00)では第54回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。以降、第56回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された『アカルイミライ』(’02)、第64回ヴェネチア国際映画祭に正式招待された『叫』(’06)、第61回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞受賞の『トウキョウソナタ』(’08)と、次々に各映画祭で上映され、ホラー、ミステリー、サイコサスペンス…どのジャンルにも当てはまるようで当てはまらない独自の世界観が絶賛を浴び、カルト的人気を博してきた。

昨年も、浅野忠信&深津絵里を主演に迎え、“生”も“死”も超えた夫婦の関係を描いた『岸辺の旅』が、第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞をはじめ、各国の映画祭で受賞を重ねたことも記憶に新しい。続く『クリーピー 偽りの隣人』も第66回ベルリン国際映画祭に正式出品されるなど、作品が発表されるたび常に注目を集め、海外にも熱狂的なファンが数多い。

そして、6月30日には米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが、会員に黒沢清監督を選出! 日本から選出された13人のうち、監督部門としては河瀬直美監督と共に2人だけと、世界的にも日本を代表する映画監督として認知されている(※黒沢監督は、現在申し入れを受諾し、会員となった)。

さらに先日、『ダゲレオタイプの女』が9月8日より開催される第41回トロント国際映画祭に正式出品、ワールドプレミア上映されることが決定。トロント国際映画祭は、過去「Spotlight: Kiyoshi Kurosawa」として黒沢監督の7作品を上映しており、海外における“キヨシスト”人気の火付け役でもある。満を持しての初海外進出作品となる本作について、同映画祭のアーティスティック・ディレクター、キャメロン・ベイリーは「なんて愛おしい映画なんだ! 美しく、考え抜かれている。ジャンル映画であり、映画の歴史への讃歌であり、そしてまぎれもない黒沢清作品だ」と賛辞のコメントを寄せている。

■黒沢作品を観て育った“キヨシスト”が集結した、熱気あふれる現場
『ダゲレオタイプの女』で主人公のジャンを演じるのは、ジャック・オディアール監督『預言者』、ロウ・イエ監督『パリ、ただよう花』、アスガー・ファルハディ監督『ある過去の行方』など世界の名匠作品への出演が続くタハール・ラヒム。また、ジャンが想いを寄せるマリー役には『女っ気なし』の新星コンスタンス・ルソー、マリーの父であり、ダゲレオタイプの写真家をダルデンヌ兄弟作品で知られるオリヴィエ・グルメ。そして、『007/慰めの報酬』『潜水服は蝶の夢を見る』のマチュー・アマルリックと、ヨーロッパを代表する名優が名を連ねている。

そんなキャストも、実は黒沢清作品に影響を受けてきた“キヨシスト”たち。主人公を演じたタハールは、大学の授業で監督の作品を観て以来のファンで、その後、映画祭で対面が叶うと、熱い想いを本人に打ち明けて出演を懇願、本作への出演が実現したという。また、ヒロインを演じたコンスタンスは、もともと映画の中でもホラーが好きで「黒沢作品に出演できるのが夢のよう!」と明かしている。マチューや現地スタッフも監督作を観て育った世代が多く、車のシーンで「黒沢清のスクリーンプロセス(撮影方法)が見たい!」との声が上がり、野外撮影可能なシーンをスタジオに切り替えて撮影するなど、監督自らも粋な計らいをみせる、熱気あふれる撮影現場となった。

国境を越えて、黒沢清作品を愛するキャストとスタッフが作り上げた真骨頂ともいえる本作。まずは、その年の賞レースを席巻する作品がお披露目されるトロント国際映画祭での、ワールドプレミアに注目だ。

『ダゲレオタイプの女』は10月15日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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