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スタジオジブリ最新作『レッドタートル ある島の物語』、セリフがない理由は?

スタジオジブリ最新作『レッドタートル ある島の物語』を手がけたマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督が8月31日(水)、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見を行った…

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マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督/『レッドタートル ある島の物語』日本外国特派員協会
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スタジオジブリ最新作『レッドタートル ある島の物語』を手がけたマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督が8月31日(水)、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見を行った。

5月に開催された第69回カンヌ国際映画祭の「ある視点部門」に正式出品され、特別賞を受賞した本作。短編作品『岸辺のふたり』で第73回アカデミー賞の短編アニメ賞を受賞したヴィット監督に対し、2006年秋にジブリ側が長編製作をオファーし、構想10年、制作に8年を費やし完成した。

高畑勲氏がアーティスティック・プロデューサーとして携わっているが、「ジブリ作品に共通するのは、繊細さと大人っぽさ。ただ、仮に“ジブリの美学”というものがあるとしても、それを模倣しようとは思わなかった」とヴィット監督。

それでもシナリオ作りの過程では、当時住んでいたイギリスから日本の土を踏み、高畑氏と直接やりとりを交わしており「高畑監督の『ホーホケキョとなりの山田くん』は俳句のような作品、自分が目指すべきものに近かった。自然に対する敬愛や、人間のあり様というテーマも(高畑作品と)通底していると思う」と語った。

映画は荒れ狂う海に放り出され、無人島にたどり着いた男のサバイバルと、突如目の前に現れた女性と交わす愛の軌跡を描いた81分間の作品。叫び声などを除き、明確なセリフは一切なく「当初は少しだけセリフがありましたが、ジブリとの話し合いで『むしろセリフがないほうが、強い作品になるはず』という結論に至りました。監督として怖さもありましたが、最終的にはベストな判断だった」と意図を説明した。

記者席の最後列では、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが会見の様子を見守っていたが、外国人記者から「今後も海外の監督を招いて、作品を製作する予定はあるか」と質問が飛ぶと、マイクを握り「今回は、純粋にマイケルは特別だったという気がします。もともと彼の短編が大好きだったし、そのマイケルが長編を作ったらどうなるんだろうとう好奇心があった。今後についてはだから『出会いがあるかどうか』だと思います」と展望を語っていた。

『レッドタートル ある島の物語』は、9月17日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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