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SNSがなかった時代のニュースの作り方とは? 過激な天才プロデューサーに学ぶ

大人のみならず、若者たちをも惹きつけてやまない70年代の音楽シーンの生みの親にして、ハリウッドエンタメ界の影の立役者、シェップ・ゴードンの破天荒な半生を描いたドキュメンタリー『スーパーメンチ -時代をプロデュースした男!-』が、9月24日(土)より公開される。

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『スーパーメンチ -時代をプロデュースした男!-』(C)2013 NoMoneyFun Films Inc. and A&ETelevision Networks LLC. All Rights Reserved.
『スーパーメンチ -時代をプロデュースした男!-』(C)2013 NoMoneyFun Films Inc. and A&ETelevision Networks LLC. All Rights Reserved.
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大人のみならず、若者たちをも惹きつけてやまない70年代の音楽シーンの生みの親にして、ハリウッドエンタメ界の影の立役者、シェップ・ゴードンの破天荒な半生を描いたドキュメンタリー『スーパーメンチ -時代をプロデュースした男!-』が、9月24日(土)より公開される。

シェップ・ゴードンとは、「ピンク・フロイド」やアリス・クーパーら、錚々たるアーティストをスターへと導いてきた敏腕音楽プロデューサー。そのプロデュース領域は音楽業界だけに留まらず、マイケル・ダグラスやシルベスター・スタローンら映画業界、 “カリスマシェフ”ブームの火つけ役となった料理業界など、多岐にわたる。本作には、インターネットもなかった時代にニュースを生み出し、時代を創りあげた彼の仰天アイデアと天才的マネジメント手腕が満載! アイデア勝負のクリエイターやマーケティング担当者は必見の、“SNSがなかった時代のニュースの作り方”を本作から紐解いてみた。

■スターを生みだす男、シェップ・ゴードンが実際に行った仰天施策の数々
シェップは、70年代の音楽シーンを作り出した数々のスターのプロデュースを手掛けてきた。例えば、当時無名だったロックシンガー、アリス・クーパーを話題にするために、ホテルの枕を盗んで引き裂き、ライブステージに羽毛を撒き散らした後、用意していたニワトリを観客席に投げ込んで観客をパニックにした…という話は有名。当時は悲惨なニュースとして話題になったが、本作中でシェップは、当時のことを笑顔でふり返りながら語っている。

また、アリス・クーパーがイギリスに拠点を移した後、ライブの告知をセンセーショナルに拡散させるため、裸のカラダにヘビを巻いて写真を撮り、トラックに貼りつけ、ラッシュ時にロンドンの中心地で走らせたり、「SCHOOL’S OUT」リリースで作成したレコードにパンティを履かせ売りだし、ミリオンセラーを記録したりと、誰も思いつかないような破天荒なやり方で、彼はニュースを作りだしてきた。

劇中でも描かれているが、アリス・クーパーに透明の服を着せ、体が丸見えの状態でステージに立たせた上、「裸のバンドマンがいる」とシェップ自ら警察に通報、「けしからんニュース」として新聞の見出しを狙うも、水蒸気で透明の服が曇ってしまい、結局、失敗に終わった…という出来事も笑い話として紹介されている。

■SNSがなかった時代のニュースの作り方
シェップ以外にも、SNSがなかった時代にニュースを作りだすため、さまざまな工夫を凝らしたプロモーションはいくつか存在した。例えば、「ビートルズ」は「アビイ・ロード」を発表する前にあえて「ポール死亡説」のうわさを世界中に流して話題性を高めた。また、「ローリング・ストーンズ」は‘75年のアメリカ・ツアー会見としてプレスを招待したにも関わらず、何時間も三流コメディアンのネタで彼らを待たせ、参加者から不満が出始めたころに会場の外から突如として大音響のベースを響かせながら登場し、「ローリング・ストーンズ」のその姿を記者たちが追いかけていくという演出を行い、破天荒ながらも話題を作りだしたことなどは有名。

当時、世の中に何らかのニュースを巻き起こし、その時代の音楽シーンやカルチャーを確実に刻み続けるためには、メディアの力を存分に利用することが一番の得策だったのだろう。ニュースを作ることにおいて一番重要なのは、「何をニュースにするか」ではなく、「いま世の中が何を求めているか」を見極め、「どのように発信するか」を熟考し、「自らニュースを作り出すこと」だったようだ。

SNSが普及したいまも、先月、米国大統領選挙に、アリス・クーパーが「問題のある時代には問題児を」とのキャッチフレーズで出馬宣言したのも、もしかするとシェップが裏でアドバイスをしていたのかもしれない!? 

『スーパーメンチ -時代をプロデュースした男!-』は9月24日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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