※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【インタビュー】橋本愛×ユースケ・サンタマリア “父娘”が語る映画の裏側

亡き母から、誕生日ごとに届く10通のバースデーカードを通して、母の愛、子への想い、そしてそれを受け取る子どもたちの成長を、温かい視点で描いた家族愛の物語…

最新ニュース インタビュー
注目記事
橋本愛×ユースケ・サンタマリア『バースデーカード』/photo:Nahoko Suzuki
橋本愛×ユースケ・サンタマリア『バースデーカード』/photo:Nahoko Suzuki
  • 橋本愛×ユースケ・サンタマリア『バースデーカード』/photo:Nahoko Suzuki
  • 橋本愛『バースデーカード』/photo:Nahoko Suzuki
  • ユースケ・サンタマリア『バースデーカード』/photo:Nahoko Suzuki
  • 『バースデーカード』(C)2016「バースデーカード」製作委員会
  • 『バースデーカード』(C)2016「バースデーカード」製作委員会
  • 橋本愛『バースデーカード』/photo:Nahoko Suzuki
  • 『バースデーカード』(C)2016「バースデーカード」製作委員会
  • 『バースデーカード』 -(C)2016「バースデーカード」製作委員会
母との死別という悲しい話がベースにある作品だが、本作を観ていると、別れる悲しみ以上に、人生で愛すべき人と出会えた喜びというものを感じる。

橋本:私は人の死に立ち会ったことがまだないんです。家族が存在していることが当たり前になっている。だから、もし大事な人たちが明日居なくなったら、後悔することがあるかもしれないと考えてしまって。でも、後悔することがあるだろうと知っているのに、じゃあそうならないようにいま、愛や感謝を伝えておくことができるかというとそれはちょっと恥ずかしいと思ってしまう。自分の中にある、そんな愚かさを痛感するきっかけになりました。劇中には、紀子がとある質問をして母を悲しませてしまったことをずっと後悔しているというくだりがあるんです。それは当たり前の幸せがある毎日がいつまでも続くと思ってしまう、人間の普遍的な愚かさを映し出してもいるんでしょうね。

ユースケ:でも、単なる悲しい物語じゃないのが、この作品の凄いところだよね。愛する人が亡くなる。そんな大きな出来事が冒頭にあるけれど、遺された家族は大きな悲しみを共有しているからこそ、すごく強く結びついていて、その中心には亡き母がいる。母が遺したものが家族にとってはものすごく大きくて、常に近くにいてくれると感じられる。常に彼女の気配があるんだよね。

最後には、そんな母と家族の思いが繋がるシーンも待っている。

ユースケ:それを表現できるのが映画のマジックであり、本作のマジックでもあるんだと思う。実はそのシーン、すごく待たされたんですよ。最初は1時間待ちですって言われていたのに、“何ならどこかに出かけてもOKです”と言われるぐらいの待ちになって(笑)。昼寝して起きてぶらぶらしていたのに、まだ撮ってる。何やっているんだろう? と不思議だったんですが実際に映画を観て、これは時間がかかって当然だし、待つ価値があったなと思うほどグッとくるいいシーンだった。そこもぜひ注目してもらいたいです。

橋本:そうですね。できることはやったので、あとは多くの方に観てもらうことに勝負をかけています!

愛する人との別れと、そこから生まれる喪失から、人は決して避けらない。そんな運命ゆえ、どうしても生まれる悲しみや後悔。でも、終盤に亡き母から届いた1通の手紙には、「思い通りじゃなく、後悔があっても、人生に満足している」と書かれている。すべてを抱えて生きていく…そんな人間の強さや愛しさがこの作品には詰まっている。
《text:June Makiguchi/photo:Nahoko Suzuki》

関連記事

特集

【注目の記事】[PR]

特集

page top