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新海誠監督&妻夫木聡も登壇、東京国際映画祭閉幕…グランプリは『ブルーム・オブ・イエスタディ』

10月25日(火)より東京・六本木を中心に開幕したアジア最大級の映画祭、第29回東京国際映画祭が、昨日11月3日に閉幕。EXシアター六本木にてクロージングセレモニーが行われ、小池百合子東京都知事が

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第29回東京国際映画祭クロージングセレモニー (c)2016 TIFF
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10月25日(火)より東京・六本木を中心に開幕したアジア最大級の映画祭、第29回東京国際映画祭が、昨日11月3日に閉幕。EXシアター六本木にてクロージングセレモニーが行われ、小池百合子東京都知事が東京グランプリ作品『ブルーム・オブ・イエスタディ』のクリス・クラウス監督らにトロフィーを授与。また、「ARIGATO(ありがとう)賞」を受賞した『君の名は。』新海誠監督や、女優の高畑充希、俳優の妻夫木聡、『シン・ゴジラ』のゴジラをはじめとする各賞受賞者たちが揃って登壇した。

第29回東京国際映画祭で、栄えある東京グランプリに輝いたのは、ホロコーストのイベントを企画する男を描いた『ブルーム・オブ・イエスタディ』。『4分間のピアニスト』でも知られるクリス・クラウス監督は、審査委員長を務めたジャン=ジャック・ベネックス監督と同じ舞台に立てることに感激しながら、「先ほど拙いフランス語で二十歳頃彼の映画をずっと観ていましたと伝えました。それなので夢が叶ったような気分です」とコメント。「この映画を撮ることは簡単ではなかった。でもこの受賞によってフランス、ドイツ、そして日本でも公開されることを期待しています。この映画に出演してくれた素晴らしい俳優とスタッフがいなければ、この映画はできませんでした」とスタッフに感謝を伝えた。なお、同作はWOWOW賞にも選出された。

また、スウェーデン北部の山間部で暮らす民族を描いた『サーミ・ブラッド』は、審査員特別賞と最優秀女優賞(レーネ=セシリア・スパルロク)をW受賞。自身もサーミ民族の血を引くアマンダ・ケンネル監督は、「主演女優とその妹を誇りに思っています。この2人がいたからいまここに立てている。そして東京国際映画祭ではいろんな人と多く語り合うことが出来ました。映画祭という場はいろいろな国の社会を知ることが出来る場であると改めて思いました」と主演のレーネを称え、映画祭をふり返った。

さらに、非業の死を遂げたトランスジェンダーの女性を友人たちが美しく葬ろうとするフィリピンの『ダイ・ビューティフル』が、最優秀男優賞(パオロ・バレステロス)と観客の投票により決定する観客賞に輝き、パオロが「実は最優秀女優賞を獲るのではないかと思っていました」と会場を沸かせるコメント。「監督は私を信じて、この役を任せて頂き、本当にありがとうございます。この作品を通して、たくさんの友情が生まれました」と語った。

最優秀監督賞にはクロアチア=デンマーク合作『私に構わないで』ハナ・ユシッチ監督、最優秀芸術貢献賞にはメイ・フォン監督の『ミスター・ノー・プロブレム』が選ばれた。

そして、昨年から新設された日本映画界への貢献が目覚ましい俳優や監督らを表彰する「ARIGATO賞」の受賞者として、新海監督、高畑さん、妻夫木さん、『シン・ゴジラ』プロデューサーの山内章弘氏とゴジラが登壇。

『ウォーターボーイズ』が俳優の転機となったという妻夫木さんは、「日本映画の汗臭さ、泥臭さ、一体感をすごく感じた。映画は一人で作っているのではない、監督、スタッフ一丸となっていいものを作るんだという気持ちでいるから良いものができると感じている。そこから映画に惚れて、いままでやってきた。映画界からこのような賞を貰えるとは思っていなかったので、これを励みにまた一からがんばりたいです」と、力強く豊富をコメント。

『アズミ・ハルコは行方不明』がコンペ部門に出品されていた高畑さんは「ミュージカルでデビューした後、映画に出るようになったので、映画界から賞をいただけて、しかもゴジラさんといっしょに壇上に立つ日が来るなんて夢にも思っていませんでした。これからも一生懸命がんばります。こちらこそ“ありがとう”ございました」と喜びと感謝を口にした。

『君の名は。』の興収200億円超えも予想されている新海監督は、「受賞理由として“新星現る”とあったが、僕自身は10年前から映画を作っている。きっと今年発見してくださったということなんだと思います。それはとても幸せなことです。今後もいまの観客は何を観たいのか、物語が負うべき役割はなんなのかを考えながら、これからもアニメーション映画を作っていけたら幸せです。僕の名前で賞をいただいておりますが、すばらしいスタッフやキャストがいたおかげなので、『君の名は。』という作品にいただけたものだと思います」とコメント。

『シン・ゴジラ』の山内さんは、「僕の会社の先輩ゴジラにこのようなすばらしい賞をありがとうございます。62年前に誕生して、日本では12年ぶりに復活しました。これはなかなか難しいこと。11月3日は初代ゴジラが公開された日。そんな日にこのような賞をいただけて不思議な縁を感じております」と、Twitter上で“シン・ゴジラ実況”も盛り上がった記念日の受賞を、感慨深げに語った。

<第29回東京国際映画祭 各賞受賞作品・受賞者>
【コンペティション部門】
東京グランプリ 『ブルーム・オブ・イエスタディ』
審査員特別賞 『サーミ・ブラッド』
最優秀監督賞 ハナ・ユシッチ監督『私に構わないで』
最優秀女優賞 レーネ=セシリア・スパルロク『サーミ・ブラッド』
最優秀男優賞 パオロ・バレステロス『ダイ・ビューティフル』
最優秀芸術貢献賞 『ミスター・ノー・プロブレム』
観客賞 『ダイ・ビューティフル』

【アジアの未来部門】
作品賞:『バードショット』
国際交流基金アジアセンター特別賞:アランクリター・シュリーワースタウ監督『ブルカの中の口紅』

【日本映画スプラッシュ部門】
作品賞:『プールサイドマン』

【WOWOW賞】
『ブルーム・オヴ・イエスタディ』

【ARIGATO(ありがとう)賞】
新海誠(映画監督)、高畑充希(女優)、妻夫木聡(俳優)、ゴジラ

【SAMURAI(サムライ)賞】
黒沢清(映画監督)、マーティン・スコセッシ(映画監督)

【最優秀監督賞】
ヴァレリオ・マスタンドレア
《シネマカフェ編集部》

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