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最高の賛辞を送り合う藤原竜也&伊藤英明が挑む『22年目の告白』撮影現場に潜入

日本の映画界に欠かせない2大俳優、藤原竜也と伊藤英明が初顔合わせとなった映画『22年目の告白―私が殺人犯です―』。犯罪者と刑事、追う側と追われる側という立場の二人が主人公となった物語は…

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『22年目の告白―私が殺人犯です―』(C)2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
『22年目の告白―私が殺人犯です―』(C)2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
  • 『22年目の告白―私が殺人犯です―』(C)2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
  • 『22年目の告白―私が殺人犯です―』(C)2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
  • 『22年目の告白―私が殺人犯です―』(C)2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
  • 『22年目の告白―私が殺人犯です―』(C)2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
  • 『22年目の告白―私が殺人犯です―』(C)2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
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  • 『22年目の告白―私が殺人犯です―』(C)2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
  • 『22年目の告白―私が殺人犯です―』(C)2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
日本の映画界に欠かせない2大俳優、藤原竜也と伊藤英明が初顔合わせとなった映画『22年目の告白―私が殺人犯です―』。犯罪者と刑事、追う側と追われる側という立場の二人が主人公となった物語は、二転三転する展開が波紋を呼びそうな衝撃作だ。演出を務めたのは、映画『SR サイタマノラッパー』シリーズや『ジョーカー・ゲーム』などを手掛けた気鋭の監督・入江悠。7月12日からスタートした撮影も佳境を迎えた、うだるような暑さの8月某日、約1,000人という大規模のエキストラを集めた臨場感あふれる重要シーンの現場を取材した。

映画『22年目の告白―私が殺人犯です―』は、2013年に公開された映画『私が殺人犯です』(邦題『殺人の告白』)を基にしたサスペンスエンターテインメント。未解決のまま時効を迎えてしまった1995年に起きた5件の連続殺人事件。その犯人だと22年後に名乗り出た曾根崎雅人(藤原さん)と、犯人を追い続ける刑事の牧村航(伊藤さん)との攻防が描かれる。入江監督が、「企画を実現するのに約2年半、脚本は37稿の改訂を重ねました」と撮影中も修正を重ねていたほど、練り上げられた1作となった。

この日は、曾根崎が書き綴った殺人手記「私が殺人犯です」のサイン会の撮影。多くの一般聴衆やマスコミ関係者が集まっているというシーンなだけに、イベントスペースにはかなり大がかりなセットが組まれていた。大きな立て看板の前に、グレーのスーツを身に着け、髪型を7:3に分けた藤原さんが現れると、圧倒するような雰囲気で瞬時に場を制した。許されざる曾根崎という男だが、妖艶な容姿や複雑なカリスマ性は光を放っており、片手を挙げ微笑み拍手を受けるような姿は、その不気味さを際立たせている。

『ちはやふる』『藁の楯』など数々のヒット作を世に放ってきた日本テレビ・事業局映画事業部、北島直明プロデューサーは、そんな藤原さんの怪演について、「いままでで最もクズな藤原竜也が見られますよ」と自信をのぞかせる。何でも、ビジュアル面は藤原さん自身のアイデアもあったという。「『いままでの藤原竜也を変えたい。新しい感じにしたい。白髪ってどうですか?』という案が藤原さんから出たくらいです。妖しげで気持ち悪いけど興味が引かれる、何だか魅力のある男性だと説得力を持たせるように作り上げました」と話した。さらに、藤原さんの俳優としての魅力についても言及し、「感情を0から100までもっていく速度が異常に速いんです。それは同時に、お客さんを引きずり込む力を持っていることになるんですよ」と、演技の熱量を絶賛した。

藤原さんと対峙する役を任命されたのは伊藤さん。北島Pは、「藤原さんを追い続けられるデカだと、たくましくて、執念深さを体現できて、とがっていないといけない。となると、もう伊藤さんしかいなくて」と、確固たるイメージを持ってオファーしたそう。伊藤さんには、22年前の新米刑事時代、さらに現在の刑事と、見た目や体型の変化もリクエストすることになった。「一番つらかったはずです。それでも22年前のシーンでは体を絞りに絞って変えてくれました。現在のシーンでは、逆に体重をまた戻して、髪の毛を刈り込んで短髪にして、作品の面白さやこだわりを表現してくれました」と伊藤さんの気合いを伝えてくれた。

そんな伊藤さん演じる牧村は、この日、曾根崎の被害者遺族が復讐しようとしていると聞きつけて、阻止しようとする場面で登場した。パトカーで乗りつけて、角刈りになった伊藤さんが颯爽と降りてくるさまは、どこから見ても精悍な刑事。たくさんの群衆をかきわけ、サイン会場に入ろうと躍起になるパワフルな姿を丹念にカメラが追っていく。「OK」という声がかかると、伊藤さんは「よっしゃ~!」と大きな声をあげ共演した後輩の刑事やエキストラを盛り上げていた。

以下は、藤原さん、伊藤さん、入江監督からのクランクアップ後のコメント。

■藤原竜也
殺人犯という役自体は、ちょっと偏った役からストレートな役まで、これまでも多く演じてきました。本作では、入江監督や周りのスタッフの方々が新しい殺人犯、新たな役を作ってくれたと思っています。

初共演の伊藤さんとのお芝居は、本当に面白かったです。伊藤さんは非常に鋭く台本を読み解く方なので、納得できないことは「できない」、「これは自分の中で腑に落ちていないから、どうしても成立させたい」と、はっきりおっしゃることもありました。物事にまっすぐに向き合う居方は、俳優としてすごく勉強になりました。伊藤さんの強烈な思いは、作品をきっといい方向に導いてくれていると思います。熱いし、いい意味で不器用でまっすぐだから嘘がつけないし、すごく素敵な俳優さんです。

■伊藤英明
2か月間、長かったです。毎日猛暑で暑かったし、無事に終わってよかったなという心境です。僕が演じた牧村は23歳という設定なので、どうしたって41歳の男が23歳を演じるのは難しかったです。映画ではなかなか順撮りって難しいんですけど、若いころから演じさせてもらったので、その点は凄くありがたかったですね。

相手役で藤原竜也くんの名前を聞いたときはすごく嬉しかったし、ほかの作品を見ていても、ものすごく頼もしい役者さんなので楽しみにしていました。実際に一緒にやってみて、本当に素晴らしい役者さんで、現場がスムーズにいきやすくするのもそうですが、壁がないというか。みんなを盛り上げて引っ張っていく姿は本当にかっこよかったです。

■入江悠監督
これほど準備に時間をかけたのは初めてでしたが、その時間は無駄じゃなかったと改めて思います。元になった映画はアクション要素も強いですが、僕は心理戦を描きたかったので、脚本の段階からサスペンスの要素をより多くしたいと思い、物語自体のおもしろさを大事に仕上げました。
藤原さんは本当にいい年の重ね方をされている印象です。実際にお仕事をしてみて、こちらの要求に返してくれるのはあたり前で、さらに自分の意見も提示してくれる方だったので、すごく頼もしかったです。曾根崎はとても難しい役だったと思いますが、演じることに対する不安は藤原さんから聞かなかったですね。むしろその難しさにやりがいに感じていて、「自分だったらこうする」という部分を出せるのは、俳優として刺激的なポイントなんじゃないかなと思っていました。

伊藤さんは、勝手に直感的・感覚的な方なのかなという印象を持っていたんですが、実はすごく脚本を読み込まれる方で、実際に何度も話し合いを重ねました。考え抜かれている姿を見て、撮る側としても必然的に「これで正しいのか」と、よりいい形を求めて徹底的に追及できたと思います。演技の面ではすごく繊細なので、決して大げさなことはせずに引き算でどれだけシンプルな形で見る人に届けるのかということを追求されていました。編集をしていても、伊藤さんのさりげない表情や抑えた芝居にぐっとくることが多いです。

『22年目の告白―私が殺人犯です―』は2017年6月10日(土)より全国にて公開。
《シネマカフェ編集部》

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