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ギレルモ・デル・トロ、『ハリー・ポッター』の監督を断って「後悔」

フランスのアヌシーで開催された国際アニメーション映画祭で、『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督が90分の特別講義を行った。

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ギレルモ・デル・トロ-(C) Getty Images
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  • アルフォンソ・キュアロンほか-(C)Getty Images
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フランスのアヌシーで開催された国際アニメーション映画祭で、『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督が90分の特別講義を行った。

観客との質疑応答のコーナーで、デル・トロ監督はいままでに監督を断った作品の中で、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』を「唯一後悔している作品」と語った。2004年に製作された『ハリポタ』シリーズの3作目である同作は、前2作を監督したクリス・コロンバスが降板し、新たな監督を探すことに。そこへデル・トロ監督に白羽の矢が立ったのだが、当時は後に代表作と評されることになる『ヘルボーイ』に着手していたのと、前2作がデル・トロ監督から見て“ハッピー”で“明るすぎる”トーンでありすぎるため、興味を持てなかったということから、友人であるアルフォンソ・キュアロン監督が監督の座に就くことになったのだそうだ。

しかし、同作は「『ハリポタ』シリーズの最高傑作」として挙げられるほどの人気と評価を得た。トーンも前2作とは打って変わってダークさが増し、デル・トロ監督が「これなら監督してみたかった! また声を掛けてくれたらぜひやりたい」とワーナーにラブコールを送ったほど。残念ながら再び声が掛かることはなかった。
《賀来比呂美》

休日は猫とお酒と海外ドラマ♪ 賀来比呂美

大学で映画学を専攻、卒論のテーマに『ガタカ』を取り上げる。卒業後は映画やドラマのロケ地で有名なバンクーバーに留学し、街中に溶け込むベニチオ・デル・トロやアイス・キューブを見かけて大興奮。映画三昧の生活を送る。帰国後、数社を経て雑誌編集者として出版社に勤務。シニアの愛猫と過ごす時間を増やすべく、2016年からフリーランスライターに。執筆ジャンルは映画、音楽、ペットなど。人の話を聞くのが大好きで、俳優、ピアニスト、医師など数百名への取材経験あり。

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