【シネマ羅針盤】いろんなことがありました…2017年映画10大ニュース<前編>

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「第89回アカデミー賞」作品賞を獲得した『ムーンライト』チーム(C)Getty Images
  • 「第89回アカデミー賞」作品賞を獲得した『ムーンライト』チーム(C)Getty Images
  • 【第89回アカデミー賞】大逆転!ハプニングありで「作品賞」は『ムーンライト』に(C)Getty Images
  • 「第89回アカデミー賞」『ムーンライト』チームを祝福する『ラ・ラ・ランド』チーム(C)Getty Images
  • ポン・ジュノ監督 Getty Images
  • Netflixオリジナル映画『オクジャ』
  • 世界最大のインターネット映像配信ネットワーク「Netflix」
  • 『ドリーム』 (C)2016Twentieth Century Fox
  • 『ドリーム:私たちのアポロ計画』 (C)2016Twentieth Century Fox
世界中が注目する映画の祭典で巻き起こった、前代未聞のハプニングは、この後に次々と世間を騒がせる「予想の斜め上いく」出来事の序章だった? いろんな意味で大いに揺れた2017年の映画界をふり返ります。

★前代未聞の珍事、アカデミー賞で作品賞発表ミス



【第89回アカデミー賞】大逆転!ハプニングありで「作品賞」は『ムーンライト』に(C)Getty Images【第89回アカデミー賞】大逆転!ハプニングありで「作品賞」は『ムーンライト』に
現地時間2月26日、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された第89回アカデミー賞授賞式で「作品賞の発表を間違える」という前代未聞のハプニングが発生した。

ご存じの通り、作品に輝いたのは『ラ・ラ・ランド』ではなく、『ムーンライト』。原因は授賞式本番中に、受賞結果が入った封筒をプレゼンターに手渡す監査法人による“人為的ミス”だった。混乱するステージ上で、神対応した『ラ・ラ・ランド』関係者に称賛の声があがるという皮肉な幕引きとなった。

★Netflix映画は「映画」なの? 議論が巻き起こる



世界最大のインターネット映像配信ネットワーク「Netflix」
5月に開幕した第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にNetflixオリジナル映画『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』(ノア・バームバック監督)、『オクジャ/okja』(ポン・ジュノ監督)が出品されたが、「映画館で上映されてこそ映画では?」という議論が巻き起こり、映画祭の期間中には、ボイコットや上映妨害といった憂き目にあった。

ポン・ジュノ監督 Getty ImagesNetflixオリジナル映画『オクジャ』ポン・ジュノ監督
一方、Netflixは今年に入り、ブラッド・ピット主演の戦争ドラマ『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』、ウィル・スミス主演のSFアクション大作『ブライト』といったA級スター投入の話題作を次々配信。両作品とも主演俳優を来日させたジャパンプレミアを実施する力の入れようだ。ひとつ言えるのは、プロデューサーや監督、俳優にとって、クリエイティブな自由を保障するNetflixの姿勢(&潤沢な資金)が魅力的だということ。逆に言えば、既存のスタジオでの映画製作が、どんどん窮屈になっているのも事実なのだろう。

★今年も続々、“ちょっとヘン”な邦題問題



『ドリーム:私たちのアポロ計画』 (C)2016Twentieth Century Fox『ドリーム:私たちのアポロ計画』 (C)2016Twentieth Century Fox
20世紀フォックス映画は6月9日、配給を手がける『ドリーム 私たちのアポロ計画』(原題:Hidden Figures)の邦題を『ドリーム』に変更すると発表した。映画がマーキュリー計画を扱っており、「アポロ計画」という副題が内容に即していないと批判が寄せられたため。当初は、「宇宙開発を描く映画」だと印象付ける目的があったようだが、さすがに飛躍が過ぎたと言わざるを得ない。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(C)Marvel Studios 2016『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(C)Marvel Studios 2016
いまも昔も物議をかもす映画の邦題問題。ガイ・リッチー監督の『キング・アーサー』(原題:King Arthur: Legend of the Sword)は当初、『キング・アーサー 聖剣無双』で公開される予定だったが、諸事情で変更になった。みんな大好き『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の続編は、なぜか邦題が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』に…。リミックスって何? ちなみに原題はストレートに“Guardians of the Galaxy Vol. 2”。シリーズものではないと印象付けたい気持ちは、分からないではないけど…。

★『銀魂』一人勝ち! コミック実写は明暗くっきり



『銀魂』撮影現場(C)空知英秋/集英社(C)2017「銀魂」製作委員会『銀魂』(C)空知英秋/集英社(C)2017「銀魂」製作委員会
大ヒット作がなく、例年に比べて低調だったと言わざるを得ない邦画実写。その一因として、『3月のライオン』『無限の住人』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』『東京喰種 トーキョーグール』など、漫画原作の注目作が伸び悩んだことが挙げられる。

『銀魂』ジャパンプレミア『銀魂』ジャパンプレミア
そんななか、小栗旬を主演に迎え、空知英秋の人気コミックを実写化した映画『銀魂』(7月14日公開)が大ヒット。興収は40億円に迫り、今年の実写ナンバー1に! 2018年夏の続編公開も決まり、まさに一人勝ち状態だった。ちなみに『銀魂』に続く実写第2位は、興収約35億円の『君の膵臓をたべたい』…、って、こっちも小栗さん出演してるし!

★国内興収70億円超え! ミニオン旋風が吹き荒れる



『怪盗グルーのミニオン大脱走』(C) UNIVERSAL STUDIOS『怪盗グルーのミニオン大脱走』(C)UNIVERSAL STUDIOS
人気シリーズ最新作『怪盗グルーのミニオン大脱走』が7月21日に公開され、最終的に国内興収73億円(配給発表)の大ヒットを記録した。シリーズ第1作の公開から、わずか7年間。今年の春には、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に新エリア「ミニオン・パーク」がオープンし、その人気はもはや国民的だ。

同シリーズを手がけるイルミネーション・エンターテインメントは今年、『ペット』『SING/シング』も連続ヒット。絶対王者であるディズニーに対抗できる、唯一のアニメスタジオとして存在感を増している。

『SING/シング』  (C)Universal Studios.『SING/シング』 (C)Universal Studios.
《text:Ryo Uchida》

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