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近藤千尋×野中モモ、アカデミー賞に輝いた『ジョジョ・ラビット』の魅力を語る

第92回アカデミー賞で脚色賞に輝いた『ジョジョ・ラビット』(タイカ・ワイティティ監督)。その魅力をモデル・女優として活躍する近藤千尋さん、翻訳家・ライターと多岐にわたり執筆する野中モモさんがそれぞれの視点で語った。

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『ジョジョ・ラビット』(C) 2020 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
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  • 『ジョジョ・ラビット』BD+DVD(C) 2020 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
第二次世界大戦下のドイツを舞台に、ヒトラーに心酔する気弱な少年ジョジョの成長と初恋を描き、第92回アカデミー賞で脚色賞に輝いた『ジョジョ・ラビット』(タイカ・ワイティティ監督)が5月20日(水)にデジタル配信開始、6月3日(水)にブルーレイ発売となる。その魅力をモデル・女優として活躍する近藤千尋さん、翻訳家・ライターと多岐にわたり執筆する野中モモさんがそれぞれの視点で語った。



――まずは『ジョジョ・ラビット』をご覧になった感想を教えてください。

近藤さん:戦争が背景になっているので、ドキッとしてしまうリアルな描写もあって、最後はやっぱり泣けてしまったり…。それでいてポップな面もあって。例えば、(スカーレット・ヨハンソン演じる)ジョジョくんのお母さんのファッションがすごく素敵ですよね。今で言うビンテージファッションで、時代がめぐって「こういうコーディネートありだな」と。

野中さん:すごく陰惨な歴史の悲劇を、ポップな見た目であらわしているという点で、これまでにない新感覚のバランスだなと思いました。私は最初、登場人物が(ドイツ語ではなく)英語をしゃべっていることに若干の気まずさを感じてしまったんですけど、これは大人になったジョジョが英語圏に住んでいて少年時代を回想しているのかな、と考えたら納得できました。近藤さんがファッションのお話をされていましたが、ジョジョとお母さんのロージーがお揃いの水玉のパジャマを着ていたりしてかわいいですよね。二人が一緒に自転車に乗るシーンもよかったです。

子どもにとっては、自分の目で見て
感じることが成長につながる



『ジョジョ・ラビット』(C) 2020 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
――今、主人公の母親ロージーが話題にあがりましたが、二人の女の子のお母さんでもある近藤さんの目にはどんな風に映りますか?

近藤さん:戦争中なので生活は厳しかったと思いますが、それでもとても明るいという点が、すごくいいですよね。ジョジョくんが(音信不通になっている)お父さんに会いたいと駄々をこねると、お父さんの口調を真似て説教してみせたり。一番印象に残っているのは、ジョジョくんに恋心を教えるシーンですね。「お腹の中で蝶々が飛び回る感じ」って、可愛らしくて素敵な表現ですよね。

野中さん:私もロージーはカッコいいお母さんだなと思いました。息子が間違った考え方に走っても、強く叱りはせずに見守って、すごくつらい立場で自分にできることをしている。この映画ほど深刻な状況ではなくても、いま家族と考え方が合わなくて苦労している人は少なくないはずなので、広く共感を集めるのではないかと思います。近藤さんは、ご自身のお子さんが自分としては好きになれないものを好きになったり困った行動をしたりして、うまくいかないなあって思うことはありますか?

近藤さん:ありますよ。そう思うことばっかりで(笑)。本当はロージーみたいに、子どもの意見も尊重してあげないといけないんですけど、すぐ「それはダメだよ」って言っちゃうので。

『ジョジョ・ラビット』(C) 2020 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
野中さん:「いけないことはいけない」と言わなければいけないし、でも、言って聞くものでもなかったりするし……。子どもはまだ疑うことを知らなくて、世の中がおかしいとそれに流されてしまいがち。だから、大人がしっかりしないと。そういうメッセージが、この映画をとても個性的なものにしていると思いますね。

近藤さん:それに子どもにとっては、自分の目で見て感じることが成長につながりますよね。いくら言葉にして伝えても、理解できないことがあるし、逆に実際に人と関わり合うことでしか学べないことがあると思います。

近藤千尋×『ジョジョ・ラビット』近藤千尋×『ジョジョ・ラビット』

デヴィッド・ボウイの名曲「HEROES」が
意味するものは?



――ジョジョが入隊する青少年集団ヒトラーユーゲントのクレンツェンドルフ大尉も重要なキャラクターでした。

『ジョジョ・ラビット』(C) 2020 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
近藤さん:こういう言い方が適切か分かりませんが、映画の中では「いい人じゃん」って思わせる部分もありますよね。ジョジョの家にかくまっている(ユダヤ人少女の)エルサのことを見逃し、ジョジョに対し「気をつけろよ」と態度で示したり。

野中さん:もちろん、彼はナチスの軍人なので、悪であることは忘れてはいけませんが、ある意味、おいしいところをもっていく、漫画的なキャラクターですよね。演じているサム・ロックウェルは『スリー・ビルボード』が印象的だったので、今回はまた一味違う役どころで「えっ、同じ人なんだ」と驚かされました。

――映画のエンディングには、デヴィッド・ボウイの名曲「HEROES」のドイツ語ヴァージョンが流れます。ボウイに関する著書もある野中さんに、この曲について教えていただければと思います。「僕たちは英雄になれる たった一日だけ」というフレーズも印象的ですね。

『ジョジョ・ラビット』(C) 2020 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
野中さん:ボウイは70年代後半、ベルリンで創作活動をしていました。当時は東西冷戦の象徴としてベルリンの壁があり、ボウイはその監視塔の下で恋人たちがキスをしているのを見てこの曲を作ったと伝えられています。1987年に西ベルリンの壁の近くで野外コンサートを開催した際には、壁の東側にもたくさんの人が集まって演奏に耳を傾けたそうです。その2年後にベルリンの壁が崩壊しました。そうやって政治的な思惑や敵対を強いる社会情勢を超えて人がつながりあえることを祝福してきた曲なので、やはりすごく胸を打たれますね。

野中モモ×『ジョジョ・ラビット』野中モモ:デヴィッド・ボウイ「HEROES」×『ジョジョ・ラビット』
――改めて『ジョジョ・ラビット』はどんな人に見てほしいですか?

『ジョジョ・ラビット』(C) 2020 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
近藤さん:やはり私と同じように子育てをしているお母さんたちに見てほしいと思います。今は“自粛”で疲れている人も多いと思いますけど、戦時中でも明るくハッピーに生きるロージーの姿を見ると、すごく元気をもらえる気がするんです。もちろん、戦争が題材になっているので、重い部分もありますが、「今を生きる幸せ」や子どもの意見を尊重する大切さを知ることができるのは、この作品の大きな魅力です。

近藤千尋×『ジョジョ・ラビット』近藤千尋×『ジョジョ・ラビット』
野中さん:ニュージーランド出身のタイカ・ワイティティ監督が『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』という比較的小規模な作品で国際的に注目を集めたのが、ほんの数年前ですよね? それがスーパーヒーロー映画(『マイティ・ソー バトルロイヤル』)に大抜てきされ、今回はより作家性が強い作品でアカデミー賞を受賞した。若い世代の人たちには、ぜひ、この“出世のスピード感”に刺激を受けてほしいですね。そうして世界にはばたいてほしい。そのためには大人がどんどん新しい才能をサポートしていかないといけないですよね。

野中モモ×『ジョジョ・ラビット』野中モモ×『ジョジョ・ラビット』
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『ジョジョ・ラビット』公式サイトはこちら
『ジョジョ・ラビット』BD+DVD(C) 2020 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
<『ジョジョ・ラビット』リリース情報>

5月20日(水)先行デジタル配信開始

6月3日(水)ブルーレイ+DVDセット発売、レンタル開始

・ブルーレイ+DVDセット 初回生産分アウターケース付 4,000円+税

・4K UHD 初回生産分アウターケース付 6,000円+税

(C) 2020 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン



【PROFILE】
近藤千尋
モデル・女優。2児の母。スタイルブック第2弾『Chipi+α』(主婦の友生活シリーズ)が発売中。

野中モモ
ライター・翻訳家。『野中モモの「ZINE」 小さなわたしのメディアを作る』(晶文社)/『デヴィッド・ボウイ 変幻するカルト・スター』(筑摩書房)発売中。


<提供:ウォルト・ディズニー・ジャパン>
《Ryo Uchida》

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