※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

C・ファース×S・トゥッチ『スーパーノヴァ』監督、若年性認知症のリサーチ「人生を変えるような経験に」

コリン・ファースとスタンリー・トゥッチ共演『スーパーノヴァ』でメガホンをとった、俳優業もこなすイギリス出身のハリー・マックイーン監督に注目。

映画 洋画ニュース
注目記事
『スーパーノヴァ』メイキング (C) 2020 British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Supernova Film Ltd.
『スーパーノヴァ』メイキング (C) 2020 British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Supernova Film Ltd.
  • 『スーパーノヴァ』メイキング (C) 2020 British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Supernova Film Ltd.
  • 『スーパーノヴァ』メイキング (C) 2020 British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Supernova Film Ltd.
  • 『スーパーノヴァ』 (C) 2020 British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Supernova Film Ltd.
  • 『スーパーノヴァ』 (C) 2020 British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Supernova Film Ltd.
  • 『スーパーノヴァ』 (C) 2020 British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Supernova Film Ltd.
  • 『スーパーノヴァ』 (C) 2020 British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Supernova Film Ltd.
  • 『スーパーノヴァ』 (C) 2020 British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Supernova Film Ltd.
  • 『スーパーノヴァ』 (C) 2020 British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Supernova Film Ltd.
コリン・ファースとスタンリー・トゥッチが共演した話題作『スーパーノヴァ』。メガホンをとったのは、俳優業もこなすイギリス出身のハリー・マックイーン。本作が長編監督2作目となる期待の新星監督に注目した。

>>『スーパーノヴァ』あらすじ&キャストはこちらから

マックイーン監督は、リチャード・リンクレイター監督の『僕と彼女とオーソン・ウェルズ』(08)で俳優デビューを飾り、2017年には『愛欲のプロヴァンス』でマドリード国際映画祭最優秀助演男優賞を獲得するなど、俳優業でも高い評価を受けている。2013年からは製作も手掛け始め、脚本・プロデューサーも務めた監督デビュー作『Hinterland』(原題/15)は、イギリスのレインダンス映画祭、北京国際映画祭など世界中で評価され、そのマルチな才能に期待がかけられている。

『スーパーノヴァ』メイキング (C) 2020 British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Supernova Film Ltd.
映画はスタンリー・トゥッチ扮するタスカーの若年性認知症が大きな軸として描かれるが、マックイーン監督は自身と身近な人たちの体験から本作の着想を得たという。

売れない俳優時代、複数のバイトをかけ持ちしていたマックイーン監督は、バイト先の1つである女性と出会った。初めは社交的で感じのいい人だったが、1年の間に徐々に気難しく怒りっぽい人に変わっていき、仕事でも失敗が多くなり解雇されてしまった。半年後、道端で偶然再会した彼女は夫が押す車いすに座っていた。そこで彼女が若年性認知症だったことを知り、衝撃を受けたという。

同時期に友人から、父親が若年性認知症と診断され介護施設に入れるという相談を受けた。監督は「この2つの経験から、映画監督としてというよりは1人の人間として病気や周囲への影響についてもっと知りたいと思ったのです。さらに以前から人が死に直面した時、どんな選択肢や権利があるのかに興味を持っていました。だから2つのテーマを融合させて種にして、本作のアイディアを育てていったのです」と語っている。

『スーパーノヴァ』 (C) 2020 British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Supernova Film Ltd.
認知症を描こうと決意したマックイーン監督は、物語をよりリアルなものにするためリサーチを長期的に行った。「3年以上、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)に在籍する認知症の第一人者たちや、イギリスの医療系公益団体であるウェルカム・トラストと密に連絡をとったり、認知症患者を家族に持つ人や介護をしている多くの人々の協力を得ました。認知症には多くの種類があり、医学的にも生物学的にも非常に複雑なものであることを学びました」と言う。

「また、認知症と向き合っている人々だけでなく、認知症のために愛する人を失った人々と時間を共にする機会も得ることができました。今までで最も感動的で、人生を変えるような経験になりましたよ」とリサーチが大変有意義であったことを明かしているが、その反面「多くの人と関わるほど、認知症を描くことに緊張も感じるようになりました。説得力のある物語を作り出すことで、私に時間を分けてくれた人々に対して敬意を表そうと自分に誓いました」と、リサーチによって得た知識をサムとタスカーの人生に細かく投影していったと明かす。

『スーパーノヴァ』 (C) 2020 British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Supernova Film Ltd.
さらに、本作ではコリン・ファースとスタンリー・トゥッチという人気俳優の2人が同性カップルを演じている。それについてマックイーン監督は、「同性愛をごく自然で普通なものにしたかったのです。そういう映画がまだまだ足りていないと思うから」と言及。入念なリサーチのもとに描かれたサムとタスカーの旅路は、誰かを心から愛したことのある人、そして愛する誰かを失ったことのある人々にも共感できるものとなっている。

『スーパーノヴァ』は7月1日(木)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて順次公開。
《シネマカフェ編集部》

関連記事

特集

【注目の記事】[PR]

特集

page top