インドネシア発、トラウマ抱えた男女のリベンジアクション『復讐は私にまかせて』8月公開

ロカルノ国際映画祭金豹賞受賞(最優秀賞)のインドネシア映画『復讐は私にまかせて』(原題:『Seperti Dendam, Rindu Harus Dibayar Tuntas 』)が8月20日(土)より公開されることが決定。場面写真2点が解禁された。

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『復讐は私にまかせて』(C)2021 PALARI FILMS. PHOENIX FILMS. NATASHA SIDHARTA. KANINGA PICTURES.MATCH FACTORY PRODUCTIONS GMBH. BOMBERO INTERNATIONAL GMBH. ALL RIGHTSRESERVED
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ロカルノ国際映画祭金豹賞受賞(最優秀賞)のインドネシア映画『復讐は私にまかせて』(原題:Seperti Dendam, Rindu Harus Dibayar Tuntas /英題:Vengeance Is Mine, All Others Pay Cash)が8月20日(土)より公開されることが決定。場面写真2点が解禁された。

1989年、インドネシアのボジョンソアン地区でケンカとバイクレースに明け暮れる青年アジョ・カウィルは、クールで美しく、男顔負けの強さを持つ女ボディガードのイトゥンとの決闘に身を投じ情熱的な恋に落ちる。実はアジョは勃起不全のコンプレックスを抱えていたが、イトゥンの一途な愛に救われ、ふたりはめでたく結婚式を挙げる。しかし幸せな夫婦生活は長く続かなかった。

アジョから勃起不全の原因となった少年時代の秘密を打ち明けられたイトゥンは、愛する夫のために復讐を企てる。だがそのせいで取り返しのつかない悲劇的な事態に。暴力と憎しみの連鎖にのみ込まれた彼らの前に、ジェリタという正体不明の“復讐の女神”が舞い降りる…。

本作は、向かうところ敵なしの若きケンカ野郎と、伝統武術のシラットを駆使する女ボディガード、そんなふたりの電撃的な恋の行方を描くラブ・ストーリーを軸にしながら、アクション、バイオレンス、コメディ、エロス、ホラーのエッセンスを贅沢に散りばめて展開する怒濤の復讐ドラマだ。インドネシアの著名作家エカ・クルニアワンがベストセラー小説を原作として提供し、共同脚本にも携わった。

序盤から、起伏に富んだ採石場を舞台に繰り広げられる猛烈な肉弾アクションシーンにド肝を抜かれるの本作。名うての強者同士であるアジョとイトゥンは、互角のファイトの果てに激しい恋に落ちるが、過去のトラウマを引きずるアジョはED(勃起不全)に悩んでいる。その意表を突いた設定には、インドネシア社会にいまも根強く残っているというマチズモ(男性優位主義、女性蔑視)への批判がこめられ、「肉体や暴力を超えた愛」というテーマが追求されている。

悶々とした思いを内に抱えた男女が、タフな外見からはうかがい知れないもろさ、いじらしさをさらけ出し、愚直なまでに傷だらけ&痣だらけの愛を貫こうとする姿は、観客の熱い共感を呼び起こすに違いない。

監督を務めたのは、国内外で数多くの受賞歴を誇るインドネシア映画界の俊英エドウィン。往年の香港カンフー映画、クエンティン・タランティーノ作品やJホラーへのオマージュをうかがわせる遊び心たっぷりの仕掛けに加え、観る者の好奇心と想像力をかき立てるミステリアスな描写も見逃せない。

とりわけアジョとイトゥンが過酷な運命をたどる後半、離ればなれになったふたりの行く手に忽然と現れる“復讐の女神”ジェリタは、何もかもが謎のベールに覆われた幽霊のようなキャラクターとして描かれ、インドネシアという国の複雑な歴史や神秘的な風土をも感じさせる。

また、『トウキョウソナタ』『岸辺の旅』『散歩する侵略者』といった一連の黒沢清監督作品や、『南極料理人』『わが母の記』『海を駆ける』などで知られる名手、芦澤明子が撮影を担当。デジタルカメラが主流であるいまの時代に、あえてアナログなフィルムでの撮影を切望したエドウィン監督の情熱は、日本の映画人の心をも動かした。

コダックの16ミリフィルムを採用した映像の鮮烈な色彩、豊かな陰影、ざらついた質感が、魔法めいたロマンティシズムの美しさ、暴力のまがまがしさを際立たせ、嵐のような愛と復讐のドラマを魅惑的にきらめかせている。

東南アジアの島国インドネシアから届けられた、破格の驚きとパッションがほとばしる快作に注目だ。

『復讐は私にまかせて』は8月20日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。

《text:cinemacafe.net》

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