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『セイント・フランシス』『Zola ゾラ』ほか、今夏スクリーンで観たい次世代女性クリエイターの映画

映画『セイント・フランシス』の主演・脚本を担うケリー・オサリヴァンら、この夏ぜひスクリーンで観たい新世代の女性クリエイターたちが手掛けた作品をピックアップ。

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『セイント・フランシス』 (C) 2019 SAINT FRANCES LLC ALL RIGHTS RESERVED
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  • 『セイント・フランシス』(C)2019 SAINT FRANCES LLC ALL RIGHTS RESERVED
  • 『Zola ゾラ』 (C)2021 Bird of Paradise. All Rights Reserved
  • 『Zola ゾラ』 (C)2021 Bird of Paradise. All Rights Reserved
  • 『Zola ゾラ』(C)2021 Bird of Paradise. All Rights Reserved
  • 『マイスモールランド』 (C)2022「マイスモールランド」製作委員会

SXSWフィルムフェスティバル2019にて観客賞、審査員特別賞を受賞、アメリカン・フィルム・フェスティバル2019にて観客賞を受賞するなど高い評価を受けた『セイント・フランシス』


>>『セイント・フランシス』あらすじ&キャストはこちら

主演・脚本を担うケリー・オサリヴァンは、これまでタブー視されることの多かった生理、避妊、中絶といった女性の身体にのしかかる様々な負担や精神的プレッシャー、セクシャルマイノリティーの人々が直面する社会的な差別といったリアルを、自身の実体験を基にユーモアと軽やかさ、そして見事なバランスをもって表現した。

本作の公開を記念し、この夏ぜひスクリーンで観たい新世代の女性クリエイターたちが手掛けた作品をピックアップ! 自ら脚本も手掛ける彼女たちは常識やタブーにとらわれず、自分が本当に観たいもの・描きたいものを出発点に、新しい感覚でスクリーンに映し出し、リアルで辛辣ながらもユーモアや希望の視点もけっして忘れてはいない。

★長編作が今年日本初公開!A24期待の新人監督


『Zola ゾラ』監督・脚本:ジャニクサ・ブラヴォー


デトロイトのウェイトレス兼ストリッパーのゾラは、電撃的に出会ったダンサーのステファニから、“フロリダへの出稼ぎ旅”に誘われるが…。

2015年、アザイア“ゾラ”キングが自らの実体験をTwitterに投稿し、大きな話題となったスリリングな148のツイートをスタジオ「A24」が映画化。全米では1,500スクリーンで公開されスマッシュヒットを記録、サンダンス映画祭でも大喝采を浴び、若者を中心に熱狂的なファンを生み出したSNS時代の青春ロードムービー。

「私がゾラに惹かれたのは、常に主体的であることでした」とジャニクサ・ブラヴォー監督は言う。「自分を認めてくれない、守ってくれない環境の中で、主体性を構築すること。ゾラはアメリカで働きながら暮らす若い黒人女性です。彼女が声を上げる余地のない世界で、どのようにコミュニケーションを取ればいいのでしょう? そこは成功するよりも、転落していくほうが多いような世界です」と、マイノリティーに寄りそうクリエイトが特徴的。

本作の成功により一躍脚光を浴び、人気ブランド「miu miu」の女性監督シリーズに抜擢され、待機作も多数。現在、ハリウッドで最も注目される若手監督である。世界のファッションアイコンが集結し、コロナウイルスによるパンデミック以降2年ぶりにスケジュール通りに開催、大いに賑わった2022年のMETガラでもそのファッショニスタぶりが注目された。


★初監督作でベルリン国際映画祭スペシャルメンションを授与


『マイスモールランド』監督・脚本:川和田恵真


是枝裕和監督が率いる「分福」気鋭の新人監督・川和田恵真監督による商業映画デビュー作。日本に住む難民申請中のクルド人の家族をめぐる過酷な現実を17歳の主人公サーリャの視点で描き、彼女が理不尽な社会と向き合いながら、自分の居場所を探し、成長していく物語が描かれる様子が世代を問わず共感を呼んだ。

本年度のベルリン国際映画祭でも、アムネスティ国際映画賞特別表彰を受けた。日本での公開後も続々と海外映画祭での招待も決まり、今後、国際的に活躍していくことが期待されている。


★カンヌ映画祭「ある視点」部門正式出品 カメラドール特別表彰


『PLAN 75』監督・脚本:早川千絵


超高齢化社会に対応すべく、75歳以上が自らの生死を選択できる<プラン75>が施行された近未来。この架空の制度を媒介に、「生きる」という究極のテーマを全世代に問いかける衝撃作は、第75回カンヌ国際映画祭にて新人監督に与えられるカメラドール特別表彰に選出された。

手掛けたのは、N.Y.の美術大学School of VisualArtsで写真を専攻し、独学で映像作品の制作を始めた早川千絵監督。公開から1か月で興行収入2.8億円を突破するなど、反響を呼び続けている。


★タブー視されてきた女性のリアルにユーモアとともに向き合う


『セイント・フランシス』主演・初脚本:ケリー・オサリヴァン


SNSでシェアされる、充実したように見える他人の人生。それに比べて「自分なんて」と落ちこむ主人公ブリジット。でも、人の人生なんてそんなに完ぺきじゃない――。

グレタ・ガーウィグ監督の『レディ・バード』(17)の女性の描き方に触発され、俳優として多くの脚本を読んできた経験を生かして自伝的要素を織りこんだ本作のオリジナル脚本を手掛けた主演・脚本のケリー・オサリヴァン

「女性に生理がなかったら地球には誰も存在しないのに、若い頃から生理のことは隠すように教育されている」と語り、世界の女性が毎月向き合う日常の当たり前を公に語ることがタブーとされ、キレイな部分だけが美化されている現状に疑問を感じ、女性の心身の本音を見せたかったのだという。

また、大げさなドラマに仕立てられがちな中絶経験についても捉え方は様々。いまを生きる人たちの本音をユーモアと感動を交えてナチュラルに伝える手腕は、まさにグレタ・ガーウィグを彷彿とさせ、今後の活躍にも大きな注目が集まっている。

『セイント・フランシス』は8月19日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネクイントほか全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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