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【ネタバレあり】「シー・ハルク:ザ・アトーニー」第4話:ベタだがMCUならではの新しさも

シー・ハルクとして初めての仕事、エミル・ブロンスキー仮釈放をウォンの協力もあり見事やり遂げたジェニファー。新たな刺客の影もありながら、本格的なリーガルコメディとして進む第4話の展開は。

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「シー・ハルク」第4話 (c) 2022 Marvel
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《text:キャサリン》

シー・ハルクとして初めての仕事、エミル・ブロンスキー仮釈放をウォンの協力もあり見事やり遂げたジェニファー。新たな刺客の影もありながら、本格的なリーガルコメディとして進む第4話の展開は。

もはやウォンが準主役なのではないかと思われる、スーパーパワーを巡る訴訟。かつてカマー・タージに修行に来て一週間で破門となった三流マジシャンが、下手に魔法を体得してしまって起きるトラブルに対して、ウォンが魔法の使用権制限を主張する裁判とは何ともMCUの世界観ならでは。新しい相棒(!?)のマディスンとウォンのやりとりも新鮮(「ザ・ソプラノズ」のネタバレはやり過ぎな気もするが)。今までのMCUの流れなら、ウォンがマジシャンの元に行き暴力で解決するなんてこともあっただろうが、そこを裁判で闘いにいくというのがこれまでにない流れ。闘うこと、強さを示すことは、何もフィジカルな強さだけではないということだ(とはいえ、最終的にはマジシャンが下手こいてしまい、それを腕力をもって尻拭いすることで解決しているので厳密にはやっぱりスーパーパワーが大事なのは変わりないが)。

また、今回のもう一つのプロットはジェニファーの出会い。仕事の充実だけじゃなくプライベートの充実を獲りに行こうとマッチングアプリに登録。ジェニファーのままだといい相手に出会えず、シー・ハルクで再登録してからはモテモテ! でも実際には本当のジェニファーを受け入れては貰えていないという切ない展開に。正直、リーガルコメディとしても、30代女性のキャリアや恋愛を描くコメディとしても、ベースとして目新しい何かがあるかというとそうではない。ただ、そのベタな要素をMCUでやるからこその新鮮さがあるのも事実。スーパーパワーをうっかり手に入れてしまい、世界を救うとかそういった壮大な事を背負うのではなく、それも一つのアイデンティティとして何とかやりくりしながら人生を過ごす姿はこのシリーズの魅力でもある。

考えてみれば、人生は自分が志願して何かを手に入れられるということはどちらかというと少ない。「成り行きでそうなってしまった」という偶然の中で、あーでもない、こーでもないと想いを巡らせながら生きるのが常だったりする。シー・ハルクの魅力としては、本人がシー・ハルクの能力を望んでなかったからこそ、いい意味で能力にフィーチャーし過ぎず、「それもまた一つの私」というトーンで等身大で描かれるからこそ好感を持てる部分もある。

次回からはいよいよ後半戦。おそらく後半に向けての土台を作ったのが第4話までかと思われる。タイタニアも、謎の”ボス”も、宇宙にいるブルースのこともほぼ何も進んでない。MCUドラマは概ね後半に畳みかけることが多いので、ここからどう進めるのか。駆け足過ぎる事も多いMCUドラマ後半、カメオ出演以上の何か新しい要素をファンとしては期待してしまう。


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《キャサリン》

海外テレビシリーズウォッチャー キャサリン

Netflix、Amazonプライムビデオ等のストリーミングサービスで最新作を追いかける海外テレビシリーズウォッチャー。主に欧米の映画、ドラマ、ドキュメンタリー、トーク番組、スタンドアップコメディなどを中心に視聴。現在作品レビューなどをwebメディア・雑誌などで執筆。

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